床が沈む原因は? 補修方法と費用相場を徹底解説!【放置は厳禁】

「フローリングの床が沈む」
「歩くと床がフワフワする」

このような症状があるなら、床下で何かトラブルが発生している可能性があります。フローリングの床が沈む原因はさまざまなので、原因を特定したうえで適切な対策をすることが大切です。

そこで今回の記事では、フローリングの床が沈む原因や補修方法などについて、詳しくご紹介します。

フローリングの床が沈むのはこんな原因が

フローリングの床は、主に下記のような原因で沈みます。

1.床材の劣化

床材が劣化することにより、床が沈む原因になります。詳しくご説明していく前に、まずは床下の構造を知っておきましょう。

  • 根太(ねだ):床材を張り付ける角材です。
  • 大引:根太を支える太い角材です。
  • 床束(ゆかづか):大引支える部位です。高さの調整ができる鋼製か樹脂の束が使われます。
  • 束石(つかいし):床束の下にある土台です。近年ではベタ基礎が主流になっています。

こうした床材が劣化すると、床が沈むことがあります。部位別の症状を詳しく見てみましょう。

・大引、根太の劣化

水回りからの水漏れや床下の湿気は、大引や根太を腐食させてしまいます。古い工法で作られている浴室は、タイルのひび割れから水が漏れて大引や根太を腐食させることが多いので注意が必要です。

・束石、床束の劣化

束石にコンクリートが使われていると、土壌の酸性が強い場合にコンクリートが劣化して崩れてしまいます。また、水漏れなどによる湿気で床束が腐食すると、束石との接合部分に隙間ができて床が沈むことがあります。

2.接着剤の劣化

根太の上に張られた下地材と仕上げ材は接着剤で貼り付けられていますが、経年劣化によって接着剤が剥がれてくると、床が沈んだり、歩いたときにフワフワ感じたりすることがあります。

築15年~20年の家や、湿度が高い場所のフローリングに起こりがちな現象です。

3.シロアリによる被害

床下の木材がシロアリの食害に遭うと、木材の中が空洞になって床が沈みます。

シロアリは床だけではなく家の柱や天井裏なども食害するため、放置しておくと家全体の耐久性が低下してしまいます。

床が沈む場合の補修方法と費用は?

ここからは、床が沈む場合の原因別の補修方法を詳しくご紹介します。

1.床材の劣化

・根太と大引の補修

床材が劣化している場合には、腐食の原因を確認します。原因が水漏れの場合は、水漏れが起きている箇所を修理して原因を取り除きましょう。床下からの湿気が原因の場合は、乾燥剤や調湿シートを敷いて床下の湿度を適切に保ちます。
腐食の原因を取り除いたら、腐食してしまった床材を撤去して新しい床材に交換します。腐食が広範囲に及んでいる場合は、大引や根太を全て取り替えなければいけません。根太と大引を交換して床を張り替えた場合の費用は約20万円~30万円です。

なお、床が沈む原因は「根太」の劣化によるものが多く、劣化箇所の状態にもよりますが数千円程度で補修ができる場合もあります。被害が拡大すると工事も大がかりになりますので、なるべく早めに業者に相談するようにしましょう。

・床束と束石の補修

束石や床束が腐食して隙間ができているときは、隙間にくさびを打ち込んでから接着剤や金具で固定します。補修費用の相場は1カ所につき数千円です。

2.接着剤の劣化

仕上げ材の接着剤が劣化して剥がれている場合は、再度接着してしっかりと補修します。費用相場は数千円です。

3.シロアリ被害

シロアリは、専門業者による徹底した駆除が肝心です。駆除するために薬剤散布法を行う場合の費用は、1㎡あたり1,000〜2,000円が相場になります。

なお、薬剤を撒かない「ベイト工法」という方法もあります。シロアリがエサを巣に持ち帰る習性を利用して、毒のエサを家の周囲にセットし、巣ごと壊滅させる方法です。ベイト工法の費用相場は建物の外周1mあたり約6,500円です。

床が沈む状態は放置厳禁!すぐに対処しましょう

「床が沈むくらいはたいしたことがない」と思って放置しておくと、被害がどんどん拡大して、最終的には床が抜けてしまうこともあります。

シロアリが原因の場合は、被害が家全体に及んで建物の耐久性が低下してしまいます。そうなると、小さな地震で家が崩壊する恐れがあるのです。

被害が拡大すれば、修理にかかる日数や費用もかさみます。床が沈む状態を放置していても自然には直らないので、「この程度なら」と思わずに、できるだけ早く専門業者に点検や修理を依頼しましょう。

まとめ

今回は、フローリングの床が沈む原因や、補修方法について詳しくご紹介しました。

フローリングの床は、主に以下のような原因で沈みます。

  1. 床材の劣化
  2. 接着剤の劣化
  3. シロアリ被害

それぞれ原因と対処方法が異なるので、床の沈みが気になる場合は、原因を特定するところから始めましょう。

床が沈むのを放置しておくと、被害が拡大して補修費用がかさんでしまいます。床材の腐食が床全体に及んだ場合には約20万〜30万円の費用がかかってしまうため、早めの点検や補修が欠かせません。シロアリの被害を放置すれば、床だけではなく、建物の柱や天井裏にまで被害が及びます。

床が沈む原因は根太の劣化の場合が多く、状態によっては数千円で補修もできるのでなるべく早めに対処するようにしましょう。早めに補修すればそれだけ費用も少なくて済むので、床の沈みが気になる場合は、すぐにでも専門業者に点検と補修を依頼してください。

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