シロアリ駆除はペットに影響はない？薬剤からペットを守る方法とは

「シロアリを駆除したいけど、ペットに影響がでないか心配」

こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

近年ではシロアリの駆除に安全性の高い薬剤を使っているため、ペットに悪影響を及ぼす可能性は低めです。薬剤の影響が心配だからといってシロアリを放置しておくと、シロアリ被害がペットに及んでしまいます。

そこで本記事では、主に以下について詳しくご紹介します。

・シロアリ駆除がペットに与える影響
・シロアリ駆除の薬剤からペットを守る方法
・シロアリがもたらすペットへの影響
・シロアリ駆除を安全におこなう方法

シロアリ駆除がペットに及ぼす影響を心配している方は、ぜひ最後までお読みください。

シロアリ駆除はペットに悪影響はない？

現在使われているシロアリ駆除剤は安全性が高いので、薬剤を散布しても犬猫などの哺乳類に悪影響はありません。ただし、昆虫や魚などのペットに影響が出る可能性はあるため、駆除当日は何らかの対策をした方がいいでしょう。

シロアリ駆除の方法には、毒のエサをシロアリに持ち帰らせて巣ごと撃退する「ベイト工法」という施工法もあります。ベイト工法は施工中に薬剤を吸入してしまうリスクがないため、ペットに影響を与えることはありません。

ただし、ベイト工法は即効性がないので、シロアリを早く駆除したいという場合は、薬剤を散布する「バリア工法」が適しています。

シロアリ駆除の薬剤からペットを守るには

「バリア工法」で使用する薬剤も安全性が高いので犬や猫などのペットに影響を与える心配はありませんが、万が一に備えて以下のような対策をおこなうといいでしょう。

• ペットがいることを業者に伝えておく
• シロアリ駆除の前にペットを安全な場所へ移動させる
• 施工後は換気や床掃除を徹底する

なお、シロアリの駆除に使われている薬剤には、主に以下のような種類があります。

・カーバメート系

神経の刺激伝達物質を阻害してシロアリを駆除する薬剤です。殺蟻力が強く毒性が高めなので、カーバメート系の駆除剤を使う場合は、駆除後にしっかりと換気と床掃除をおこないましょう。

・ピレスロイド系

痙攣と麻痺作用でシロアリを退治する即効性の高い薬剤です。毒性は低めですが、魚類には悪影響があるので注意してください。

・ネオニコチノイド系

比較的緩やかに作用する薬剤です。昆虫だけに作用するので人畜に対する毒性が低く、安全性が高いという特徴があります。

・フェニルピラゾール系

シロアリの神経伝達に異常を起こさせて駆除する薬剤です。ゆっくりと作用するので、毒性は高くありません。

・フェニルピロール系

呼吸障害を引き起こさせてシロアリを駆除する薬剤です。ゆっくりと効果が出るタイプなので、安全性も高めです。

シロアリがもたらすペットへの被害

シロアリ被害を放置しておくと、大切なペットにさまざまな悪影響を及ぼします。ペットを守るためにも、早めの駆除を検討しましょう。

シロアリ被害を放置すると、以下のような被害がペットにおよびます。

・シロアリによる攻撃

シロアリのなかで、ペットに悪影響を与えるのは「兵隊アリ」と呼ばれる攻撃性の高いアリです。兵隊アリは巣の周りを常に警戒し、敵が近づいてくると噛みついて攻撃するという特性があります。

ペットがシロアリの巣に気づいて近づくと、兵隊アリの集団に襲われることもあるのです。シロアリの顎は木材を噛みちぎるほど強いため、ペットが噛まれたらかなりの痛みを感じるでしょう。

・カビの繁殖

シロアリは湿気の多い場所を好むので、シロアリが発生したら家の床下などに湿気が溜まっていると考えていいでしょう。湿気が原因で繁殖したカビの胞子をペットや人間が吸い込めば、肺炎やアレルギー症状などの健康被害を引き起こす可能性があります。

シロアリ駆除を安全におこなうには

市販の駆除剤使えばご自分でもシロアリの駆除はできますが、薬剤の悪影響を避けながら安全に駆除をおこなうためには、専門業者への依頼が欠かせません。

専門業者に依頼すれば、以下のような方法でシロアリを徹底的に駆除してくれます。

・バリア工法

薬剤を直接散布してシロアリを駆除する方法です。即効性があるので、シロアリ被害が拡大している場合にも適しています。食害が進んでいる木材は、ドリルなどで穴を開けてから内部に薬剤を注入します。

作業時間は3～6時間ほどで、費用は1㎡あたり1,000〜2,000円前後です。

・ベイト工法

ベイト剤（毒のエサ）を入れた専用容器を自宅周囲の土中に埋める方法です。エサを巣に持ち帰るシロアリの習性を利用して巣ごと駆除することができます。

外周1mあたり約6,500円が費用の相場です。

まとめ

近年のシロアリ駆除に使われている薬剤は安全性が高いため、ペットに悪影響を与える心配はほとんどありません。

それでも、万が一に備えて以下のような対策をしておくといいでしょう。

シロアリを放置しておくと「ペットに対する攻撃」や「カビの繁殖による健康被害」が生じる危険性もあるので、早めの駆除が必要です。

• ペットがいることを業者に伝えておく
• シロアリ駆除の前にペットを安全な場所へ移動させる
• 駆除後は換気や床掃除を徹底する

市販の薬剤を使えばご自分でもシロアリの駆除はできますが、安全にシロアリ駆除をおこなうためにも、施工は専門業者に依頼しましょう。

シロアリの発生状況を無料で点検してくれる業者もあるので、ペットに安心なシロアリ駆除をしたいという方は、ぜひ気軽に相談してみてください。