シロアリ被害の放置は厳禁!家の倒壊や劣化を防ぐ方法を徹底解説

シロアリ被害を放置すると、最終的には家の耐久性が低下してしまいます。シロアリは繁殖するスピードが速いので、早めの対策が必要です。

本記事では、シロアリ被害を放置した場合の被害例や防除対策の方法、専門業者に依頼したときの費用相場などについて、詳しくご紹介します。

シロアリ被害の放置が危険な理由

シロアリ被害を放置すると、建物にとって重要な「床下」や「柱」が食害されるため、建物全体の耐久性が低下してしまいます。耐久性が下がった家は、震災時に倒壊するリスクが高まるので大変危険です。

シロアリは目につかない場所で活動するため、被害に気付きにくいという特徴もあります。シロアリは繁殖能力が高く、食害のスピードも速いため、シロアリの発生に気づいたら絶対に放置してはいけません。

自分でシロアリを発見して「市販の薬剤」で駆除したつもりでも、素人が完全に駆除するのは困難です。被害の拡大を防ぐためにも、必ず専門業者に防除を依頼しましょう。

シロアリを放置した場合の被害例

シロアリを放置すると、どのような場所に、どのような被害が及ぶのか、詳しく見ていきましょう。

・床下

床下はシロアリが好む「暗所」「湿気」「木材」が揃っているため、もっとも食害に遭いやすい場所です。シロアリはわずかな隙間があれば侵入できるので、コンクリートのベタ基礎でも、被害を完全に防ぐことはできません。建物によって重要な構造である床下が被害に遭うと、耐久性や耐震性の低下にも繋がります。

・柱

柱も食害に遭いやすい場所です。被害が進むと、柱の内部がほとんど空洞になってしまいます。内部で被害が進行するため目につきにくく、「柱に物があたったときに木材が崩れて被害に気付いた」などのケースが多くなります。

・玄関

土壌と木部が近い玄関もシロアリの食害に遭います。ドアサッシの下地材やポーチ柱もシロアリの被害に遭いやすいので注意が必要です。玄関がシロアリの食害に遭うと、上から踏んだときに軋んだり、沈む感覚があったりします。

・浴室

浴室や洗面室は、タイルの亀裂やサッシの隙間からの水が入り込むため、湿度が高くなりがちです。水回り下の木材が湿気を帯びると、シロアリのエサになってしまいます。浴室のシロアリ被害を放置すると、タイル下の木材が食害に遭うので、最悪の場合床が抜けてしまうこともあります。

・屋根裏

床下や室内の食害が進み、浴室の湿気が多くなると、シロアリ被害が屋根裏に及ぶこともあります。もっとも多いのは、柱の背割れから侵入するケースです。近年日本各地で発見されている外来種のアメリカカンザイシロアリは、2階から直接侵入することもあるので、3階の屋根裏まで被害が広がることもあります。

・壁

壁は表面を解体しないと内部の確認ができないので、シロアリ被害に気付きにくい場所です。雨漏りや水漏れを起こしていると、被害が広範囲に及ぶ恐れもあります。壁内部の柱や土台は家を支える大切な場所です。このような場所に被害が及ぶと、家全体の耐震性が低下してしまいます。

・畳

シロアリは木材だけではなく、畳もエサにします。畳の表面ではなく、内部や裏側を食害するので被害に気づきにくいことがあります。畳を持ち上げたときに、パラパラとイグサが落ちることがあればシロアリ被害を疑ってみましょう。
被害が深刻な場合は、床材を総張り替えしなければいけません。なお、畳までシロアリの被害が及んでいる場合は、押入れの中や家具などにも被害が及んでいる可能性があります。

シロアリ被害を発見する方法は?

先にも述べましたが、とくに下記のような場所はシロアリ被害に遭いやすいので注意しましょう。

  • 暗い場所
  • 湿度が高い
  • 木材などのエサがある

ここからは、シロアリ被害を発見する方法や、被害の兆候をご紹介します。

・床の上を歩くと沈む

床材がシロアリ被害に遭っていると、床が沈んだり、軋んだりすることがあります。雨漏りや水漏れが原因で床材が腐っている可能性もありますが、湿気が多い床材を放置しておくと、いずれはシロアリが寄ってくるので、早めの修理が必要です。

・床下や壁、柱を叩くと空洞音がする

シロアリの食材に遭っている木材は内部がスカスカになっているため、叩くと「コンコン」と空洞音がします。

・室内に木屑や虫の糞が落ちている

シロアリ被害に遭っている家の内部には、エサの食べカスや、巣を作ったときのゴミが落ちていることがあります。砂粒のような小さい糞もシロアリ被害の兆候です。

・ドアの建てつけが悪い

家の柱や床材がシロアリ被害に遭うと、床が沈んでドアの建てつけが悪くなるときがあります。家の経年劣化や地盤沈下が原因の可能性もありますが、念のため確認した方がいいでしょう。

・基礎に蟻道(ぎどう)がある

家の基礎に蟻道ができていたら、シロアリ被害に遭っていると思っていいでしょう。蟻道とはシロアリが通るトンネルのような道です。シロアリは明るい場所を嫌うので、トンネルを作ってその中を移動します。基礎がコンクリートでも、わずかな隙間から侵入して蟻道を作ります。

・羽アリを周囲で見かけた

4~7月は、羽アリが新しい巣を作るために飛び立つ季節です。この時期に家の周囲で羽アリを見かけたら、家の中にシロアリが侵入している可能性があります。

・庭木や柵などに穴が空いている

シロアリは家の床下や柱だけではなく、庭の木材や木製の柵、ウッドチェアなどもエサにします。ダンボールなどの廃材もエサにするため、庭の木材や廃材がシロアリ被害に遭っていないかどうか確認してみましょう。

シロアリ被害に遭わないための防除対策

シロアリ被害を避けるためには、日頃の防除が大切です。主なシロアリ防除方法には、下記のようなものがあります。

・木材を置かない

家の周囲や庭に、シロアリのエサになる木材や廃材を放置するのはやめましょう。シロアリはダンボールも好むので、不要なダンボールも置かないようにしてください。

・基礎と建物の通気性を高める

シロアリは暗くてジメジメした場所を好むので、建物や床下に湿気が溜まらないように通気性を高めましょう。

・水漏れは早めに修理

シロアリは湿った環境や腐食した木材を好むため、水漏れによる床材の腐食はシロアリ被害を誘発します。水回りだけではなく、建物の劣化による雨漏りも早めに修理した方がいいでしょう。

・専門業者に依頼する

専門業者による薬剤を使った防除も大変効果的です。プロのシロアリ防除策には、主に次の2種類があります。

1.バリア工法

薬剤を家の土壌や床下の木材に直接散布してシロアリの発生を防ぐ方法です。即効性があるので、すでにシロアリ被害に遭っている家にも対応できます。費用は1㎡あたり1,000〜2,000円前後です。

2.ベイト工法

ベイト剤という毒のエサを専用容器に入れて、自宅周囲の土中に埋める方法です。シロアリはエサを巣に持ち帰る習性があるため、シロアリの巣ごと駆除することができます。費用相場は外周1mあたり約6,500円です。

まとめ

シロアリ被害を放置して床下や柱などの被害が拡大すると、家の耐久性が低下してしまいます。シロアリ被害は目に付きにくい場所で広がり、繁殖スピードも速いので、早めに対策をすることが大切です。

床を歩いたときに沈んだり、柱を叩くと空洞がしたりする場合は、すでにシロアリ被害に遭っている可能性があります。

シロアリ被害に遭っているときや、徹底的にシロアリ対策をしたいときには、必ず専門業者に依頼してください。市販の薬剤で駆除するのは困難です。

専門業者は、「バリア工法」や「ベイト工法」という方法でシロアリ防除をおこないます。無料で点検をしてくれる業者もあるので、シロアリ被害は放置せず、専門業者に相談してみましょう。

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