シロアリ駆除の薬剤は赤ちゃんに影響がある?知っておきたい注意点を解説!
シロアリの駆除や予防には薬剤を使用しますが、赤ちゃんがいる方や妊娠中の方は、薬剤の影響が気になると思います。シロアリの駆除をしたくても、赤ちゃんへの影響が心配で実行できないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、シロアリ駆除の薬剤が赤ちゃんに与える影響や、薬剤から赤ちゃんを守るための方法をご紹介します。
シロアリ駆除の薬剤は赤ちゃんや胎児に影響がある?
以前は、シロアリの駆除には毒性の高い強力な薬剤が用いられていたため、人体への健康被害も少なくありませんでした。
現在では毒性のある薬剤の使用は禁止され、安全性の高い薬剤が使われています。ただし、正確な用法と用量を守らなければ、100%安全とは言い切れません。
なお、薬剤の安全性と引き換えに効力が弱まっているため、シロアリを駆除と予防のためには5年に1度の薬剤散布が必要です。
現在使用されている薬剤
現在使われている薬剤の種類を具体的に見ていきましょう。
・ネオニコチノイド系
浸透や残留性といった特徴がある薬剤です。シロアリの駆除だけではなく、ペットのノミ取りやゴキブリ駆除など、幅広い用途に使われています。
・ピレスロイド系
痙攣や麻痺作用によってシロアリを駆除します。即効性に優れているため早急なシロアリ退治に適しています。ただし、薬剤量が足りないとシロアリが蘇生することがあるので、取り扱いには細心の注意が必要です。
・フェニルピロール系
殺蟻力が高く、遅効性もある薬剤です。この薬剤は、シロアリに呼吸障害を引き起こさせて駆除します。シロアリの体に付着した薬剤は他のシロアリにも効果を発揮するので、連鎖的にシロアリを駆除することが可能です。
・フェニルピラゾール系
極めて殺虫効果の高い薬剤です。緩やかに作用するので、シロアリからシロアリへと連鎖させて駆除できます。
・カーバメート系
神経の刺激伝達物質を阻害してシロアリを駆除します。殺虫剤としてだけではなく、除草剤などにも用いられます。
・ホウ素化合物
「ホウ酸団子」などでも知られている薬剤です。腎臓の無い生物はホウ酸を体内処理できないので、過剰摂取による餓死によって駆除します。人体やペットへの毒性は極めて低い薬剤ですが、ペットやお子様が誤って摂取しないように注意する必要はあります。
・ヒノキチオール
シロアリへの忌避効果がある薬剤です。ヒバ油などに含まれているため、木材由来の匂いがします。駆除効果はそれほど高くないので、主にシロアリ予防として用いられます。
シロアリ駆除の薬剤から赤ちゃんを守る安全策
現在使用されている薬剤の安全性が高くても、人体への影響がゼロとはいえません。赤ちゃんがいる方や妊娠中の方は、シロアリ駆除で薬剤を使用する場合に、以下の点を注意してください。
・駆除中に作業現場に近寄らない
作業現場に近づくと、薬剤を吸いこんだり、薬剤が皮膚についたりするので危険です。薬剤に直接触れなくても、気化した薬剤を吸引してしまう恐れもあります。
・作業後に換気をする
作業後は空気中に薬剤が浮遊している可能性があるので、窓などを開けてしっかりと換気をしましょう。薬剤の影響は散布中だけではなく、作業後の残量によっても変わります。
・作業後に床を拭く
赤ちゃんは床に近い場所にいるので、作業後は床を拭いておきましょう。少ない量でも赤ちゃんが経口摂取すると悪影響を及ぼす可能性があります。
・食品や食器は出しっぱなしにしない
食品や食器に薬剤が付着した薬剤は、体内に摂取される可能性があります。シロアリ駆除の前には必ず食器類を片づけておきましょう。
信頼できるシロアリ駆除業者へ依頼する
安全にシロアリ駆除をするには専門知識が必要です。専門業者は、シロアリが巣を作りやすい場所を熟知しているため、適切な場所に適切な量の薬剤を使用することができます。シロアリ駆除に使う薬剤に害がなくても、正しく使わなければ思わぬ悪影響を及ぼす可能性もあるので注意が必要です。安全を重視するなら、信頼できる専門業者にシロアリの駆除を依頼しましょう。
シロアリは種類によって活動時期や特性が異なります。すべてのシロアリに同じ薬剤が効くわけではありません。豊富なノウハウを持つ専門業者は、駆除するシロアリに最適な薬剤を用いて、手早く確実にシロアリの駆除と予防をしてくれます。
身の回りに妊娠中の方や赤ちゃん、小さなお子様がいる場合には、自分でシロアリの駆除をしないで、必ずシロアリ駆除の専門業者に相談をしましょう。なお、相談時に妊娠中であることや、赤ちゃんがいることを伝えておくと依頼がスムーズに進みます。
なお、シロアリを放置していると家の強度が落ちるため駆除の先延ばしはできません。信頼できる業者を選んで、できるだけ早急に安全なシロアリ駆除を行ってください。
まとめ
現在ではシロアリの駆除に毒性の少ない薬剤が使われていますが、使用量や用法を間違えれば危険であることに変わりはありません。
専門業者に依頼すれば、妊娠中の方や赤ちゃんがいても、すべてお任せでシロアリの駆除と予防をしてくれます。まずは気軽にシロアリ駆除の相談をしてみましょう。