床下リフォームでシロアリや基礎のひび割れ対策を!費用相場はどれくらい?

「室内がジメジメする」
「カビの臭いがする」
「床を歩くとブカブカする」
「家の基礎に細かいひび割れがある」

このような悩みの原因は床下にあるのかもしれません。床下はあまり意識しない場所なのでちょっとしたトラブルは見て見ぬ振りをしてしまう方も多いと思いますが、建物を支える重要な構造である「床下」の劣化を放置しておくと、家の寿命に関わる事態にもなりかねません。

そこで今回は、主に以下について詳しくご紹介します。

  • 床下リフォームはなぜ必要か
  • 床下で起こるトラブルの例
  • 床下リフォームの工事の種類

床下リフォームの費用相場にも触れていますので、家のトラブルが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

床下リフォームの必要性

普段目にする機会の少ない床下空間ですが、意外にも住宅に関するトラブルが発生しやすい場所でもあります。

床下は湿気がこもりやすいので、カビやシロアリ被害、木材の腐朽など、さまざまな問題を引き起こしやすい環境です。そうした問題が原因で、基礎コンクリートや床材がダメージを受けて家が劣化する原因になります。

このような深刻な床下の問題を防ぐためには、定期的な点検やメンテナンスが必須です。

なお、床下のトラブルの元凶といえる「湿気」の原因は主に3つあります

その1.通気性が悪い

床下には適切な数の換気口を設けることが定められていますが、数や設置場所が不適切だと湿気を外に放出できず、湿気がこもりやすくなります。また、住宅が密集している地域だと適切に換気口が設けられていても通気性に問題が生じます。

その2.配管からの水漏れ

シンクや浴室、トイレなどの水回りの給排水管の劣化により床下まで水漏れが発生しているケースは少なくありません。配管からの水漏れは、床下が湿潤状態になるだけではなく、水漏れの発生箇所の床面にもダメージを与えます。

その3.土壌からの湿気

雨が流れ込みやすい低い立地や、田畑を造成した土地は、水はけがよくないので湿気が溜まりやすくなります。

床下で起こるトラブルの例

それでは、具体的に床下ではどのようなドラブルが起きるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

・カビの発生

床下に限らず、湿気が溜まる場所には高確率でカビが発生します。カビが増殖すると、室内の畳やクローゼットの内部にまで被害が及ぶこともあるので注意が必要です。また、湿気によって繁殖したカビは建物への損傷だけではなく、アレルギー疾患や感染症などの健康被害にも繋がります。

・シロアリの発生

カビやシロアリは湿気の多い暗所を好みます。そのため、湿気対策が施されていない床下では繁殖・増殖しやすく、やがては建物全体を劣化させてしまいます。

・木材の腐朽

床下の湿気は、木材腐朽菌の増殖も招きます。木材腐朽菌は木材の成分を分解するので、家の土台や柱の強度が低下してしまいます。

・コンクリートの劣化

床下に溜まった湿気は木材だけではなく、基礎コンクリートの劣化も引き起こします。コンクリートには「水を通しやすい」という特性があるため、水分を含んだコンクリート自体が湿気の原因になることもあるのです。

・基礎のひび割れ

地震などが原因で起こるひび割れも床下のトラブルとして知られています。基礎のひび割れを放置しておくと耐震性能が低下するので、早めの対策を検討してください。

床下リフォームの工事の種類

床下に湿気が起こすトラブルを防ぐためにも、床下リフォームを行いましょう。トラブル別の床下リフォームには、以下のようなものがあります。

湿気対策

多くの床下トラブルを引き起こす湿気には、以下のような施工を行います。

・床下調湿剤

湿度が高いと湿気を吸収し、乾燥すると湿気を排出する「床下調湿剤」を設置して、床下の湿気を適切に保つ方法です。市販の調湿剤の中には調湿効果を発揮しない粗悪な商品も存在するので注意が必要です。

・防湿シート

土壌から上がってくる湿気をシートで防ぐ工事です。床下全面に施工できれば効果抜群ですが、構造的に難しい場合もあります。また、土壌とシートの設置面に結露が溜まってヘドロ化する場合があり、逆にシロアリが発生する原因になることもあります。

・床下換気扇の設置

換気扇で床下の風通しを良くして湿気を防ぐ工事です。間取りや環境によっても異なりますが、30坪の家で2~4台の換気扇を設置します。なお、すでにカビ被害が発生している場合はカビの胞子をばら撒いてしまい被害が拡大するため設置はおすすめしません。

シロアリ対策

床下の木材や土壌に薬剤を塗布・散布してシロアリを駆除します。すでに発生してしまったシロアリには、薬剤を直接散布する「バリア工法」を用いるのが一般的です。

カビ対策

床下に発生したカビを、専用の薬剤を使って除去します。施工後は乾燥させてから再発防止の防カビ剤を塗布していきます。床下の土壌が剥き出しになっている場合、土壌にカビが生えている場合もあるので土ごと取り替えるケースもあります。

基礎補強工事

基礎コンクリートの劣化やひび割れに対して行う工事です。工事の種類には以下のようなものがあります。

・ビックス工法

エポキシ系樹脂で小さなひび割れを補修する工事です。

・Uカットシール工法

幅が広いひび割れを専用の電動工具でカットしてから、シーリング材で補修していく工事です。

・アラミド繊維シート工法

強くて頑丈な素材である「アラミド繊維シート」を基礎に貼付して強度を向上させる工事です。

・基礎増し打ち補強

基礎の隣に新しい鉄筋を組み、既存の基礎と一体化させて補強する工事です。コンクリートの内部に鉄筋が入っておらず強度が低い「無筋コンクリート」の補強に使われる工法です。

床下リフォームの費用相場

先程ご紹介した床下リフォームに関する工法の費用相場をご紹介します。

湿気対策

床下調湿剤設置費込みで1個2,000円〜3,000円が相場です。一般的には1坪あたり12個~16個の床下調湿剤を設置します。
床下換気扇の設置一般的なご家庭の床下で、2〜4台の設置で効果が期待できます。設置費用込みで10万円~30万円が相場です。
防湿シート砂利の施工で約22万円、コンクリートは約30万円から50万円の費用が相場です。

シロアリ対策

業者によっても異なりますが、費用相場は1坪あたり6,000円前後になります。

カビ対策

カビ取り工事は、1㎡あたり2,000円~4,000円が費用の相場です。

基礎補強工事

ビックス工法ひび割れ補修1カ所につき1~2万円が相場です。
Uカットシール工法ひび割れ1カ所1~2万円が相場です。
アラミド繊維シート工法ひび割れ1カ所2~3万円が相場です。
基礎増し打ち補強基礎の状況にもよりますが、6~8万円/mが費用の相場です。

まとめ

今回は、床下リフォームの重要性や、床下トラブルの事例などについて詳しくご紹介しました。

床下では、カビやシロアリ、基礎のひび割れなど、さまざまなトラブルが発生します。このようなトラブルを放置していると、人体や建物に悪影響を及ぼすこともあるので、定期的な点検とリフォームは欠かせません。

被害の拡大を防ぐためにも、以下のような床下リフォームを検討しましょう。

1.湿気対策
2.シロアリ対策
3.カビ対策
4.基礎補強工事

工事の内容や業者、床下の状況などによって費用は異なるので、まずは無料点検を依頼してみてはいかがでしょうか。

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