一戸建てのシロアリ対策の費用は?価格相場や業者の選び方を解説!
一戸建てにシロアリが発生すると、大きな被害を及ぼします。大切な家を長持ちさせるためには、定期的なシロアリ対策は欠かせません。しかし、費用が気になってシロアリの予防や駆除をためらっているという方も多いと思います。
そこで本記事では、一戸建てのシロアリ対策費用相場や、費用が決まる要因などについて詳しく解説します。業者の選び方やシロアリ対策に適した時期なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
一戸建てのシロアリ対策の費用相場は?
シロアリ対策の種類には、「バリア工法」と「ベイト工法」があり、施工方法によって費用が異なります。早速、それぞれの特徴と費用相場を見ていきましょう。
バリア工法でシロアリ対策をする際の費用相場
バリア工法は、被害箇所に薬剤や消毒液を直接散布してシロアリ対策・駆除をする方法です。この方法は即効性があるため、多くのシロアリ駆除業者で採用されています。
費用相場は、1㎡あたり1,000〜2,000円、1坪あたり3,500〜7,000円です。
30坪の一戸建ててあれば、約15万円となります。
ベイト工法でシロアリ対策をする際の費用相場
ベイト工法とは、毒のエサを入れた専用容器を家の周囲に埋めて、シロアリを巣ごと駆除する方法です。効果が現れるまでに時間はかかりますが、薬剤の噴射をしないので、人体や環境に配慮したシロアリ対策ができます。
費用相場は、外周1mあたり6,500円です。
30坪で外周40mの一戸建てであれば、費用総額が約26万円になります。
一戸建てのシロアリ対策の費用を決めるポイント
一戸建てのシロアリ対策費用は、主に下記の要因によって決まります。
- 発生したシロアリの種類
- 被害の規模
- 施工法
- 建物の構造
- 業者の種類
それぞれ詳しく見ていきましょう。
発生したシロアリの種類
国内のシロアリ被害は、主に「ヤマトシロアリ」か「イエシロアリ」によるものです。どちらのシロアリも対策方法が確立されているため、基本的には費用相場の範囲内に収まります。
一方、外来種の「アメリカカンザイシロアリ」による被害は完全な駆除が難しく、被害箇所の特定も困難であるため、費用は高くなりがちです。
被害の規模
当然ながら、被害の規模が大きくなるほど費用は高くなります。費用を抑えるためにも、被害が拡大する前に専門業者へ相談しましょう。
施工法
薬剤を直接散布する「バリア工法」よりも、毒のエサを家の周囲に埋める「ベイト工法」の方が費用は高くなります。
すでにシロアリ被害に遭っている場合は即効性のあるバリア工法、被害の予防であれば、ベイト工法を採用するのが一般的です。ただし、家の環境や立地によっては、ベイト工法を使えないこともあります。
建物の構造
木造や鉄骨、コンクリート造などの構造によっても費用が変わります。なお、業者は駆除作業の前に床下に潜って被害状況を確認しますが、床下に入るための「点検口」がない一戸建ては、点検口を作るための工事費用が加算されます。
業者の種類
業者の種類によっても費用相場は変わります。業者の主な種類と費用相場は下表のとおりです。
業者の種類 | 1㎡あたりの費用相場 | 1坪あたりの費用相場 |
---|---|---|
大手上場企業&JA系 | 3,000円~ | 10,000円~ |
中規模業者 | 1,500円~3,000円 | 5,000円~10,000円 |
ホームセンター、ネット集客業者 | 1,000円~ | 3,500円~ |
個人経営 | 850円~ | 3,500円~ |
それぞれメリット・デメリットはありますが、価格と施工品質のバランスを重視するなら、中規模業者がおすすめです。中規模業者は地域密着タイプが多いので、状況に応じて最適な施工方法を提案してくれるでしょう。
一戸建てのシロアリ対策を依頼する業者の選び方
一戸建てのシロアリ対策は、下記のような優良業者を選ぶことが大切です。
- 料金や見積書が明確
- 実績が豊富
- 作業内容を詳しく説明してくれる
- 不要なサービスを薦めてこない
- 保証とアフターサービスが充実している
それぞれ詳しく解説していきます。
料金や見積書が明確
料金や見積書が明確な業者であれば、施工後に追加料金を請求される可能性が低くなります。悪質な業者は公式ページに料金表を掲載していません。さらに、見積書を発行しないこともあります。
実績が豊富
公式ホームページに施工事例などの写真が掲載されている業者なら、安心して依頼できます。ただし、写真に業者のスタッフが写っていない場合はフリー素材を使って捏造していることもあるので、別サイトの口コミなども複数チェックしておきましょう。
作業内容を詳しく説明してくれる
作業内容や使用する薬剤を詳しく説明できない業者は、実績が少ない可能性があります。施工に関する知識が曖昧な業者に依頼すると、短期間でシロアリが再発することもあるので注意が必要です。
不要なサービスを過剰に薦めてこない
悪質な業者は、施工に無関係なサービスを薦めてきます。追加サービスが必要な理由を明確に説明できない業者の利用は避けましょう。
h3保証とアフターサービスが充実している
専門業者によるシロアリ対策でも、再発する可能性はゼロではありません。そのため、再発時の保証やアフターサービスの内容は必ず事前にチェックしてください。
一戸建てのシロアリ対策は5年に1度が目安
バリア工法に使用する薬剤の効果は最大で5年です。以前は5年以上効果が続く薬剤も使われていましたが、近年では人体への影響を考慮して効力の強い薬剤は使われません。そのため、一戸建てのシロアリ対策は5年に1度が目安になるのです。
新築の一戸建てであれば、築5年目からシロアリ対策を検討した方がいいでしょう。ただし、新築でも、シロアリにとって居心地の良い環境であれば狙われてしまいます。
新築だからと油断せず、床下や水回りは定期的に点検して日常的なシロアリ対策を心がけましょう。自分でできる対策としては、「床下基礎部分の通気性を確保する」「家の周囲や庭などに不要な物を置かない」などが挙げられます。
まとめ
一戸建てでシロアリ対策をする場合の費用相場は、1㎡あたり1,000円~2,000円、1坪あたり3,500円~7,000円です。
シロアリ対策の種類には、木材などに薬剤を直接散布する「バリア工法」と、毒エサの入った容器を周囲の地中に埋める「ベイト工法」があります。費用相場としては、バリア工法の方が安めです。工法以外にも、シロアリの種類や建物の構造、被害規模などによって費用は変わってきます。
一戸建てでシロアリ対策をする目安は5年に1度ですが、日常的な点検を心がけることも大切です。シロアリ被害が気になっているという方は、無料点検を実施している業者への相談から始めてみてはいかがでしょうか。