シロアリ被害で家が倒壊!? すぐにでもできる対策方法を詳しく紹介
シロアリ被害が進行すると、地震などの自然災害で家が倒壊することもあります。過去の震災では、倒壊した住宅の8割がシロアリ被害に遭っていたという調査もあるのです。
そこで今回は、シロアリ被害に遭う家の特徴や、シロアリを家に寄せつけないための注意点などを詳しく解説していきます。
大切な家を守ためにも、ぜひ本記事を参考に確認してみてください。
シロアリ被害で家は倒壊するのか?
家にシロアリが発生したからといって、すぐに家が倒壊するほどの深刻な状態になるわけではありません。家が倒壊するほどシロアリの食害が進むには、ある程度の期間を要します。
しかし、家を支える重要な構造である「土台部分」や「柱」などをシロアリに食害された家は耐久性が低下するため、地震などの自然災害で倒壊しやすくなります。新築の家や鉄筋コンクリート造りの家も例外ではありません。
なお、シロアリ被害末期の状態では、食害により建物全体が傾くこともあるので注意が必要です。
震災で倒壊した家はシロアリ被害を受けていた
1995年に発生した「阪神淡路大震災」では、倒壊した住宅の多くがシロアリ被害などによって耐久性が低下していました。
神戸市東灘区では、廃朽やシロアリ被害に遭っていた建物の8割が全壊しています。その一方で、シロアリ被害に遭っていなかった家屋の全壊は2割程度となっており、ほとんどの家屋は軽微な損傷程度でした。
このように、シロアリ被害に遭っている家は、災害をきっかけに耐久性の低さが露呈してしまいます。日本は地震大国であるため、シロアリ被害の兆候がある場合は、すぐにでもシロアリ対策をして住宅の倒壊を防ぐ必要があるでしょう。
シロアリ被害に遭うのはどんな家?
シロアリ被害に遭うのは、築年数が経過している家だけではありません。築年数に比例してシロアリの被害に遭いやすくはなりますが、新築なら100%安全というわけでもないのです。
鉄筋コンクリート造りの家でもシロアリに狙われます。家屋で鉄骨が使われるのは、主要構造部材と呼ばれる骨組みに関係した部材だけです。それ以外の部分は木材でも「鉄骨造り」になります。鉄骨の上に木の土台を設置して建てる家も少なくありません。このような家がシロアリ被害に遭えば、骨組みが鉄骨でも土台から崩壊してしまいます。
立地や床下環境が原因で湿気がシロアリ被害に遭いやすい家もありますが、基本的には「すべての住宅がシロアリに狙われる」と覚えておきましょう。
シロアリを家に寄せつけないための注意点とは
シロアリがいる家は「湿気が多い」「薄暗い」という特徴があります。シロアリが自然にいなくなることはないので、日頃から次のような対策をしてシロアリの発生を防ぎましょう。
- 不要な木材を置かない
- 床下換気口を塞がない
- 水漏れは早めに修理する
それぞれ詳しく説明していきます。
・不要な木材を置かない
不要になった木材や廃材などを庭に放置するのは避けましょう。放置しておくと雨水が木材に染みて湿気と腐食が発生し、シロアリが巣を作ってしまう可能性があります。シロアリは廃材やビニール袋などもエサにするので、不要な物はすべて片付けておいた方がいいでしょう。
・床下通気口を塞がない
床下通気口の前に物を置いて塞いでしまうと、通気性が悪化して床下に湿気が溜まりやくなります。湿気はカビの温床にもなるので、常に換気を良くして湿度が上がらないようにしましよう。
・水漏れは早めに修理する
経年劣化などによって起きた水漏れは早めに修理しましょう。そのままにしておくと、木部が腐食してシロアリが好む環境になってしまいます。床下の水漏れはなかなか気づきにくいため、日常的な点検を欠かさないようにすることが大切です。
本格的なシロアリ予防・駆除はプロに依頼しよう
シロアリ駆除用のアイテムも市販されていますが、シロアリの完全な駆除は不可能です。一時的にシロアリの姿が見えなくなっても、床下や柱の内部で食害が進行しています。シロアリを完全に駆除するには、専門的な技術と薬剤が必要です。
大切な家を守るためにも、シロアリの駆除は専門業者に依頼しましょう。専門業者なら、薬剤や消毒液を散布する「バリア工法」という方法で、シロアリを徹底的に駆除します。バリア工法の費用相場は1㎡あたり1,000〜2,000円ほどです。
なお、シロアリ駆除に使用する薬剤の効果は、人体などへの影響を考慮して「最大5年間」と定められています。そのため、バリア工法でシロアリ対策・駆除を行なった後も、5年ごとに薬剤を散布して再発を防ぎましょう。「5年間の施工保証」が付帯している優良業者に依頼すれば、5年以内の予期せぬ再発時にも無料で対応してもらえます。
まとめ
シロアリ被害が手遅れになると、地震等の自然災害で家が倒壊してしまいます。被害が拡大した家は修理費用も高額になりがちなので早めの対策が重要です。被害状況が深刻な場合は、大規模なリフォームや建て替えが必要になることもあります。
シロアリは自然にいなくなることがないため、大切な家を守るためにも定期的に点検と防除を行ないましょう。シロアリ被害が気になるという方は、専門業者に無料点検を依頼してみてはいかがでしょうか。