畳のカビ対策完全ガイド!発生原因と防ぐためのポイントを詳しく解説

畳にカビが発生してしまうと取り除くのは大変です。見た目が悪く対策に困っているという方も多いのではないでしょうか。

畳のカビは日頃の予防が何よりも重要です。また、カビが発生しても、適切な対策を講じれば被害の拡大を最小限に抑えられます。

そこで本記事では、畳にカビが発生する原因や、カビ対策のポイントなどについて詳しく解説していきます。清潔で快適な住環境づくりにぜひ役立ててください。

畳にカビが発生する原因

畳にカビが発生する原因は「温度・湿度・空気(酸素)・養分・イ草の性質」の5つです。条件がひとつでも欠けると畳にカビは繁殖しません。それぞれの発生原因を詳しく見ていきましょう。

温度

室内の温度が20度から30度前後になると、畳の表面や内部に存在するカビの胞子が活発になって成長しやすくなります。梅雨時期や夏場はカビが好む温度帯に達しやすいので注意が必要です。

湿度

カビは湿度が60%を超えると活動を始めます。また、梅雨時期や雨の多い季節は室内の湿度が高くなるため、畳が湿気を吸い込んでカビが発生しやすくなります。

70%以上の湿度が続いた場合は数か月で畳にカビが発生、80%以上が続くと数週間で発生するので注意しましょう。

空気(酸素)

カビの成長には酸素が不可欠です。ただし、酸素は人間が生きていくためにも必要なので、酸素によるカビ対策は現実的ではありません。ほかの発生原因を優先して対策したほうがいいでしょう。

養分

カビはタンパク質や炭水化物を好むため、食べ物のカスや埃などが畳に溜まるとカビの成長を促進します。紙や木くずなども養分として吸収するので清潔な環境が大変重要です。

イ草の性質

天然素材のイ草は「吸湿性が高い」という性質があります。この性質はカビの繁殖を招く大きな要因です。水分だけでなくホコリも吸収するので養分が入り込み、畳の内部で繁殖しやすくなります。

畳に発生するカビの種類

畳には青カビ、白カビ、黒カビの3種類が発生します。青カビと白カビの被害は軽度ですが、黒カビの被害は甚大なので早めの対策が必要です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

青カビ

青カビには見た目の問題だけではなく「強烈なニオイがする」という特徴があります。カビ被害としては軽度ですが、健康に悪影響を及ぼす可能性があるので早めの対策が必要です。

白カビ

白カビは綿のようにフワフワとした見た目をしています。被害レベルは軽度ですが、健康面に悪影響を及ぼすので注意しましょう。白カビは木材や壁にも発生します。和室の柱や窓枠に繁殖するケースも少なくありません。

黒カビ

畳のカビでもっとも厄介なのが黒カビです。黒カビは浴室やエアコン内部など、水気の多いところにも発生します。

黒カビを放置すると除去が難しくなり、健康面にも悪い影響を与えます。家の資産価値が下がる恐れもあるため、早急で適切な対処が不可欠です。

畳にカビが生えた場合の対処方法

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軽度なカビ被害と重度のカビ被害では対処方法が異なります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

軽度なカビ被害の対処方法

カビの被害が軽度な場合は、下記の方法で対応します。

1.酢を水で薄める

薄める比率は「酢:水=1:9」です。酢には漂白作用があるため、原液のまま使用すると畳が変色します。使う前に必ず希釈しましょう。

2.雑巾で拭く

希釈した酢を雑巾に染み込ませてカビの発生箇所を拭きます。畳の目に沿って拭くのがポイントです。

3.乾拭きをする

20分ほど放置してから乾いた雑巾で拭き取ります。

重度のカビ被害

重度なカビ被害は下記の方法で対応しましょう。

1.エタノールを噴霧する

濃度70〜80%のエタノールをカビに吹き付けます。

2.ブラシで擦る

畳の目に沿ってブラシで擦ります。エタノールだけで除去できない場合は重曹も使いましょう。カビが発生している箇所に重曹の粉を振りかけ、その上からエタノールを吹き付けてブラシで擦ります。

3.乾燥させる

風通しのいい屋外で畳を日陰干しにします。3~4日ほど乾燥させるのが理想です。

ただし、この方法でも頑固なカビは除去できません。カビの被害が広範囲に及んでいる場合や、自力での対処が難しいと感じたときは、専門業者に依頼するのがおすすめです。

畳のカビが引き起こすリスク

畳のカビを放置すると下記のようなリスクがあるので注意しましょう。

  • 呼吸器系への影響
  • カビ臭による不快感
  • シロアリや木材腐朽菌による被害

それぞれ詳しく解説します。

呼吸器系への影響

浮遊しているカビの小さな種(胞子)吸い込むと、呼吸器系に悪影響を及ぼす危険性があります。乳幼児や高齢者、呼吸器系疾患がある方は特に注意が必要です。吸い込んだカビの胞子が原因でアレルギー疾患が悪化する恐れもあります。

カビ臭による不快感

カビの独特のニオイに不快感を覚える人も少なくありません。ニオイの原因はカビが繁殖時に排出する老廃物です。カビの不快なニオイを長期間嗅ぐと、頭痛やストレスを感じることもあります。

ニオイはカビの被害を示す重要なサインでもあるため、不快なカビ臭を感じたら速やかに原因を追究して対策をしましょう。

シロアリや木材腐朽菌による被害

カビの被害が畳の下の床板にまで及んでいるようなケースでは、「シロアリ」や「木材を分解する菌」も蔓延しやすくなります。

シロアリは木材を食べ尽くし、建物の構造を傷めてしまうので大変危険です。また、腐朽菌によって家の木材が腐食すると、最終的に家が崩壊してしまいます。

シロアリと木材腐朽菌の被害は気づきにくいので、専門業者に床下や柱などの点検を依頼したほうがいいでしょう。

カビ防止のための畳のメンテナンス方法

畳のカビを防止するためのメンテナンス方法は、下記のとおりです。

  • 定期的に掃除する
  • 畳の下に防湿シートを敷く
  • 定期的に換気する

それぞれ詳しく解説します。

定期的に掃除する

畳のカビを防ぐためには、こまめな掃除が欠かせません。最低でも週に2~3度は畳全体に掃除機をかけましょう。月に1度は「畳床の掃除も行いたいところです。

汚れが目立ってきたら、畳専用の洗剤を使って丁寧に拭き掃除をします。拭き掃除が終わったら十分に畳を乾燥させましょう。

畳の下に防湿シートを敷く

防湿シートは床下からの湿気を防ぎます。簡単に設置できるので気軽なカビ対策としても有効です。

ただし、床下の湿気が非常に高い場合は、床下調湿材や床下換気扇などの設置を検討する必要があります。不安な場合は、専門の業者に床下点検を依頼してみましょう。

定期的に換気する

カビの温床となる湿気を防ぐために、1日に1~2回、数十分程度の換気を心がけましょう。

寝室や水回りに近い部屋は念入りに換気する必要があります。夏場はエアコンの除湿機能を活用するのも有効です。

まとめ

湿気の多い日本の気候ではカビが発生しやすく、適切な対策を講じないと畳を傷めてしまう恐れがあります。湿度管理や定期的な畳の手入れは欠かさないようにしましょう。

畳にカビが発生した場合は、被害のレベルに応じて適切な対策を講じることが大切です。カビが発生しやすい環境下では、シロアリと木材腐朽菌も発生しやすくなります。

畳のカビやシロアリによる被害が床下に及んでいる可能性もあるので、頑固なカビが発生した場合は専門業者に床下点検を依頼したほうがいいでしょう。

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