台所の床下からの水漏れは危険!応急処置法と修理費用を詳しく解説

自宅の台所から床下に水漏れしてしまった場合、まずどこから水漏れしているのか原因を探ってみましょう。水漏れの原因によっては、自分で修理することも可能です。

ただし、「ただの水漏れ」だと侮って間違った対処は大変危険です。後に、高額な修理費用がかかったり、水漏れが引き起こす二次被害で家族の健康を脅かす自体になりかねません。

そこで今回は、台所から水漏れしてしまう原因や水漏れの正しい対処法をご紹介していきます。

台所の床下で水漏れを発見!最初にやるべきことは?

台所の床下で水漏れを発見したら下記の2つをおこないましょう。

  1. 「水道の元栓を閉める」
  2. 「水分を雑巾で拭きとり、しっかり乾燥させる」

床下が濡れたままの状態が続くと、カビやダニが発生します。最悪の場合には床材が腐ってしまうので、水漏れを発見したら水道の元栓を閉め、水分をなるべく早く拭きとって乾燥させることが大事です。

台所の床下で水漏れする原因と対処法

水道の元栓を閉めて水分を拭きとったら、水漏れの原因を調べます。台所の床下で水漏れする原因は決まっているので、チェックすべき箇所と対処法を確認していきましょう。

(1)蛇口の接続部分

蛇口の接続部分から水漏れしているケースです。ここから水漏れしている場合は「接続部分のパッキンが劣化している」または「ナットが緩んでいる可能性がある」ので調べてみましょう。

ナットの緩みはレンチを使って対処します。パッキンが劣化している場合は、水道の元栓が閉まっていることを確認したうえで新品と交換しましょう。ただし、亀裂部分から水が漏れている場合は水栓の交換が必要になることもあります。判断が難しい場合は業者に相談しましょう。

(2)シンクと排水トラップの接続部分

排水トラップとシンクの間にはゴムパッキンが付いています。このゴムパッキンが劣化すると水漏れが起こります。ゴムパッキンの寿命は10年~15年です。

ゴムパッキンはホームセンターで入手できますが、シンクの形状によってサイズが異なるので、サイズを測ってから購入するようにしましょう。交換する際には、取り外した時の水を処理するバケツやタオルを用意してください。その後、下記の手順で交換します。

  1. 排水トラップ下のナットを緩めて排水パイプを取り外す。
  2. シンクの上から排水トラップを押さえて支えながら取り外します。
  3. ゴムパッキンを交換したら、逆の手順で取り付けます。
  4. 水を流して水漏れがなければ完了です。

(3)排水トラップと排水ホースの接続部分

排水トラップと排水管を繋ぐ排水ホースから水漏れしているケースです。接続部分のパッキンが経年劣化すると水漏れが起こります。基本的にはパッキンを交換するだけで問題が解決するケースがほとんどです。ナットが緩んで水漏れしている場合は、レンチを使ってナットを締めましょう。

(4)排水ホースそのもの

排水ホースから水漏れする主な原因は次の3つです。

  • ナットの緩み
  • パッキンの経年劣化
  • 排水ホースの亀裂

排水ホースやパッキンなどはホームセンターで購入できるため、水漏れを発見したら速やかに交換しましょう。ただし、排水ホースには「ネジ式」「差し込み式」「Y字型」の3種類があるので、購入する前に必ず種類を確認することが大切です。

排水ホースの交換手順は下記となります。

  1. シンクの下の扉を開けて、排水ホースと繋がっている排水プレートを外します。
  2. 排水プレートと繋がっている排水ホースを外します。接続部分のキャップとゴムを外すだけですが、水が漏れる可能性もあるので、バケツやタオルなどを敷いておきましょう。
  3. 取り外しとは逆の手順で新しいホースを取り付けます。ホースの長さが余った場合も、丸めずにそのまま設置をしてください。
  4. 水を流して漏れがないことを確認したら完了です。

(5)排水ホースと排水管の接続部分

下水管へと繋がる排水管と排水ホースの接続部分でも水漏れが起こります。この部分には排水管からの臭いを防ぐ防臭ゴムが取り付けてありますが、何らかの理由で排水ホースが動くと防臭ゴムが外れて水が漏れてしまうのです。

シンク下の収納に物を詰め込みすぎて物がホースに干渉すると排水ホースが動いてしまうことが多いので、気になる方はシンク下から確認してみるといいでしょう。

(6)給水・給湯管

給水管と給湯管が経年劣化や外圧などによって破損すると水漏れを起こします。給水管と給湯管からの水漏れは修理が困難なので、水漏れに気づいた時点で専門業者に依頼した方がいいでしよう。

(7)給水・給湯フレキ管

蛇口と止水栓を繋いでいるのがフレキ管です。繋ぎ部はナットで止めてあり、内部にはパッキンが入っています。このパッキンが劣化すると水漏れが起こります。

給水・給湯フレキ管が原因で水漏れしている場合は、モンキーレンチを使用してナットを外し、パッキンを新品に交換しましょう。交換する際には管内の残り水が出るので、雑巾などを敷いて対処してください。交換後に水を流して漏れていないことを確認できれば完了です。

(8)給水・給湯ホース

ジョイント上下の接続部にあるパッキンの劣化が原因で水漏れが起こります。止水栓との接続部から水漏している場合はパッキンを交換するだけで済みますが、市販品ではサイズが合わないことも多いので注意が必要です。古いパッキンを外すのも難しいため、初めから専門業者に依頼した方が無難でしょう。

自分で水漏れ修理をする際の注意点

市販のアイテムなどを使えば、ご自分で台所の水漏れを修理することは可能です。ただし、ご自分での対処は修理作業が不十分であったり、故障箇所の特定を誤ったりする場合が多いので被害の拡大を招く可能性があります

ご自分での水漏れ修理は、あくまでも「応急処置」と考えてください。一時的な処理が済んだら、できるだけ早く専門業者に依頼の連絡をして、本格的な水回りの点検と修理をおこないましょう。

プロに依頼した場合の修理費用は?

修理を業者に依頼する場合の費用の目安をご紹介します。

・蛇口まわり

パッキン交換 5,000円~
内部部品交換 8,000円~
蛇口交換13,000円~
止水栓10,000円~
蛇腹ホース10,000円~
排水管 9,000円〜
排水トラップ 11,000円〜

修理として単純なので数時間程度で完了します。なお、水とお湯を同時に出せる混合栓の場合は、費用が3,000円から4,000円程度高くなることもあります。

・給湯器

水漏れ修理13,000円〜
給湯器交換50,000円〜

給湯器は機種によって費用が大幅に異なります。オートタイプの費用相場は15万円前後です。施工は1日で終わりますが、製品が納品されるまでに1週間ほどかかることもあります。

・フレキ管と排水ホース

交換12,000円〜

修理内容としては交換だけですが、通常は床下での作業となるため費用は割高です。

台所から床下に水漏れした場合の二次被害

台所から床下に水漏れが起こった場合、下記のような深刻な二次被害を招く可能性があります

カビの発生やダニなどの害虫の増殖

水漏れによって床下に湿気が溜まると、カビが繁殖しやすくなります。発生したカビは住宅の劣化を招くだけではなく、アレルギーやシックハウス症候群などの健康被害も与えます。また、湿度が60%以上になるとダニも発生しやすくなります。ダニは人を刺したり、時には感染症を運んだりと様々な害悪をもたらします。

家屋の劣化

水漏れを放置しておくと、湿気によって木材が劣化したり、床下に浸みた水分によって床材が腐食したりします。床の一部の張り替え交換で済めばいいですが、全部交換となると数十万円以上の修理費がかかる場合がありますので早急な対処が必要です。

シロアリの発生

シロアリにとって快適な環境は、じめじめした湿気の多い場所です。水漏れが床下にまで及ぶと、シロアリを呼ぶ原因になります。シロアリは床下や柱などの木部を食害するので、更なる被害を招きます。

漏電事故

漏れた水が家電やコンセントを濡らすと、故障や火災を起こします。さらに通電時間が長ければ命に関わる事態になりかねます。漏電している可能性があれば、早急にブレーカーを落として電力会社に連絡しましょう。

近隣への被害拡大

もし、マンションなどの集合住宅で水漏れが発生した場合には、自分の部屋が濡れてしまうだけではなく、場合によっては近隣の住人の部屋まで浸水させてしまう場合があります。その場合、家具や家電などの賠償請求などが発生することがあり、漏水事故の加害者になってしまうケースもあります。

まとめ

台所の床下から水漏れしていた場合、主にシンクの下の配管部分から水が漏れてしまっている場合が多く見られます。もしも、床下から水漏れしていた場合には、今回ご紹介した「水漏れの発見方法」を参考に原因を探して、自分で対処できる場合には早急に修理しましょう。

大量に水が漏れ出てしまっている場合には、落ち着いて水道の元栓を締めて専門業者に早急に連絡するようにしましょう。ただの水漏れだと侮って放置していると、深刻な健康被害や人命に関わる事故をも招く可能性があります。床下の水漏れを発見したら、ただちに対処するよう心がけましょう。

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