
台所の床下からの水漏れ!原因と対処方法を紹介
もしも、自宅の台所から床下に水漏れしてしまった場合、まずどこから水漏れしているのか原因を探ってみましょう。
多くは、シンクの下にある給水管や排水管から水漏れしている場合がほとんどで、具合によっては自分で修理することも可能です。
水漏れを発見したときは素早く対処することが重要です。対処が遅れたことで、床下にカビが発生してしたり、マンションなどの集合住宅の場合は下の階にまで漏水して二次被害を招いたりする可能性があります。
この記事では、台所から水漏れしてしまう原因や水漏れした場合の正しい対処法をご紹介していきます。
水漏れを発見!まず最初にやることは?
「台所の床下が水漏れでびしょびしょになってる……」
こんな事態が起きてしまったら慌てずに最初にやるべきことが二つあります。一つ目は「水道の元栓を閉める」こと。二つ目は「水分を雑巾で拭きとり、窓を開けて室内を換気する」ことです。
水漏れの原因がわからないうちは、水道の元栓自体を閉めておくのが安心です。そして、すでに水漏れして濡れている箇所は、速やかに水分を拭きとった後に窓を開けたり換気扇をつけて乾燥させましょう。
床下が濡れたままの状態が続くと、カビが発生したりダニの発生の原因になったります。最悪の場合には床材が腐ったりしてしまうので、水漏れを発見したら水道の元栓を閉め、水分をなるべく早く拭きとって素早く乾燥させるようにしましょう。
この二つの対処をした後に行うのが、“水漏れの原因”を調べることです。
水漏れの原因の発見方法と対処法

はじめて水漏れを発見した際にパニックになったり、対処の仕方がわからず呆然としてしまったりする方もいます。
水漏れを発見したら慌てずに水道の元栓を閉め、水分をなるべく早く拭きとって乾燥させた後に「水漏れの原因」を調べるようにしましょう。
水漏れの原因はたった5箇所を確認するだけなので、落ち着いて以下の5つを調べていきましょう。
(1)蛇口の接続部分
通常、水が出てくる吐水口からではなくパイプの付け根から水が漏れてくる場合があります。
ここから水漏れしている場合、接続部分のパッキンに不具合があるか、ナットが緩んでいる可能性があるので調べてみましょう。
また、台所の水道にシャワーホースがついている場合は、ホース自体に亀裂が入ってしまっている可能性があります。
亀裂部分から水が伝って漏れている場合には水栓の交換が必要になってくることがあるので、判断が難しい場合には業者に相談してみることをオススメします。
(2)シンクと排水トラップの接続部分
排水トラップはシンク側と収納側に挟み込む形で取り付けられています。
排水トラップとシンクの間にはゴムパッキンが付いていて、このゴムパッキンは10~15年ほどで劣化するため水漏れが起こりやすくなります。
このゴムパッキンはホームセンターなどで気軽に入手することができるので、自宅で簡単に交換することが可能です。
ただし、シンクの形状によってパッキンのサイズが異なるのでサイズを測ってから購入するようにしましょう。
(3)排水トラップと排水ホースの接続部分
シンク側と収納側に挟み込む形で取り付けられている排水トラップと排水管を繋いでいるのが排水ホースです。こちらも接続部分のパッキンが経年劣化することによって水漏れが起こります。
ナットの緩みなどで水漏れするケースもありますが、パッキンを交換しておけば問題が解決することが多いです。
(4)排水ホースそのもの
排水トラップとの接続部分の緩みやパッキンの劣化によって隙間が生じ水漏れするケースを紹介しましたが、排水ホースそのものが原因で水漏れする場合もあります。
排水ホースが原因で生じる水漏れは以下の3つの原因が考えられます。
・ナットの緩み
・パッキンの経年劣化
・排水ホースの亀裂
排水ホースやパッキンなどはホームセンターなどで手軽に購入できるものなので、排水ホースそのものが原因の場合には速やかに交換するようにしましょう。
(5)排水ホースと排水管の接続部分
下の下水管へと繋がる排水管と排水ホースの接続部分で水漏れが起こる場合があります。こちらには排水管からの臭いを防ぐための防臭ゴムが取り付けてあります。
何らかの理由で排水ホースが動いてしまい、この防臭ゴムが外れてしまうと排水ホースが抜けてしまい床に水が漏れてしまうことがあります。
排水ホースと排水管の接続部分は板の下に設置されていて簡単には確認できないので、こちらのケースだとなかなか原因がわかりにくいです。
排水ホースが動いてしまう理由には、シンク下の収納に物を詰め込みすぎて物がホースに干渉したという原因が多いので心当たりのある方はこちらを探ってみましょう。
手直しで簡単に治すこともできますが、自分で直すのが不安な場合には業者に相談することをオススメします。
プロに依頼したら費用はいくらかかる?

実際に台所から床下に水漏れしてしまった場合に、業者に依頼して修理してもらう際の費用の目安をご紹介します。
プロに依頼した場合の費用の目安はこちらです。
・台所用シャワーホースの交換 5,000~10,000円
・パッキンの交換 8,000~10,000円
・台所排水ホース交換 9,000~10,000円
こちらの交換用品はホームセンターなどでも手に入る物なので自分で修理することもできますが、じつは別の原因によって水漏れしていたというケースもあります。
自力で修理した場合より費用はかかりますが、プロに依頼するという方法が一番確実な方法でしょう。
水漏れから起こる二次被害
台所から床下に水漏れが起こった場合、ただ床がびしょびしょになって困るというだけではありません。
じつは、深刻な二次被害を招く可能性があり、場合によっては人命に関わる危険な状況になることもあります。「ただの水漏れ」と軽視せず、正しい方法で対処するようにしましょう。
ここでは、水漏れが招く二次被害の一部を紹介します。
カビの発生やダニなどの害虫の増殖
水漏れが起こると家の中に湿気が溜まってカビや菌などが繁殖しやすくなります。
発生したカビや菌は住宅の劣化を招くだけではなく、アレルギーやシックハウス症候群などの健康被害も与えます。
また、湿度が60%以上になるとダニも発生しやすくなり人を刺したり、時には感染症を運んだりと様々な害悪をもたらします。
家屋の劣化
水漏れを放置しておくと、湿気によって木材が劣化したり、床下に浸みた漏水によって床材が腐食したりしてしまうことになります。
床の一部の張り替え交換で済めばいいですが、全部交換となると数十万円以上の修理費がかかる場合がありますので、いずれにせよ早急な対処が必要になります。
漏電事故
漏電によって家電が故障したり、高額な電気代がかかってしまうことがありますが、それ以上に恐ろしいのが人命に関わる事故を起こしてしまう可能性があることです。
水漏れによって浸水した家電に触れてしまうと感電事故が起こり、さらに通電時間が長ければ命に関わる事態になりかねます。
また、漏電によって火災が起こるケースも多く見られるので、漏電している可能性があれば早急にブレーカーを落として電力会社に連絡しましょう。
近隣への被害拡大
もし、マンションなどの集合住宅で水漏れが発生した場合には、自分の部屋が濡れてしまうだけではなく、場合によっては近隣の住人の部屋まで浸水させてしまう場合があります。
その場合、家具や家電などの賠償請求などが発生することがありますし、漏水事故の加害者になってしまうケースもあります。
こうしたトラブルを防ぐためにも水漏れに気づいたら早めの対処を心がけましょう。
まとめ
台所の床下から水漏れしていた場合、主にシンクの下の配管部分から水が漏れてしまっている場合が多く見られます。
もしも、床下から水漏れしていた場合には、今回ご紹介した5つの水漏れの発見方法を参考に原因を探して、自分で対処できる場合には早急に修理しましょう。
大量に水が漏れ出てしまっている場合には、落ち着いて水道の元栓を締めて専門業者に早急に連絡するようにしましょう。
ただの水漏れだと侮って放置していると、深刻な健康被害や人命に関わる事故をも招く可能性があります。
床下の水漏れを発見したら、ただちに対処するよう心がけましょう。