家や人体に悪影響を及ぼす床下のカビに要注意!すぐにでもできる対策方法は?

床下のカビは、家や人体にさまざまな悪影響を与えます。床下は大切な家を安定させる重要な場所ですが、普段は見えにくいのでトラブルが発生してもなかなか気づきません。そのため、床下の湿気やカビの発見が遅れて大きな被害につながることもあります。

そこで今回は、主に以下について詳しくご紹介します。

・床下に湿気やカビが発生しやすい家の特徴
・床下の湿気やカビが起こす悪影響
・すぐにでもできる床下のカビ、湿気対策

床下のカビや湿気の影響が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

床下にカビが発生する4つの条件

床下のカビは下記の4つの条件が揃うと発生しやすくなります

  1. 湿度(80%以上)
  2. 適度な温度(20〜35度)
  3. 栄養分(ホコリや雑菌など)
  4. 酵素

この4つの条件をできるだけ避けるようにすれば、カビを抑えることができるでしょう。しかし、現代の住宅は高気密構造になっているため、隙間が多かった風通しのよい昔の日本家屋と比べると湿気がこもりやすくなっています。

床下に湿気が溜まってカビが発生すると、家の中に下記のような問題が出てくる場合があります。

  • 部屋全体がカビの臭いがする
  • 畳を触るとジトジトする
  • 1階の押入れやクローゼット内が湿気っぽい
  • 床が沈む、ブカブカする
  • 庭の土が湿っている

こうした症状が現れた場合は、すぐにでも床下点検をおこなった方がいいでしょう。

床下のカビがおよぼす影響

床下のカビ被害を放置しておくと様々な悪影響をおよぼします。

とくに注意したいのは、喘息や鼻炎などのアレルギー疾患、水虫などの感染症、カビ中毒などの健康被害です。これらはカビの胞子を吸い込むことで起こります。
さらに、カビは建物の木材を腐朽させてしまうこともあります。木材が腐朽して建物全体の強度が低下するので大変危険です。

また、床下がカビ被害を受けているようなら、同時にシロアリの発生も疑った方がよいでしょう。シロアリは暗所で湿度の高い場所を好むため、カビが生えるほど湿度の高い床下空間は最適な住処になります。シロアリが床下の木材や柱を食い荒らすと、カビ被害と同様に家の耐久性が落ちてしまいます。

このように、床下のカビ被害は「住む人の健康」や「建物の寿命」に多大な影響を与えるのです。

床下に湿気が溜まりやすい家の特徴

床下に湿気がたまりやすい家には、以下のような特徴があります。下記のいずれかの項目に当てはまる場合は、なるべく早く床下の湿気対策が必要になります。

・床下の通気性が悪い

床下の通気孔が植木や荷物などで塞がれていたり、床下の高さが不足していたりする家は通気性が低下するため、床下に湿気が溜まりやすくなります。また、住宅密集地も床下の通気性が悪化します。

・周囲の土地よりも家の敷地が低い

家の敷地が周囲の敷地よりも低いと、高い場所から敷地内に雨水が流れ込んで雨水を溜めてしまい、床下が湿った状態になります。

・敷地よりも床下の土壌面が低い

他の敷地より床下の土壌面が低いと湿気が溜まりやすくなります。基礎の内周部分が外周よりも低い家は要注意です。

・床下に水が溜まっている

床下配管からの水漏れを放置していると、床下に水が溜まって湿度が高くなります。床下配管のトラブルは気づきにくいので、定期的に床下の点検を行いましょう。また、台風や大雨の際に床下換気口から流入した雨水も湿気の原因になります。

・もともとの土地が沼地や水田だった

家を建てる前の土地が沼地や水田だった場合、土壌に含まれる水分量が多いため床下に湿気が溜まりやすくなります。

今すぐできる床下の湿気・カビ対策を紹介

床下に溜まる湿気の原因は家の立地条件や構造にも関わってくるので、根本的に解決しようとすると大がかりな工事になります。
そこで、すぐにできる床下の湿気とカビ対策を3つ紹介します。

1.床下に水が溜まらないようにする

水漏れや雨漏りが発生していたら、早めに修理を行ってください。床下に雨水が入りやすい構造の場合は、排水溝を設けるなどの対策が有効です。いずれも早期に発見できるよう、定期的な床下点検をおこなうようにしましょう。

2.通気性を高める

床下換気口があっても、その前に物などを置いて塞いでいたのでは換気ができません。カビによる悪影響を防ぐためにも、床下換気口の前には物を置かずに通気性を高めましょう。

3.床下調湿剤を設置する

床下の湿気をコントロールする機能がある床下調湿材には「周囲の湿度が高いときに吸湿し、乾燥すると排湿する」という特徴があります。炭やシリカゲルのような乾燥剤とは異なり吸放湿を継続的に行うため、メンテナンスの手間もほとんどかかりません。

本格的な湿気やカビ対策を検討しているなら、床下調湿材の設置がおすすめです。

すでに床下がカビ被害に遭っている場合

すでに床下にカビが発生している場合には、カビ除去ならびに防カビの処置を業者に依頼します。一般的には、専用の除去剤でカビを取り除いたあと、防カビ剤を塗布するという施工になります。なお、除去費用は1平方メートルあたり2,000〜3,000円が相場です。ただ、請け負う業者や使用する薬剤、被害状況などによって変わります。

市販の薬剤を使って自分で除去作業をおこなうことも可能ですが、狭い床下空間で刺激の強い薬剤を扱うのは危険が伴います。また、薬剤の散布漏れがあった場合には再びカビ被害が再発してしまいますので、作業に自信がない方は業者に依頼するのが無難でしょう。

まとめ

今回は、床下の湿気やカビが家や人体に及ぼす影響や、対策方法などについてご紹介しました。

床下の湿気やカビは、さまざまな健康被害を引き起こします。また、カビが原因で建物の木材が腐朽すると、建物全体の強度が低下するので危険です。

床下のカビを防ぐためには湿気対策が欠かせません。すぐにでもできる床下の湿気やカビ対策には、「通気性を高める」「雨水が貯まらないようにする」などの方法があります。

なかでもおすすめなのは、「床下調湿剤」の設置です。床下調湿材はご自分でも設置できますが、正しく施工して効果を得るためにも、経験豊富な専門業者に設置を依頼しましょう。

すでに床下がカビ被害を受けているようなら、業者にカビ除去・防カビ工事を依頼しましょう。費用相場は1平方メートルあたり3,000〜4,000円が相場です。業者に依頼する際は、費用と施工内容をしっかり確認し、信頼のできる業者に依頼しましょう。

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