排水溝が詰まる原因は?自分でできる直し方と予防策をご紹介!
キッチンの排水口から水が逆流してきたら、排水溝が詰まっているのかもしれません。逆流はしなくても、水の流れが悪いと感じたら、詰まりを疑ったほうがいいでしょう。
排水溝は、日常的なキッチンの使用が原因でも詰まってしまいますので、対処法をおぼえておけばトラブルにご自分で対応することができます。
そこで本記事では、排水溝が詰まる原因や、手軽にできる詰まりの解消方法、詰まりの予防策などをご紹介していきます。
排水溝が詰まる原因とは
排水溝が詰まる原因はある程度決まっているのでよくある原因4つをご紹介しておきます。
その1「油汚れ」
排水溝が詰まる原因としてもっとも多いのが、排水管のなかに溜まった「油汚れ」です。調理で残った油をきちんと固めて捨てても、食器やフライパンなどに油は残ります。残った油が排水溝へと流れていくうちに少しずつ排水管内が細くなり、最終的には排水管が詰まってしまうのです。
その2「食材のカス」
わずかな食材のカスも、配水管の内部に溜まっていきます。排水口にネットを張っていれば大きな食べカスは流れませんが、わずかな食材のカスも蓄積されると、水の流れをせき止めるほどになるので油断はできません。
その3「洗剤や石鹸のカス」
食器洗いに石鹸を使うと、石鹸のカスが排水管内に付着して、詰まりやニオイの原因になります。
その4「その他の異物」
爪楊枝やビニール袋、スプーンやフォークなどの固形物が排水溝に入り込み詰まりの原因になることがあります。古い歯ブラシで排水溝の中を掃除しているときに、誤って落下させてしまうケースも非常に多くみられます。
固形物が排水溝内に入り込むと、排水溝を取り外しての除去作業が必要になることもあるので、その場合はご自分での対処が困難になります。
排水溝の詰まりの直し方【3選】
ここからは、ご自分でもできる排水口の詰まりを治す方法を3つご紹介します。
その1「お湯を流す」
シンクにお湯を流すだけなので誰でも簡単に実践できます。
・やり方
1.排水トラップをはずす
2.タオルを排水管の入り口に詰める
3.シンクに50度から60度のお湯を貯める
4.一気にタオルを引き抜く
軽い詰まりなら、この方法で解消できます。
その2「ペットボトルを使う」
ラバーカップの代用にペットボトルを使う方法です。
・やり方
1.排水トラップをはずす
2.ペットボトルの口を排水管に合わせる
3.ペットボトルを何度か凹ませる
排水管とペットボトルの口に隙間があると上手くいかないので、ピッタリと合わせるようにしましょう。隙間ができてしまう場合や、凹ませるときにずれるときは、ペットボトルに薄いタオルを巻くと安定します。
その3「重層とお酢を使う」
定番の方法ですが、詰まり解消の効果は高めです。
・やり方
1.重曹を排水溝と排水トラップにふりかける
2.重曹の倍量のお酢をまんべんなくふりかける
3お酢と同じ量のお湯(60度ぐらい)をかける
4.1時間ほど放置して水を流す
この方法のポイントは、「重曹とお酢の割合を1:2にする」ということです。お酢には除菌効果もあるので、ぜひ試してみてください。
排水溝の詰まりを解消できるグッズ
ここからは、排水溝の詰まりを手軽に解消できるグッズをご紹介します。ホームセンターなどで手軽に購入できるものばかりなので、いざというときのためにご家庭に用意しておいてもいいでしょう。
・ラバーカップ
トイレなどで使うイメージですが、キッチンの排水溝が詰まったときにも役立ちます。ラバーカップには洋式と和式がありますが、キッチンで使う場合は和式を選びましょう。
・真空式パイプクリーナー
排水溝が詰まったときに使うアイテムで、「真空ポンプ」とも呼ばれます。吸引力と圧力が強く、ラバーカップで解消できない詰まりを直せることもあります。ペットボトルやラバーカップで詰まりが解消できなかった場合は、購入を検討してみるといいでしょう。
・液体パイプクリーナー
市販の液体パイプクリーナーは、溜まった汚れを溶かして排水溝の詰まりを解消します。定期的に使えば、詰まりの予防にも役立つでしょう。
・ワイヤーブラシ
排水溝にワイヤーブラシを押し込んで汚れを除去します。ゴシゴシと擦って落とすだけなので簡単ですが、慣れていないと難しい作業になるかもしれません。また、強く擦りすぎると排水管内に傷がつくというデメリットもあります。
日頃のお手入れで排水溝の詰まりを予防しよう
排水溝の詰まりは、日頃のちょっとした気遣いで防ぐことができます。
詰まりを予防する主な方法をご紹介しましょう。
・きめの細かいゴミ受けネットを使う
・野菜やお肉の切れ端はシンクには流さないでゴミ箱に捨てる
・食器やフライパンの脂分は、キッチンペーパーなどでふき取ってから洗う
・ゴミ受けや排水口はこまめに洗う
|
もっとも簡単なのは、「洗い物をした後でお湯を10秒前後流す」という方法です。洗剤の溶け残りなども流せるため、詰まりを防ぐ効果があります。
まとめ
今回は、排水溝が詰まる原因と対策、予防方法などについてご紹介しました。排水溝は、日常的な油汚れや食材のカス、石鹸のカスなどが原因で詰まります。
なお、排水溝の詰まりは、ご自分で解消することも可能です。主な解消方法は3つあります。
・お湯を流す
・ペットボトルを使う
・重層とお湯を使う
どの方法も手軽なので、詰まりで困ったときには実践してみるといいでしょう。ラバーカップやパイプクリーナーといった詰まり解消のためのグッズも役立ちます。排水溝の詰まりは日頃の簡単なお手入れでも予防できるので、意識したいところです。
なかなか詰まりが解消されない場合は、専門業者へ依頼するのもひとつの方法でしょう。