シロアリ駆除とリフォームは同時施工がおすすめ！その理由や費用相場を詳しく解説

シロアリの被害が拡大すると、床下や柱の大規模な修繕が必要になるため、リフォームとの同時施工がおすすめです。リフォームと同時に施工すれば細部の被害状況も確認でき、再発も防ぎやすくなります。個別に施工するより費用が安くなるという点も見逃せません。

そこで本記事では、シロアリの駆除費用やシロアリ被害に遭いやすい箇所のリフォーム費用について、詳しく解説していきます。シロアリの被害に遭っている家の特徴も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

シロアリ駆除とリフォームは同時にすべき？

シロアリに家を食害されたとはいえ、すぐに家が壊れるわけではありません。床下や柱がシロアリの食害に遭うと家全体の強度が低下してしまうので、地震等の自然災害で家が傾いたり倒壊したりする恐れがあるのです。

したがって、シロアリの被害が拡大した場合は、家が倒壊する前に修繕をして耐久性を高めなければいけません。

ただし、リフォームや修繕で被害箇所を直しても、被害の原因となったシロアを駆除しなければ、リフォームした箇所が再び食害に遭ってしまいます。そのため、シロアリ駆除とリフォームを同時に行い、家の隅々まで被害状況を確認したうえで徹底的に駆除することが重要になります。

リフォームとシロアリ駆除を別々に行なうと、個別の費用が発生しますが、同時に施工すれば費用を抑えることも可能です。シロアリ駆除とリフォームの同時施工割引料金を設定している業者もあります。

シロアリ駆除の費用

シロアリの駆除は、主に2つの方法で行われます。

1.バリア工法

被害箇所に薬剤や消毒液を直接散布する方法です。即効性が高い方法なので、多くの業者で採用されています。費用は1㎡あたり1,000〜2,000円が相場です。
リフォームと同時にシロアリの駆除をする場合は、バリア工法を用いるケースが多くなります。

2.ベイト工法

毒のエサを入れた専用容器を家の周囲に埋めて、シロアリの巣ごと駆除する方法です。費用相場は外周1mあたり6,500円となります。この方法はリフォームと同時に行う必要性がありません。

シロアリ被害を受けやすい場所のリフォーム費用

シロアリの被害に遭いやすい場所は決まっているので、事前に費用相場を確認しておくと安心です。

・洗面所

洗面化粧台の交換だけであれば、費用相場は10万～25万円です。壁紙と床材の交換費用は3～5万円となります。給排水管の交換や配線改修の費用は7万円前後が相場です。
全体的なリフォームを行なう場合は最低でも20万円は必要になります。グレードの高い製品を選ぶと50万円を超えてくるでしょう。

・浴室

浴室全体のリフォーム費用相場は、100万～150万円です。在来工法の浴槽からユニットバスに交換する場合は、費用が高額になりがちです。

・キッチン

キッチン設備の交換を含む全体的なリフォーム費用の相場は、50万～150万円です。クロスの張り替えや水道の配管工事も行なう場合は200万円以上になることもあります。

・トイレ

費用相場は約15万～50万円です。和式から洋式、タンク付きからタンクレスなど、構造が変わるリフォームは費用が高額になります。

・床下

基礎を「布基礎」から「ベタ基礎」に変える工事の相場は、約100万～300万円が費用の相場です。
こちらは、床下の構造によって費用や施工法は大きく変わります。

シロアリ被害を受けている家の特徴

シロアリ被害を受けている家には、次のような特徴があります。

・ドアや床が急激に劣化した

床下の被害が拡大すると、床を歩いたときに沈むような感覚になることがあります。被害によって壁や柱が歪んだ場合には、ドアの開閉がしにくくなります。経年劣化が原因でも起こる現象ですが、複数の箇所で同時に不具合が発生した場合は、シロアリの被害を疑った方がいいでしょう。

・壁や柱を叩くと空洞音がする

シロアリに食害された壁や柱は内部がスカスカになるため、叩くと軽い空洞音がします。被害が進行すると、指で押しただけでも柱がへこみます。

・屋内で羽アリを見かけた

家に被害を及ぼさないクロアリの羽アリは、基本的に屋外で発生します。家の中に姿を現すのはシロアリの羽アリだけです。そのため、家の中に羽アリが出現した場合は、すでに巣が作られている可能性があります。

・室内に小さな羽が散らばっている

室内の中に散らばっている小さな羽も、屋内でのシロアリ発生を示しています。すでに被害が拡大している恐れもあるので、できるだけ早く専門業者に相談しましょう。

リフォームとシロアリ駆除の重要性

シロアリ被害を放置すると、床下や柱など見えない箇所での被害が進行してしまいます。柱や壁の内部を日常的にチェックする機会は少ないため、リフォームは内部の被害状況を確認できるチャンスになるのです。被害が確認できれば、徹底的に駆除をして再発を防ぐことができます。

シロアリ被害に遭った家は床も柱もボロボロの状態になっている可能性が高く、台風や小さな地震で倒壊する恐れがあります。倒壊しなかったとしても、建て替えが必要になるケースもあります。

リフォームやシロアリの駆除には費用がかかりますが、建て替えに比べればコストがかかりません。駆除とリフォームを同時に依頼すれば、業者の出張費用や資材の運搬費用が1回分で済むのもメリットです。

駆除とリフォームを別々に施工しようと考えている方は、同時に施工したときの費用と比較したうえで検討することをおすすめします。

まとめ

シロアリの駆除とリフォームを同時に行なえば、細部までシロアリの被害を確認できるだけではなく、費用面におけるメリットもあります。シロアリを完全に駆除せずリフォームをした場合は、すぐに被害が再発することも多いので注意が必要です。

床下や水回りはシロアリに狙われやすいので、シロアリ被害の確認と駆除を兼ねたリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。