床下浸水とは?水害時に今後も安心して暮らすための処理方法を3ステップで紹介

直近、急な豪雨や台風で、住居が床下浸水のニュースを目にする事が多くなりました。中には、実際に被災された方もいるでしょう。

この記事では「床下浸水の定義とは?」処理方法、保険の適用が効くかなど、詳細に解説していきます。ぜひ、参考にしてください。

床下浸水とは?定義や原因について解説

床下浸水とは「床上浸水に至らない程度に浸水したもの」と、消防庁の「災害報告取扱要領」に定義されています。
床下浸水は災害が起こった際、全壊や一部破損などと同様に、被害認定基準として定められているのです。

床下浸水は、災害だけでなく普段の生活でも起こりえます。
主な原因は以下の通りです。

・配管からの水漏れ
・雨水の侵入
・結露

給水感や、給湯管、排水管などの配管から、水漏れが起こり、床下が浸水してしまうケースがあります。

また、雨水が外壁の内部に入り込んでしまったり、基礎コンクリートの継ぎ部から、雨水が入り込み、浸水に繋がることもあります。

その他にも基礎断熱を施している住宅で、換気がとれていない場合に起こる「結露」から、床下浸水に発展してしまうことにも要注意です。

明確に定められている「床下浸水」と「床上浸水」の違い

床下浸水よりも更に被害として深刻なのが「床上浸水」です。
言葉の通りですが、浸水・老衰した水が、床下に留まらず床の上まで浸水してしまった状態が、床上浸水となります。

上述した災害報告取扱要領にも明確に定められており、浸水深「50センチ(0.5m)」以上の浸水を指します。

床下浸水では、まだかろうじて家屋内を歩くことはできますが、床上まで達してしまうと、強い水流が生じることもあります。その際は、頑丈な建物の2階以上に避難する必要がある点を押さえておきましょう。

災害時に申請すれば「保険請求」「税の免除」の対象となる

基準が定められている目的としては、住家(居住のために住んでいる家)、非住家(学校や病院などの公共施設)に対して、自然災害などで破損した場合の「保険請求」や「税の免除」のために、基準が設けられています。

こうした被災状況の証明書を「罹災証明書」というのですが、
実際に、床下浸水が起こった場合は、自治体によって基準が異なる可能性があるため、注意しましょう。

床下浸水後の処理・手順の3ステップを紹介

それでは、床下浸水が起こってしまった場合、どうすれば良いでしょうか。
対処法について紹介していきます。

床下浸水時は住宅の基礎や土台まで、浸水された状態となるため、放っておくと、住宅の耐用年数にも大きく影響します。

また、台風や津波、川の氾濫の場合、泥水や汚水が住宅の基礎へ流れ込む可能性が高いため、そのまま放置することは絶対に避けてください。

1.排水をする

床下浸水がおこった場合に、まずやる事は「排水」です。床下には給水管などの配管、断熱材があり、水が侵食すると錆が生じたり、カビが生えてしまいます。

まずは、フローリングなどの床材、畳などを外し、床下の状況を確認しましょう。水量が少ない場合は、自宅にあるバケツなどで汲み出してください。

水量が多い場合は、手作業ではなく、工事用の排水ポンプを利用すると手早く排水をおこなうことができます。

注意点として、床下に泥水が入ってしまっている場合、泥を放置しておくと臭いの元になります。その場合は、スコップやほうきをつかって、泥が無くなるまで、作業を繰り返してください。

2.乾燥させる

床に浸水した水の排水が完了したら、次に床下を「乾燥」させます。天気が良い場合は、自然乾燥でも乾燥させることができます。雨や曇りの場合は、扇風機などがあれば、風を送り込んで乾燥させましょう。

またこの時に、早く乾燥させようとして温風の扇風機を使用することは避けてください。温風を当ててしまうと、床下に露出している木材が伸縮してしまったり、反ってしまい、床の歪みの原因の元となります。

床下を完全に乾燥させないと、臭いの元となるため、しっかり乾ききるまで作業をおこないましょう。

3.消毒をする

床下浸水が起きた際の最後の処理は「消毒」です。

床下浸水では、泥水や汚水が家の基礎コンクリートに流れ込んでいることも多く、その中に多くの細菌が含まれています。消毒をしないまま、放置してしまうと、人体にも感染症などの悪影響があります。必ず消毒をおこないましょう。

消毒には「消石灰」を使うことが一般的です。粉末の状態でホームセンターで販売されていたり、市町村で配布してくれるケースがあります。消石灰の使用方法は、床下浸水がおこった箇所1㎡あたり1㎏を目安に散布します。

たくさんまけば良いというわけではないので、全体に行き届くように、満遍なく散布しましょう。また、消石灰を散布する際は、目に入ると失明の恐れもあるため、手袋、マスク、ゴーグルを装着し、散布後は手洗いうがいを徹底してください。

自分で処理をするのは大変…業者へ依頼した時の修理費用の相場は?

床下浸水がおこった場合は上述のとおり、個人で作業をすると大幅に労力も時間もかかってしまいます。

また、万が一水が排水しきれなかったり、消毒に漏れが出てしまうと、その後の生活にも影響をきたすため、よく処理方法は検討してください。

床下浸水処理を業者へ依頼する際の相場は、1㎡あたり約1,500円~2,000円が相場となっています。個人で作業する場合と比較すると以下の通りです。

・個人で作業する場合
スポンジや新聞紙、雑巾の準備:500円(100円均一などでで購入)
スコップ          :1,500円(ホームセンターなどで購入)
バケツ           :300円(100均一、ホームセンターなどで購入)
リアカー          :5,000円(ホームセンターなどで購入)
(バッテリー式ポンプ)    :17,000円(ホームセンターなどで購入)

・業者に依頼する場合
作業費(1階床面積20坪の場合) :約10万円~15万円

上記で比較すると、業者への依頼のほうが割高だと感じるかもしれませんが、
実際に個人で作業する時間や労力、そしてこれからの生活の安全性の保障という意味では、業者への依頼のほうが確実といえるでしょう。

床下浸水の火災保険適用の仕組み

床下浸水が起こった場合、火災保険の水災保証が適用されます。
水災保証とは、台風、暴風雨、豪雨などによる「洪水」「土砂崩れ」「高潮」がおこった際に、適用される保険内容です。

火災保険加入時に、保険対象を建物のみ、家財のみ、建物と家財の3つの中から選びますが、契約時の選択で、どこまで保証されるかが変わってきます。

もちろん、保険会社にとって被害認定と対象となる建物、家財が異なるため、
万が一に備えてよく内容を吟味しておく必要があります。

自治体援助金はそれぞれの都道府県・市区町村の案内を確認

また、床下浸水の自治体援助金ですが、災害の深刻度にあわせて自治体側から給付金や住宅の提供を受けられる場合があります。

自治体がそれぞれ内容を発表するため、タイミングは異なります。実際に床下浸水が起こった場合は、自治体からの案内をホームページや問合せ窓口に都度確認をとってください。

床下浸水の恐れがあった時に備えたい事前準備

配管から漏水や、基礎コンクリートや断熱材に問題があった場合は、住宅に異常が感じられない限り、気付きづらいかもしれません。

しかし、台風や豪雨であれば事前準備で、床下浸水の対策をおこなうことができます。自宅近くに「川」が流れている方は、特に事前の備えが大切です。

・屋外対策
下水道の側溝や雨水ますのゴミ、枯れ葉など定期的に清掃してください。
また、土嚢や水嚢の準備、止水板の設置をおこなっておきましょう。

・屋内対策
屋内の排水口の逆流防止や、排水ポンプ、ホースを準備しておきましょう。
予報時に地下や半地下に駐車している車両は移動しておくほうが良いでしょう。

・下水道からの逆流防止対策
洗濯機、洗面所、キッチンの排水溝をふさいでおきましょう。
トイレの逆流防止策も重要です。

まとめ:床下浸水時は各制度や自治体の案内を聞き、自分で作業せずに適宜業者を利用しましょう

床下浸水の定義から、処理方法、各制度について解説してきました。

床下浸水は普段の生活でも起こる可能性がありますが、近年突然訪れる台風や豪雨でも発生します。処理方法は、排水、乾燥、消毒の3工程ですが、汚水や泥水の感染リスクもあるため、必要に応じて業者を利用してください。

個人で処理するよりも費用負担が大きいですが、今後も長く住み続ける住宅です。安心して普段の生活が送れるように、最善の選択をしましょう。

また、浸水時は自治体の報告や火災保険の適用なども、きちんと確認してください。

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