床下点検詐欺に注意!よくある詐欺の手口と対策方法を徹底解説します

床下などの見えにくい場所を狙った「点検商法」という詐欺が横行しています。手口が大変巧妙なので、「自分は詐欺に引っかからない」と思っていた人も、その場で契約させられてしまうことがあるのです。被害に遭わないためにも、床下点検詐欺をおこなう悪徳業者の特徴を確認しておきましょう。

本記事では、点検商法の主な手口や、騙されないために注意したいことなどについて詳しく解説します。さらに優良業者の選び方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

床下点検詐欺が急増!その手口とは

床下点検詐欺の多くは、突然の訪問から不要なリフォーム工事の契約を迫る「点検商法」です。

・点検商法とは?

点検商法の具体的な流れを見てみましょう。

1.突然の訪問

突然に「近所で工事をしている」「このエリアを点検している」などと言って、自宅を訪問してきます。

2.点検の必要性を強調

実際には何も問題がなくても、「雨どいに問題がある」「屋根の位置がおかしい」などと言って、点検の必要性を強調してきます。

3.点検

形だけの点検が終わると、「このままでは地震で倒壊する」「台風で雨漏りする」などと不安を煽って、必要のない工事を迫ります。

4.契約

消費者に考える余裕を与えず、その場で契約を成立させてしまいます。

悪質業者の主な特徴をまとめると以下の3つになります。

  • 突然の訪問
  • 不安を煽る
  • その場で契約を迫る

点検商法の主な手口

点検商法の主な手口としては、以下のようなケースがあります。

・高額な工事を契約させる

突然に「排水管の無料点検を行っている」と自宅を訪問。無料点検ならと思って承諾したが、点検後「すぐに清掃をしたほうがよい」と工事の必要性を迫られた。「今日は偶然この地域に来ているから、今すぐに契約してください」と急かされサインをしてしまったが、後日届いた見積もりには「工事費42万円」と書かれていたので解約したい。

考える時間を与えられずに、その場で契約させられてしまった典型例です。見積もりよりも先に契約を迫ってくるという点も詐欺の特徴と言えるでしょう。

・「市からの委託」と嘘をついて契約させる

「市から依頼されてこのエリアの点検をしている」と突然の訪問。ネームプレートをバッと見せられたので、信頼して無料点検を依頼した。工事の必要性を迫られて契約させられたが、実際には市の委託業者ではなく、工事の必要もなかった。

「市からの委託」という言葉に引っかかってしまったケースです。「〇〇からの委託」と言っておきながら、実際には全く関係のない悪質業者も数多く存在します。

床下点検詐欺被害の実例

床下点検詐欺の被害の実例を詳しくご紹介します。

・シロアリ駆除

「無料点検をしている」と訪問してきて床下の無料点検をおこない、床下のシロアリ被害を過剰にアピールします。顧客に費用が高いと言われた場合は「このままだと家が倒壊する」などと言って契約を迫ります。

・基礎のひび割れ

基礎のひび割れ補修を迫る詐欺です。実際に補修が必要な場合は、ひび割れの大きさに応じた工法で修繕しなければいけません。しかし、悪質業者はモルタルなどで適当にひび割れを埋めただけで、高額な費用を請求してきます。

・床下構造体腐食補修

床下木構造材の補修をおこなう詐欺です。補修するためには専門業者による大がかりな工事が必要になりますが、悪質業者は短時間で見た目だけ修繕して、多額の工事費用を請求します。

・床下換気扇の取り付け

必要のない床下換気扇の取り付けを迫る詐欺です。床下は湿気が溜まりやすいので通気性の確保は重要ですが、床下換気扇を設置しなくても解決できる問題は少なくありません。

床下点検詐欺に騙されない方法は? もし被害に遭ってしまったら

床下点検詐欺の被害を未然に防ぐためには、「定期的な点検をおこない、自宅の床下の状態について知っておくこと」が重要です。定期点検でメンテナンスや修繕の必要性に気づくケースは少なくありません。

トラブル発生時に依頼する業者をあらかじめ決めておくことも大切です。地元の信頼できる業者をリストアップして、「ご自分で」業者を選ぶようにしてください。

なお、点検商法の被害に遭う年代は主に高齢者ですが、30歳代~60歳代の被害も数多く報告されています。

出典:国民生活センター(2018年2月8日登録分まで)

年代を問わず詐欺に遭う可能性があるため、「自分だけは大丈夫」などと思わず、対策を心がけるようにしましょう。

もし床下点検詐欺の被害に遭ってしまった場合

点検商法は「特定商取引法の訪問販売」に該当するため、契約書面を受け取ってから8日間ならクーリング・オフができます。すでに工事がおこなわれていた場合でも、クーリング・オフ期間内なら無条件での解約が可能です。

しつこく勧誘を迫られて仕方なく契約してしまった場合は、「消費者契約法」で取り消すことができます。

クーリング・オフの期間が過ぎてしまったときや、解約方法がわからないときは、最寄りの消費者生活センターに相談してみましょう。

優良な床下点検の業者の選び方

ご自分で床下点検業者を選ぶ場合は、以下のようなポイントをチェックしてみてください。

・ホームページに価格表が掲載されている

提示された作業費用とホームページの価格表に違いがないかをチェックしましょう。ホームページに価格表を掲載していない業者は注意が必要です。

・施工経験が豊富である

施工を依頼する際には「施工実績が豊富」であるかも重要なポイントです。ホームページに施工実績を掲載している業者も多いので事前に確認しておきましょう。

なお、ホームページに「お客様だけが写っているもの」を使っている場合は、ネット上の画像を使用していることがあるので情報を鵜呑みにしないようにした方がいいでしょう。ホームページの写真には「業者の社員が写っているかどうか」をチェックしてください。

・口コミサイトを確認する

インターネットで検索して業者の口コミを確認することも大切です。実際に工事を受けた人の口コミを見ることで、工事内容の情報や費用についても実情がわかるでしょう。一つの口コミサイトだけではなく、複数のサイトをチェックするとより信憑性が増します。

・点検写真を見せてくれる

床下は見えにくい場所なので、点検時の写真を見せてくれるかどうかを確認しておきましょう。他の家の床下写真を見せる悪質業者もいるので、自分の家だと分かる写真を撮ってもらうことが大切です。

・保証やアフターサービスが付いている

施工を依頼する際には「保証」や「アフターサービス」の有無を確認するようにしましょう。保証やアフターサービスが充実していれば、施工不良や再発が起こった場合にも安心です。

まとめ

突然に家を訪問してきて点検の必要性を強調し、点検後に工事の契約を迫ってきたら、それは点検商法と考えて間違いありません。

床下点検詐欺には、主に以下のような特徴があります。

・突然に訪問してくる
・「家が倒壊する」「シロアリ被害が拡大している」などと言って不安を煽る
・考える間も与えず、その場での契約を迫る

点検商法の被害に遭ってしまったら、消費者生活センターに相談してクーリング・オフの制度を利用するなどしてください。

床下点検詐欺の被害に遭わないためには、定期的な点検をおこない、トラブル発生時に依頼する業者をあらかじめ決めておくことが大切です。

自宅の床下の状況を把握するためにも、ご自分で選んだ専門業者に無料点検を依頼してみてはいかがでしょうか。

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