キッチンの床の張替えタイミングはいつ?寿命や劣化原因も詳しく解説
キッチンの床をリフォームする際には、張替えのタイミングや費用相場を事前に確認しておくことが大切です。
キッチンの床は日常的に水や油の影響を受けるので、寿命よりも前に劣化や汚れが生じることもあります。費用を抑えるためにも、床材の寿命や適切な張替えタイミングをチェックしておきましょう。
今回は、キッチンの床を張替えるタイミングや費用相場、床材の選び方などについて詳しく解説します。
キッチンの床材の寿命はどれくらい?
キッチンの床材の寿命は下表のとおりです。
キッチンの床材 | 寿命の目安 |
---|---|
タイル | 10年 |
フロアタイル | 10年 |
クッションフロア | 10年 |
フローリング | 10~20年 |
コルク | 50~70年 |
ただし、使用状況やメンテナンスによっては、寿命よりも前に劣化することもあります。劣化の原因はさまざまですが、特に影響が大きいのは「水と湿気」でしょう。水や湿気が長期間にわたって床材に浸み込むと、膨張や変形、カビなどによって劣化してしまいます。また、調味料や油などが原因で腐食や変色が起こることもあります。
強い衝撃や摩耗も、キッチンの床材が劣化する原因です。キッチンで重い物を落としたり、床材が摩耗にさらされたりすると、床材の傷やひび割れにつながります。
キッチンの床材の種類
キッチンの床材には、主に次のような種類があります。
・フローリング
・クッションフロア
・タイル
・フロアタイル
・コルクタイル
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フローリング
フローリングはリビングやダイニングと相性が良い床材です。キッチンに使用する場合は、汚れや水に強い加工が施された床材を採用しましょう。
防水や防汚加工が施された床材なら、水や油汚れも簡単に拭き取れます。放置しておくとシミになる恐れがあるので、こまめな清掃を心がけましょう。
クッションフロア
クッションフロアは、防水性が高く傷がつきにくい素材です。メンテナンス性にも優れているので、キッチンの床材にも適しています。ただし、重いものを乗せておくと凹みができやすいというデメリットがあるので、家具の配置には配慮が必要です。
タイル
タイルは、防水性と耐久性が高い素材です。色柄のバリエーションが豊富なので、デザインにこだわりたいという方にも適しています。物を落とすと高確率で割れるのが難点です。
フロアタイル
フロアタイルは、ビニール素材で作られた床材です。既存の床材に貼れるので、簡単に施工できるというメリットがあります。防水性と防汚性も高く、メンテンナンスも簡単です。種類豊富な色柄から独自のデザインを考える楽しさもあるでしょう。
コルクタイル
コルクタイルは、断熱性が高く衝撃に強い素材です。防水性にも優れているため、キッチンの床材としても最適でしょう。床の冷えを伝えず、キッチンマットを敷く必要もありません。ウレタン樹脂などで加工されている表面は、メンテナンスも簡単です。ただし、紫外線の影響を受けると変色しやすいというデメリットがあります。
キッチンの床を張替える費用相場
キッチンの床を張替える費用相場は、床材の種類によって異なります。
キッチンの床材 | 張替え費用相場 |
---|---|
タイル | 16~21万円 |
フロアタイル | 5~10万円 |
クッションフロア | 3~8万円 |
コルクタイル | 8~13万円 |
フローリング | 5~22万円 |
リフォーム費用がもっとも高額になるのは、無垢フローリングです。無垢材は天然の風合いや肌触りを楽しめますが、維持コストは高くなります。一方、安価な塩化ビニール素材のクッションフロアやフロアタイルは費用が安めです。
ただし、どの床材であっても、DIYでの施工はおすすめできません。施工ミスがあると、床下への予期せぬ水漏れが発生する恐れがあります。
水漏れによって床下の湿度が上がると、シロアリやカビの発生要因になるので注意が必要です。キッチンの床材を張替える際には、DIYではなくプロの専門業者に依頼しましょう。
キッチンの床材の選び方や注意点
キッチンの床材の選び方と注意点を確認しておきましょう。
撥水性と耐油性を重視する
キッチンは水や油の飛び跳ねやこぼれが多いため、床材には撥水性と耐油性が求められます。
撥水性がある床材を選べば、水や液体の浸透を防ぎ、床材の劣化や変色が起こりにくくなります。耐油性があれば油汚れが床に染み込まないので、お手入れも簡単です。
耐久性もチェック
キッチンは物を落としたり、重い家電を置いたりする機会も多いため床材の耐久性も重要です。耐久性のある床材は、傷や擦れに強く、長期間美観を保つこともできます。中長期なリフォーム費用も抑えられるでしょう。
表面の滑り止め加工も重要
キッチンは水や油などがこぼれやすく、床が滑りやすくなる可能性が高い場所です。滑り止め加工が施された床材なら、歩行時や調理中の安定性を高め、転倒や事故のリスクを減らせます。家族や訪問者にも安心感を与えるでしょう。
デザイン性で選ぶのもひとつの方法
キッチンの床材は、デザインを重視して選んでみてもいいでしょう。デザイン性の高さで床材を選べば、キッチン全体の雰囲気やスタイルを自分好みに演出できます。
ただし、デザイン性を重視する際にも、耐久性やメンテナンスのしやすさ、滑り止めの加工などのチェックは忘れないようにしましょう。
まとめ
キッチンの床材は、寿命や劣化の状況に応じて張替えを検討しましょう。
劣化の原因で影響が大きいのは「水と湿気」です。中長期的なリフォーム費用を抑えたい場合は、初めから耐久性や耐水性などに優れた床材を選ぶといいでしょう。床材の種類によって特性が異なるので、事前にチェックしておくことも大切です。
キッチンの床材を張替える費用相場は、床材の種類によって異なります。もっとも安いのはクッションフロアで3~8万円、高額なのはフローリングの5~22万円です。特に無垢フローリングは費用が高くなる傾向にあります。
床材の張り替えは必ず専門業者に依頼しましょう。見積もり無料の業者も多いので、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。