シロアリの蟻道があれば被害のサイン!蟻道の見つけ方や特徴を徹底解説!
基礎がしっかりしている家の床下にも、シロアリは蟻道(ぎどう)を作って侵入してきます。シロアリの被害を防ぐためには、蟻道について知っておく必要があるのです。
そこで本記事では、主に以下について詳しくご紹介します。
・蟻道とは何か?
・シロアリの侵入経路は?
・蟻道の見つけ方
・蟻道を発見した場合の対処方法
シロアリ対策で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
シロアリは蟻道を使って床下に侵入してくる
シロアリは外気や光を嫌うので、通常は地中を移動しています。しかし、住宅の下に辿り着いたシロアリは、住宅の木材をエサにするため、地中と木材を繋ぐ「蟻道(ぎどう)」というトンネルのような道を作って、床下に侵入してきます。
わざわざトンネルを作ってでも木材を目指してくるシロアリの怖さは、常に意識しておきたいところです。なお、蟻道を作ったシロアリは、地上から住宅内に這い上がってくるため、2階建てや3階建ての住宅でも安心はできません。
シロアリの蟻道の見つけ方や特徴は?
蟻道は、木材などのカスにシロアリの排泄物や分泌物を練り合わせたものを塗り固めながら作られていきます。基本的には、床下の木材やコンクリートに沿うような形で作られるため、蟻道は半円形でトンネルのような形です。建物の床下で木材や基礎コンクリートに沿った茶色のトンネルを見かけたら、まず蟻道と思って間違いないでしょう。
蟻道が作られるのは、木材やコンクリートだけではありません。シロアリは、床下の基礎とポリスチレン系断熱材の間や、断熱材の内部にも蟻道を作って侵入してきます。内部に作られた蟻道は視認できないため、被害が大きくなりがちです。
床下がコンクリートで覆われた「ベタ基礎」でも油断はできません。コンクリートが水分を蒸発させて乾燥すると収縮するため、築年数が経過した家では、立ち上がりと土間コンクリートの間に数ミリの隙間が生じます。
この隙間は必ずできるので建物には問題ありませんが、ほんのわずかな隙間でもシロアリは侵入してきます。たとえ床下がコンクリートでも、シロアリの侵入を防ぐことはできないのです。
・蟻道を探す方法を紹介
蟻道を見つけるためには、床下に潜る必要があります。
床下は暗くて狭いので、思わぬケガを防ぐために、必ず以下のアイテムを持参しましょう。
懐中電灯 | できれば光の強いLEDタイプを用意する |
ヘルメット | 必ず頭部を保護できるヘルメットなどを装着する |
軍手 | 手の怪我や汚れ防止のために装着する |
肌の露出がない服装 | 飛びたした木材などによる怪我を防ぐ |
マスク | ホコリなどを吸い込まないようにする |
このほかに、床下の被害状況を保存するための「カメラ」があると便利です。
床下に潜ったら、木材やコンクリートに沿って作られている蟻道がないかどうかを確認しましょう。不自然な土の盛り上がりがあれば、すでにシロアリが侵入しているかもしれません。
床下配管の水漏れもチェックしておきたいところです。水漏れがあると床下に湿気がたまり、シロアリが好む環境になってしまいます。
もしシロアリの蟻道を発見したら?
蟻道を発見したら、すぐに専門業者に点検を依頼しましょう。蟻道が地中から床下の木材まで繋がっている場合には、柱の中や軒下にシロアリが棲みついている可能性もあります。
ご自分で蟻道を崩すのは、あまりおすすめできません。蟻道が崩れて逃げ出したシロアリは、家の中のどこに移動するかわからないからです。家の各所にシロアリが逃げ込むと、駆除が難しくなってしまいます。
・シロアリの点検と駆除費用はどれぐらいかかる?
床下の点検費用は基本的に無料ですが、床下に侵入する点検口がない場合は、点検口の新設費用として約3万円から5万円がかかります。和室がある家なら、畳を上げて床下に侵入することも可能です。
シロアリ駆除の費用は下記の条件によって変動が大きいため、一概にはいえません。
・シロアリ被害の状況の大きさ
・建物の構造
・施工する場所
・駆除を依頼する業者の種類
また、駆除後の防蟻処理などのアフターサービスの内容も業者によって違うので、悩んだときには複数社に見積もりを依頼してみましょう。
まとめ
今回は、シロアリが作る「蟻道(ぎどう)」についてご紹介しました。
シロアリは、地中から床下に蟻道を作って侵入してきます。蟻道はトンネルのような半円形で、床下の木材やコンクリートに沿うような形で作られることが多いです。場合によっては、モルタルや断熱材のひび割れの中にも作られます。
蟻道を見つけるためには、床下に潜って点検をしなければいけませんが、点検中にケガを防ぐために懐中電灯や軍手、肌の露出が少ない服装などを用意しましょう。
蟻道を発見した場合は、ご自分でなんとかしようとせず、専門の業者に駆除を依頼してください。自分で床下点検をするのが不安という方も、プロに依頼するといいでしょう。点検費用は基本的に無料です。