浴室リフォームの日数と工程はどれくらい?費用相場も詳しく解説
お風呂は快適な日常生活に欠かせない存在であり、リラックスできる時間を過ごせる大切な場所です。しかし、古いお風呂を使い続けると、思わぬリスクが伴う可能性が高くなります。
そこで今回は、古いお風呂のリスクやリフォーム方法などについて詳しく解説していきます。快適で安全な入浴環境を確保するためにも、古いお風呂の問題点を確認しておきましょう。
リフォームの費用相場も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもお風呂の寿命とは?
お風呂の寿命は10~15年とされています。ただし、お風呂の素材にはステンレス、ホーロー、FRP(繊維強化プラスチック)などがあり、それぞれに寿命が変わるという点は覚えておきましょう。高品質な材料で作られたお風呂は寿命が長い傾向があります。
使用頻度や環境、日頃のメンテナンスによっても寿命は大きく変わります。丁寧に使えば寿命を延ばすことは可能です。それでも、経年による老朽化は避けられません。
いずれにしても、寿命はあくまでも目安です。トラブルが多発するようになったら、寿命の前でもお風呂の交換を検討したほうがいいでしょう。
古い風呂を使用する4つのリスク
古いお風呂を使い続けると、次のようなリスクがあります。
- ヒートショックのリスクが高まる
- エネルギー効率が悪い
- 利便性が低い
- 建物の損傷につながる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.ヒートショックのリスクが高まる
古いお風呂は新しいタイプと比較して温度制御が難しく、設定温度も安定しないため、急激な温度変化によるヒートショックのリスクが高まります。
断熱性の低さも問題です。断熱性が低いとお湯の温度が急速に下がる傾向があります。これが原因で温度差が発生し、ヒートショックのリスクが高まるのです。
ヒートショックは10℃以上の温度差で発生しやすいとされているため、古いお風呂は早めのリフォームを検討したほうがいいでしょう。
2.エネルギー効率が悪い
古いお風呂の給湯装置や給湯方法は、エネルギー効率が良くありません。最新のお風呂は省エネや環境に配慮しているため、水道代やガス代の節約につながります。
リフォームは費用がかかりますが、中長期的な経済的負担を考えれば、最新式のお風呂のほうがコストパフォーマンスに優れているでしょう。
3.利便性が低い
古いお風呂は、高齢者や身体的制約のある人にとって利用しにくい部分があります。バリアフリー設計が欠けていれば、入浴時の安全性や快適性も損なってしまうでしょう。新しいお風呂へのリフォームと同時にバリアフリー化するのも、ひとつの方法です。
4.建物の損傷につながる
古いお風呂は在来工法を採用しているのが一般的ですが、在来工法は防水効果が低く、水漏れや床下の湿気が発生しやすくなります。
湿度の高い状態が続くと、柱や土台の腐食につながるので注意しましょう。水道管の劣化による水漏れも問題です。思わぬ水漏れは毎月の水道費に影響する恐れもあります。
お風呂のリフォーム方法・費用相場
お風呂のリフォーム方法と費用相場は、在来浴室とユニットバスで異なります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
「在来工法の浴室」のリフォーム方法と費用相場
在来工法の浴室とは、タイル張りやパネル張りなどで仕上げられている昔ながらのお風呂です。モルタルやコンクリート壁のお風呂も在来浴室と考えていいでしょう。
在来浴室からユニットバスにリフォームする場合は、床や壁を崩してから新しい基礎を作ります。その後、床をコンクリートでならし、水道設備の配管を行ないます。最後に新しいお風呂を組み立て、ドアや床を補修・設置して完成です。
リフォームの際に壁や床の下地補強、防虫対策などのオプションを依頼することもできます。古いお風呂は各所に経年劣化があるので、オプションを検討してみてもいいでしょう。
在来浴室からユニットバスにリフォームする費用相場は65~150万円です。
「ユニットバス」のリフォーム方法と費用相場
ユニットバスのリフォームは、既存の浴室を解体してから水道設備の配管を行ないます。その後、新しいユニットバスを組み立て、ドアや床を補修・設置して完成です。
ユニットバスからユニットバスにリフォームする際の費用相場は50~150万円となります。
まとめ
お風呂の寿命は10~15年です。古いお風呂はエネルギー効率が悪く利便性も低いため、早めのリフォームを検討しましょう。古いお風呂はヒートショックのリスクや建物に損傷を与える恐れもあります。
在来浴室からユニットバスにリフォームする場合の費用相場は65~150万円です。ユニットバスからユニットバスへのリフォームは、50~150万円が費用の相場となります。 使用する素材や浴室の広さ、お風呂の構造などによっても費用は異なるので、リフォームを検討している方は複数の業者に相見積もりを依頼して相場を確認してみましょう。