床がきしむのはシロアリ発生のサイン?被害を確認する方法とは
床のきしみはシロアリ被害が原因かもしれません。シロアリは木材を好んで食べるため、床材が食害に遭うと床のきしみやへこみが発生することがあります。床下部分から始まるシロアリの被害は、柱や壁、天井裏など家全体にまで拡大する恐れもあるので注意が必要です。
そこで今回は、主に以下について詳しくご紹介します。
・床がきしむ原因
・シロアリ被害に遭っている家の特徴
・シロアリ被害に遭っているか確認する方法
・シロアリ被害に遭っていた場合の対処法
床のきしみが気になっているという方は、ぜひ最後までお読みください。
床のきしみはシロアリが原因?
床のきしみは、必ずしもシロアリが原因とは限りません。床は以下のような要因でもきしみます。
- 木材の自然な伸縮
- 床板の経年劣化
- 床下などの施工ミス
- シロアリの食害
木材は気温や湿度によって乾燥したり水分を含んだりするため、伸縮して床がきしむこともあります。床鳴りの原因が木材の伸縮なら、とくに気にする必要はありません。
しかし、シロアリの食害による床のきしみを放置しておくと、床抜けや建物の耐久性低下といった大きな被害につながります。
床板の経年劣化や施工ミスも家の耐久性低下につながるため、早めに補修工事を検討した方がいいでしょう。
シロアリ被害に遭っている家の特徴
シロアリが原因で床がきしむ場合には、きしみ以外にも次のような症状が見られます。
・壁や柱を叩くと空洞音がする
壁や柱の内部がシロアリに食い荒らされていると、叩いたときに「ポコポコ」という空洞音がします。内部の侵食がひどい場合は、少し押しただけでも柱がへこみます。見た目には変化がないので、実際に叩いたり押したりして確かめることが重要です。
・ドアや襖をスムーズに開閉できない
スムーズに開閉できたドアや襖が動かしにくくなったら、シロアリ被害を疑いましょう。そのままにしておくと、柱や土台の浸食が進行して、家の耐久性がどんどん低下してしまいます。
・木の塀や垣根がグラグラする
木の塀や垣根がグラグラしている場合は、根本にシロアリの食害が及んでいる可能性があります。木材が使われているのは家の中だけではないので、床のきしみが気になった場合は、庭や家の周囲もチェックしてみましょう。
・家の中や周囲で羽アリを見かけた
シロアリは基本的に床下の土壌から侵入してくるため、初期の段階で被害に気づくのは困難です。そのため、目に見える場所に羽アリがいたら、被害の規模が大きくなっていると思ってください。
シロアリ被害に遭っているか確認する方法
床のきしみがシロアリ被害によるものかどうかを確認するためには、床下の点検をする必要があります。床下点検はご自分でもできますが、暗くて狭い床下の移動は危険です。素人のチェックではシロアリ被害を見逃してしまこともあります。
被害を確実に把握するためにも、床下の点検はプロに依頼しましょう。ほとんどの業者は無料で床下点検をしてくれます。
専門業者による床下点検の流れは、以下のとおりです。
1.床下収納や畳の床板が外せる場合は、そこから床下に入ります。床下に侵入できる入口がない場合は、新たに床下点検口を設置します。新設費用は約3万円前後です。
2.床下配管のサビや水漏れをチェックします。水漏れはシロアリが好む湿気の原因になるので放置は厳禁です。
3.目視でシロアリの発生を確認します。
4.床下をひととおりチェックしたら点検終了です。
もし自宅がシロアリ被害を受けていたら
シロアリ被害を受けていた場合は、すぐに駆除しなければいけません。シロアリの駆除方法には主に2種類の方法があります。
・バリア工法(薬剤散布)
床下の木材や土壌に薬剤を散布してシロアリを駆除します。即効性が高いので、シロアリ駆除には基本的にバリア工法が用いられています。費用は1平方メートルあたり1,000円〜2,000円です。
バリア工法で使う薬剤の効果は約5年間なので、定期的な点検と駆除を行ってシロアリの再発を防ぎます。
・ベイト工法(毒エサ設置)
毒の餌(ベイト剤)を入れた容器を家の周囲に埋めて、シロアリを巣ごと壊滅させる方法です。即効性はありませんが、安全性が高いという特徴があります。費用相場は1mあたり6,000円~7,000円です。
ベイト剤はシロアリが食べてしまうので、定期的に補充をしなればいけません。薬剤が減るまでの年数は業者によって異なりますが、一般的な保証期間は1~5年です。
まとめ
床のきしみが気になるなら、シロアリの被害を疑ってみましょう。木材の伸縮などで床がきしむこともありますが、以下のような症状が見られるなら、シロアリ被害の可能性あります。
・壁や柱を叩くと空洞音がする
・ドアや襖をスムーズに開閉できない
・木の塀や垣根がグラグラする
・家の中や周囲で羽アリを見かけた
シロアリ被害によるものかどうかを確認するためには、床下の点検が必要です。シロアリの発生を確実に把握するためにも、点検はプロに依頼しましょう。すでに被害を受けていた場合は早急に駆除をしてください。
床下の点検を無料で行っている業者も多いので、床のきしみが気になる場合は、気軽に無料点検を依頼してみましょう。