シロアリ点検を解説!自分で行う方法や業者の費用を紹介
シロアリ被害を防ぐには、定期的な点検が欠かせません。
シロアリ点検について調べてみると、「業者へ依頼する方法」と「自分で行う方法」の二種類があるので、どちらにすべきか悩んでしまいますよね。
そこで本記事では、主に以下の3点についてご紹介します。
・シロアリ点検は「業者or自分」どちらがいいのか
・シロアリ点検を業者に依頼した場合の流れ
・ご自分で点検する方法と注意点
シロアリ対策や点検方法で迷われている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
シロアリ点検は業者と自分どちらがいいのか
シロアリ被害の深刻さを理解しているからこそ、自分の目で定期的にチェックするべき!と思ってしまいますが、点検の正確さや費用の面においても、専門の駆除業者に依頼するのがいいでしょう。
点検だけなら無料で実施している業者が多いので、費用に関する心配はありません。当然、自分で点検する場合にも費用はかかりませんが、素人目ではどうしても被害の実情を見落としやすくなります。シロアリの発生に気づかず放置してしまうと、被害がより拡大してしまう恐れがあります。
安全面からみても、床下は狭く暗いため、思わぬケガを招くことがあるのでおすすめできません。
シロアリ点検を駆除業者に依頼したときの流れ
業者にシロアリ点検を依頼した場合の、大まかな流れをご説明します。
1.外周りの確認
建物の外周りに、シロアリが好みそうな木柵や杭木などがないかどうかを確認します。
2.室内と玄関の確認
水を使うキッチンや浴室、トイレは、シロアリが好む「多湿な環境」になりやすいので、徹底的に点検します。また、シロアリが侵入しやすく被害に遭いやすい玄関も入念にチェックします。
3.床下の点検
床下の点検では、土壌や木材の状況、カビの発生、配管の水漏れなどを確認しながら写真撮影をします。すでにシロアリ被害に遭っている場合は、その場で対処法について相談することも可能です。
シロアリの点検を業者に依頼する際の注意点
シロアリ駆除業者のなかには悪質な業者も紛れているので注意が必要です。詐欺の被害に遭わないために、悪質業者の特徴を覚えておきましょう。
<悪質業者の特徴>
・突然「無料で床下点検をします」と訪問してくる
・床下について不安を煽ってくる
・その場でシロアリ駆除の契約をさせようとする
・無用なオプションを追加する
とくに注意したいのは「突然の訪問」です。一般的なシロアリ駆除業者は、こちらから依頼をしない限り訪問してくることは滅多にありません。床下は見えにくいので、「無料訪問点検サービス」などの言葉を信じて悪徳業者を入れてしまうと、正確な被害状況の確認もできないまま騙されるケースがあります。
もし、点検でシロアリが見つかったら、複数の業者に見積もりを取るなどをして駆除費用の相場を確認してください。駆除後に保証があるかどうか確かめておくと安心です。
シロアリ点検を自分でする方法を紹介
ご自分でシロアリ点検する方法もご紹介しておきます。
床下は暗く、木材の破片などで怪我をする可能性もあるので、必ず下記のアイテムを揃えた上で細心の注意を払いながら作業を行ってください。
シロアリ点検の手順
具体的な点検個所は主にこの6つです。
1.床下
シロアリは地中から床下に入ることが多いので、蟻道(シロアリの通り道)や、木材の状態を確認しましょう。床下配管の水漏れにも注意です。水漏れがあると床下に湿気が溜まってシロアリにとって快適な環境を作り出してしまいます。
2.屋根裏
屋根裏にもシロアリは生息します。屋根裏では、とくに「天井の角」と「落ちている羽アリの羽」をチェックしてください。
3.水回り
キッチンや浴室の床下も湿気が多いのでシロアリが好みます。水漏れを防ぐために、排水管の劣化状況も点検しておくといいでしょう。
4.屋外の木材
屋外に木材があるとシロアリが集まってくる恐れがあります。不要な木材は早急に処分しましょう。
5.壁のタイル
タイルのわずかな欠けや隙間もシロアリの侵入経路になるため、細部まで丁寧に点検していきます。
6.床下換気口
床下換気口が塞がれていると湿気対策ができず、シロアリが発生しやすくなります。換気口が塞がれていた場合は、換気口の周囲をキレイに清掃しましょう。
・もし、シロアリ被害を見つけたら
点検中にシロアリ被害に気づいたら一刻も早く専門業者に駆除の相談を依頼しましょう。素人がシロアリを完全に駆除するのは困難ですし、駆除の方法によってはシロアリ被害をさらに拡大させてしまうこともあります。
シロアリを寄せ付けない家づくりを心がけよう
定期的なシロアリ点検だけではなく、シロアリを寄せ付けない家づくりも重要です。以下のような家はシロアリが好みやすいので注意しましょう。
・建物の構造上の問題がある
「床下空間の狭い」「換気口が少ない」などの家は通気が悪くなるので、シロアリにとって絶好の住処となってしまいます。
・周囲に木材がある
シロアリは木に含まれるセルロースを栄養源にしているため、庭などに木材を放置しておくとシロアリを呼んでしまうことになります。不要な木材は放置せずに撤去しておくのが無難です。
・築年数
築年数が5年以上経過すると、新築時の防蟻剤が効かなくなってきます。したがって、過去の防蟻処理から5年以上経過している住宅は薬剤の散布が必要です。
・高湿度で水分が豊富な土地に住居がある
シロアリは乾いた環境を嫌い、湿気の多い環境を好むので近くに川や池がある立地は要注意です。また、配管からの水漏れや雨漏りにも気をつけましょう。
まとめ
お住まいを守るためにも、定期的なシロアリ点検は必須です。ご自分でシロアリ被害をチェックする方法はありますが、やはり、専門業者にしっかり調査してもらうのが安心です。
基本的にシロアリ点検だけなら無料の業者が多いので、少しでも不安がある方や、過去の防蟻処理から5年以上経過している住宅は、信頼できる業者に相談してみましょう。
なかには、悪質な業者も存在していますので、相見積もりを取ったり、不安を煽るようなことを言われても焦って判断を急いだりしないようにしましょう。