ウッドデッキをシロアリから守る方法をご紹介【シロアリに強い素材や対処法も】
スタイリッシュな外観を演出する人気のウッドデッキを設置するなら「シロアリ対策は欠かせない」という事実をご存知でしょうか。
実際にウッドデッキがシロアリの被害にあって困っている方もいると思います。
正しい対処法を知っておけば、ウッドデッキのシロアリ被害を防ぐことが可能です。そこで本記事では、主に以下についてご紹介します。
・シロアリ対策の必要性
・シロアリからウッドデッキを守る方法
・シロアリに強いウッドデッキの素材
・シロアリを見つけたときの対処法
ウッドデッキの設置を考えている方や、すでにシロアリ被害にあって悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ウッドデッキを設置するならシロアリ対策を
シロアリは太陽の光や乾燥を嫌い、湿気が多い場所を好みます。そのため、住宅がシロアリ被害にあう場合は、湿気が溜まりやすい床下から家の中に侵入して木材を食べてしまうというケースがほとんどです。
日が当たらない庭や湿度が高い場所に設置されたウッドデッキも、シロアリに狙われやすい条件が整っています。また、ウッドデッキは地面と木材が近いため、構造上シロアリに侵入されやすいというデメリットもあります。
なお、木材はシロアリのエサになるだけではなく「住みやすい環境」にもなるため、ウッドデッキにシロアリが棲みついてしまう可能性もあるのです。一般的な住宅と同じく、シロアリがウッドデッキから屋内に侵入して被害が拡大することもあります。
このように、シロアリに狙われやすいウッドデッキの設置は、シロアリ対策とセットで考えなければいけません。
シロアリからウッドデッキを守る方法は?
木製のウッドデッキを使っている場合は、3~5年に1度は全体の塗装をしましょう。塗料でコーティングをするとウッドデッキの吸水を防げます。シロアリは水を吸った木材を好むので、定期的な塗装は必ず行ないたいところです。どんなに丈夫な木材でも、水を吸うとシロアリの被害にあいやすくなります。防虫効果のある塗料を使うのもひとつの方法です。
構造面では、ウッドデッキの設置に使う束石(つかいし)や束柱(つかばしら)を高くして通気性を高め、シロアリが好む湿気を溜まりにくくする方法があります。家の外壁とウッドデッキの間に数センチの間隔を設けて侵入を防ぐなどの対策も有効です。
なお、庭やウッドデッキの周辺に木材やダンボールを放置しておくとシロアリが集まってくるので、できるだけ早めに処分しておきましょう。
シロアリに強いウッドデッキの素材
ウッドデッキに使われる素材には、いくつかの種類があります。そのなかでも、シロアリ対策に適している素材は「ハードウッド」です。ハードウッドは「高耐久性木材」とも呼ばれ、15~25年の耐用年数があります。
ハードウッドは腐りにくくて丈夫なので、シロアリ被害にあってしまっても食害の進行を遅らせることが可能です。代表的なハードウッドとしては、「イタウバ」や「ウリン」、「サイプレス」などがあります。
木粉とプラスチックを混ぜて成形した「樹脂木」や「人工木」も、シロアリに強い素材として知られています。耐用年数は10~15年ほどですが、湿気や水分で腐らないというメリットは見逃せません。紫外線や雨風でも色褪せにくいため、頻繁に塗り替えなくても美観を保てます。ハードウッドに比べると価格もリーズナブルです。
シロアリが見つかった場合の対処法
ウッドデッキでシロアリを見つけたら、自分でなんとかしようとしないで、すぐに専門業者へ連絡をしてください。追い払ったり殺虫剤を使いたくなったりするかもしれませんが、そのような行為は禁物です。
警戒心が強いシロアリは無理に追い払うと元の場所には戻らず、別の場所で巣を作り始めてしまいます。家の中に移動すれば被害の拡大が免れません。シロアリを見かけたときには、すでに被害が家全体に及んでいる可能性もあります。
シロアリを駆除するためには、発生した場所だけではなく、シロアリが出ていない場所も含めた処置が必要です。素人が完全に駆除をするのはほぼ不可能なので、シロアリを見つけたらプロの業者に駆除を依頼しましょう。
まとめ
対策をしていないウッドデッキは、地面に近い場所の木材や湿気を好むシロアリに狙われやすくなります。
シロアリ対策としては、主に以下のような方法が有効です。
・3~5年に1度はウッドデッキの塗装をする
・ウッドデッキの設置に使う束石や束柱を高くして通気をよくする
・庭やウッドデッキの周辺に木材やダンボールを放置しない
シロアリに強いウッドデッキの素材としては、「ハードウッド」や「樹脂木」、「人工木」などがあります。