基礎工事とは?家の基礎の種類で変わる家の寿命

地震大国日本において、住宅そのものを支える基礎は最も重要な部分です。家のすべてを支える基礎が弱っていれば、地震の被害を受けて倒壊するリスクが高まります。
地震から家を守るには、その家に合わせて基礎の補強を行うと効果的です。基礎の種類によって家の寿命や値段が変わってきまするので、詳しく紹介していきます。

ずっと長持ちする家の基礎とは

基礎とは、地面と建物のつなぎ部分で、この基礎事を行うことで飛躍的に家の寿命(耐用年数)が伸び、耐震性が上がります。

また、基礎も重要ですが、その下にある地盤も基礎と同様に重要で、必ず地盤調査を行う必要があります。

例えば、泥や水を多く含んだ土や砂の地盤は柔らかいので、家を建てるのには適していません。もし、この状態で家を建ててしまうと、地盤沈下を起こし、基礎に亀裂が入ったり、家が傾く可能性があります。

そのため、軟弱な地盤の場合は、杭を打つなどの地盤改良工事が必要になります。これらの対策をしっかり行い、家の土台を作れば、頑丈で何十年も安定した住宅になります。

5種類の基礎工事

基礎工事には、主に以下の5種類があります。

・ベタ基礎
・布基礎
・深基礎
・杭基礎
・独立基礎

それぞれの特徴とメリット、デメリットを詳しく見ていきましょう。

ベタ基礎とは?

土台をコンクリートで覆う基礎で、家を「面」で支えるイメージです。近年では、ほとんどの基礎に「ベタ基礎」が採用されています。

ベタ基礎のメリットとデメリット

・メリット
住宅を「面」で支えるので、負荷が分散して耐震性が高くなります。湿気にも強く、シロアリなどの害虫被害にも強いです。

・デメリット
コンクリートの使用量が多くなるため、工費は高くなります。

布基礎とは?

住宅の外壁や柱などの主要な部分にだけ基礎を作ります。家を複数の「点」で支えるイメージです。古くからある工法で、主に木造住宅で採用されています。

布基礎のメリットとデメリット

・メリット
コンクリートの使用量が少ないので、比較的コストがかかりません。

・デメリット
家を「点」で支えるので、耐震性に難があります。地面からの湿気が上がりやすく、シロアリなどの害虫被害にも弱いです。

深基礎とは?

他の基礎よりも深さがある基礎です。地面に高低差がある場合や、地下室を作るときなどに採用されます。一般的な基礎の場合、地面に食い込む部分は30cm前後ですが、深基礎は75cmほど食い込むこともあります。

深基礎のメリットとデメリット

・メリット
深基礎が擁壁(ようへき)を兼ねる場合は土留めが短くなるので、工費が軽減されます。

・デメリット
地下水脈があると床下の湿度が高くなるため、シロアリなどの害虫が発生しやすくなります。

杭基礎とは?

地盤沈下地帯や、液状化現象を起こしやすい土地に用いられる基礎です。基礎が浅いと軟弱な地盤の建物を支えられないので、杭を打ちこんで強度を高めます。

杭基礎のメリットとデメリット

・メリット
住宅の沈下や地震による傾きから家を守ります。

・デメリット
軟弱な地盤が深い層に達している場合は長い杭が必要になるため、その分費用がかさみます。

独立基礎とは?

柱の下の部分にだけ基礎を作ります。住宅の基礎として使われることは少なく、玄関ポーチやデッキなどに採用されます。

独立基礎のメリットとデメリット

・メリット
他の基礎に比べるとコンクリートを使う部分が少ないので、低コストで施工できます。

・デメリット
部分的に負荷がかかるので、使える場所が限られます。

地盤が弱い場合は改良工事が必要

住宅を建設する土地の地盤が弱い場合は、基礎工事の前に地盤を補強しなければいけません。補強をしないで家を建てると地盤沈下が起こり、建物が倒壊する可能性もあります。

地盤改良工事の種類

地盤改良工事の工法は、主に3種類あります。

・表層改良
・柱状改良
・鋼管杭

それぞれ詳しく見ていきましょう。

・表層改良工法

軟弱な地盤の深さが2m以内の場合に採用される工法です。軟弱な地盤にセメント系の粉体固化材を混ぜて、硬く安定した層を形成します。作業効率が高いため、小型の重機でも施工が可能です。

ただし、急勾配での施工は難しく、施工者の技術によって仕上がりが左右されるというデメリットがあります。

・柱状改良工法

柱上の建材を打ち込んだり、セメントミルクや天然石を打ち込んだりして土の密度を高める工法です。軟弱な地盤が深さ2m~8m以内の場合に採用されます。地盤の強度を維持できる年数が長く、不同沈下の対策としても有効です。

・小口径鋼管杭工法

軟弱な地盤の深さが8m以上に達する場合に採用される工法です。強い地盤に届くまで鋼の杭を垂直に打ち込んでいきます。

柱状改良工法よりよりも小型の重機で施工でき、工期も短めです。改良工事後の強度は高く、土地の資産価値もほとんど低下しません。ただし、「費用がかかる」「施工中の騒音が大きい」などのデメリットがあります。

ベタ基礎の進め方とは

(1)地縄を張る

土地のどこに建物が建つのか、縄やロープで印を付けます。

(2) 根切りをする

パワーショベルなどの重機を使い、基礎の高さまで土を掘ります。

(3) 砕石を入れる

細かく砕いた、砕石と呼ばれる石で敷地全体を敷き、地盤を固めます。

(4) 防湿シートを敷いてコンクリートを流す

砕石で地盤を固めた上に防湿シートを敷き、コンクリートを流します。これは建物を建築する位置を間違えない印です。コンクリートが乾いたら、基準線を引きます。

(5) 鉄筋を組む

建物を建てる位置で、鉄筋を組みます。

(6) 外周の型枠を組む

基礎の外周に型枠を組み、固まっていないコンクリートを枠の中に流しこみます。

(7) 基礎内部の型枠を組む

ベース部分のコンクリートが乾いたら、内部の型枠を組み、固まっていないコンクリートを枠の中に流しこみます。

(8) 型枠を外して仕上げる

コンクリートを型枠に流し込んでから固まるまで、急激な温度変化や風雨、直射日光から保護し、十分な強度が確保できるまで保護したら、型枠を外します。

それから仕上げでコンクリートを打設したり、無駄なコンクリートを除去します。

(9) 基礎の完成

基礎の完成です。完成するまで通常は1ヶ月半かかります。

ベタ基礎と布基礎ではどちらがいい?

ベタ基礎と布基礎では一長一短ありますが、特徴で選ぶと迷いますので、コストの比較で検討するのがおすすめです。コスト面では布基礎の方がお手頃な価格です。
ただ、今はベタ基礎も普及しているので、施工費用が下がってきています。材料費を除いた施工費用で比較すると、ベタ基礎も布基礎もあまり変わらなくなってきました。

コストの目安は1m2当たりでベタ基礎が1万円~1万4000円、布基礎が9000円~1万3000円と、差額は1000円ほどで大きな違いがありません。ただ施工面積が30坪になると10万円の違いが出るので、慎重に選びましょう。

■「布基礎」「ベタ基礎」比較表

  布基礎 ベタ基礎
コスト
構造の安定性
施工しやすさ
床下湿気・シロアリの遮断

まとめ

今回は、基礎の種類や地盤改良工事などについてご紹介しました。

基礎にはそれぞれにメリットとデメリットがあるので、コストや立地、施工面積などを考えながら、最適な基礎を選ぶようにしましょう。

地盤が軟弱な場合は、基礎工事の前に地盤改良を行う必要があります。軟弱な地盤の深さによって工法や費用は変わってくるので、専門の業者と相談しながら、長持ちする家の基礎作りを検討してみてください。

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