家の基礎コンクリートが濡れている原因は水漏れ?原因と対処法を詳しく紹介!

家の基礎のコンクリートが濡れているのを見ると不安になりますよね。雨が降った後でもないのに濡れている場合は、内部で水漏れが発生している可能性もあります。水漏れは放置しておくと基礎コンクリートの強度に悪影響を与えることもあるので注意が必要です。

そこで今回は、家の基礎コンクリートが濡れる原因や対処法、原因を突き止める方法などについて詳しくご紹介します。

基礎コンクリートが濡れる原因

基礎の濡れている範囲が「全体」か「一部」かで、原因や対処法が異なります。詳しく見ていきましょう。

・基礎コンクリート「全体が濡れている」場合

敷地に高低差があると、基礎の立ち上がり箇所にも高さに差が生じるため地下水や結露で基礎が濡れることがあります。

この場合はご自分での対処が困難なので、必ず専門業者に相談してください。

・基礎コンクリートの「一部が濡れている」

基礎のコンクリートが部分的に濡れている原因は主に以下の3つです。

・地盤の透水性が低くモルタルが水を吸い上げている

降雨後に基礎が部分的に濡れている場合は、このケースが考えられます。地盤の透水性が低いだけではなく、地下水位が高い可能性もあるので、専門家に相談した方がいいでしょう。

・雨樋から落ちた水の跳ね返り

雨樋から落ちた水が基礎コンクリートに跳ね返っている場合は、雨樋のリフォームで解決します。

・床下の水漏れ

雨が降っていないのに基礎の一部が濡れているときは、建物内部で水漏れが発生している可能性があります。給排水設備の不具合で床下に水が溜まっている状態です。

このような場合は、建物全体の水道栓を閉めて水道メーターを確認しましょう。そのときにメーターが動いていれば給水管が原因、動いていない場合は排水管が原因です。いずれのケースも早めに専門業者へ修理を依頼する必要があります。

床下で水漏れが起こる5つの理由

基礎が濡れる原因でとくに注意したいのが「床下からの水漏れ」です。床下で水漏れや浸水が発生してしまう原因は、主に以下の5つなので詳細を見てみましょう。

・給排水設備からの水漏れ

古くなった配管の継ぎ目から水漏れするケースが一般的ですが、新築の家でも配管の施工ミスが原因で水漏れすることがあります。

・配管貫通部からの浸水

基礎を貫通している配管の周囲から雨水が浸水してしまうケースです。通常、配管周囲の隙間はシーリングを施工して埋めますが、施工不良があると雨水が流れ込んでしまいます。

・打ち継ぎ部からの浸水

基礎は「底の平らな部分」と「立ち上がり部分」に分けてコンクリートを打設しますが、この境目に隙間が生じると水が入り込む可能性があります。

・地下水や新築時の雨水

新築時に降った雨を排水しないで放置していると、床下に水が残ったままになってしまいます。また、地中からの湧き水が原因で基礎が濡れることもあります。

・結露

床下の換気が不十分である場合や、建物の立地条件の問題で床下に結露が発生して基礎全体が濡れることがあります。

床下の水漏れはこんな被害を招く【放置は厳禁】

床下の水漏れを放置していると、さまざまな被害を招きます。

1.カビ

床下が高湿度になるとカビが発生して、悪臭を放ったり、シックハウス症候群などの健康被害を及ぼしたりします。

2.シロアリ

湿気が多い場所を好むシロアリが床下に集まる可能性が高まります。シロアリは建材の食害を引き起こすので注意が必要です。

3.木材腐朽菌

水分は木材腐朽菌の発生も招きます。腐朽菌は木材の主成分であるセルロースやヘミセルロース、リグニンなどを分解するため、木材が次第に腐って建物の強度が低下します。

4.基礎コンクリートの傷み

水分はコンクリートの寿命も縮めます。劣化したコンクリートはひび割れが起こりやすくなるため、基礎内部が酸化して鉄筋が錆びてしまいます。

最悪の場合、コンクリートの外部に鉄筋が露出する「爆裂現象」を起こします。

ご自分で基礎の状態を確認する方法

水漏れなどが原因で家の基礎が濡れていると疑われる場合は、床下点検口から床下点検をしなければいけません。ただし、床下は暗くて狭いため、自己判断で点検を行うと怪我をする恐れがあり危険です。最悪の場合は漏電していることもあります。

床下の点検は、必ず専門業者に依頼するようにしましょう。点検費用は基本的に無料なので、気軽に問い合わせてみてください

点検で水漏れが見つかった場合の修繕費用は原因や被害状況によって異なりますが、水漏れを放置しておくと「建物の傷み」が進行して費用が高額になるため、早めの対策が欠かせません。

まとめ

今回は、家の基礎コンクリートが濡れる原因や、水漏れ発生時の対処法についてご紹介しました。

基礎のコンクリートは、一部が濡れている場合と、全体的に濡れている場合とで原因と対処法が異なります。

雨が降ったわけでもないのに基礎が濡れている場合は、建物内部で水漏れが発生している可能性があるので注意が必要です。水漏れを放置しておくと、床下にカビやシロアリが発生したり、木材やコンクリートの強度が下がったりするため、早めの対策を検討しましょう。

床下の点検はご自分でもできますが、床下は狭くて暗いだけではなく、水漏れによって漏電しているケースもあるので、必ず専門業者に依頼してください。点検費用は基本的に無料です。

対策が遅くなるほど被害が拡大して修繕費用も高額になるため、できるだけ早めに点検を依頼しましょう。

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