ステンレス風呂が錆びる原因とは？正しいメンテナンス方法も紹介！

ステンレスはサビにくい素材として知られていますが、長期間使用しているとサビが発生することもあります。風呂のサビは見た目が悪くなるだけでなく、衛生的な問題も生じるので早めの対策が必要です。

そこで今回は、ステンレス風呂がサビる原因や、サビを落とす方法などについて詳しく解説します。また、サビ以外の劣化症状も紹介しますので、ステンレス風呂を利用中の方は、ぜひ参考にしてください。

ステンレス風呂のサビの原因は？

ステンレス風呂がサビる原因は、ほとんどの場合が鉄分の付着による「もらいサビ」です。貯水槽からの鉄分流出や、井戸水に含まれる鉄分などが主な要因となります。

このようなサビは早めに落とすと酸化皮膜が再生されますが、サビを放置した場合はステンレスに穴が開いて腐食が進行するので注意が必要です。

さらに、酸化や塩化物の付着などによってサビが発生することもあります。主な原因は水垢や浴室洗剤です。そのため、こまめにメンテナンスをしていても、使用期間が長くなるとサビが発生しやすくなります。

ステンレス風呂のサビを取る方法

ステンレス風呂のサビ取りはDIYでも可能です。主な方法を3つご紹介します。

1.専用の洗剤を使う

専用の洗剤をステンレス風呂の表面に塗布して、汚れやサビを取り除く方法です。強い酸性洗剤は風呂の表面を傷つける恐れがあるので、洗剤選びには注意しましょう。

2.クレンザーを使う

粒子の細かいクレンザーをスポンジに付けて、ステンレス風呂のサビをこすり落とす方法です。サビを発見したらできるだけ早めに対処すると効果が高くなります。

3.重曹を使う

合成洗剤を使いたくない場合は、自然由来の重曹を使うと安心です。ステンレス風呂のサビにふりかけて上からスポンジや雑巾で擦るだけなので手順は難しくありません。最後は水拭きと乾拭きで終了です。

ただし、このようなDIYでのサビ取りは浴槽の傷や変色などのリスクが伴います。作業に不安がある場合は専門業者に依頼したほうがいいでしょう。

サビの状態によっては浴槽の補修が必要なことも

多少のサビや傷ならそのまま使用しても問題ありませんが、穴が開いていたり、腐食が進行していたりする場合は、補修や交換を検討したほうがいいでしょう。

ステンレス浴槽の補修・交換費用の相場は、下表のとおりです。

浴槽の工事内容	費用相場
塗装	10万円～15万円
磨き	1万5千円～2万5千円
凹み補修	2万5千円～4万5千円
交換	15万円～25万円

磨きであれば2万円前後の費用で済みますが、塗装は最低でも10万円以上の費用がかかると思ったほうがいいでしょう。場合によっては交換費用とほとんど変わらなくなってしまいます。

無理に交換する必要はありませんが、次のような場合は交換を検討したほうが中長期的なコストが安くなる可能性があります。

・見積りで高額な塗装費用が発生した

・業者に塗装を断られた

・浴室全体のリフォームを検討している

・最新の浴槽に変えたい

浴室全体のサビやカビが目立つ場合も、フルリフォームがおすすめです。ステンレス浴槽にこだわりがなければ、高機能な最新式の浴槽に交換することもできます。最近の浴槽は利便性が格段に向上しているので、浴室リフォームの満足度はかなり高いはずです。

サビ以外にも！ステンレス風呂の劣化症状

サビ以外にも、ステンレス風呂には次のような劣化症状があります。

汚れの付着

長年の使用で水アカやカルキ汚れが付着すると、ステンレス表面の輝きが失われてしまいます。

カビの発生

風呂釜の接合部分や排水口周辺のシーリング材にカビが発生しているなら、劣化のサインと考えていいでしょう。

金属疲労

長期間の使用によってステンレス風呂に金属疲労が起こると、表面にヒビが入ったり、歪んだりすることもあります。

塗装剥がれ

塗装されているステンレス風呂の場合は、経年劣化が塗装の剥がれにつながることもあります。このような症状がある場合には、早めの補修・交換を検討したほうがいいでしょう。

まとめ

ステンレスはサビに強い素材ですが、完全に耐性があるわけではありません。サビに対する抵抗力は使用環境によって異なります。また、経年によるサビや劣化も発生します。

ステンレス風呂のサビ取りはDIYでも可能ですが、DIYでのサビ取りは浴槽の傷や変色などのリスクが伴うので注意が必要です。穴開きや腐食が発生している場合は、補修や交換を検討したほうがいいでしょう。

サビが発生していなくても、ステンレス表面の輝きがなくなり、水アカやカルキ汚れの付着などが目立つ場合は劣化が進行しています。快適なバスタイムを過ごすためにも、サビや劣化が目立つステンレス風呂は補修・交換をおすすめします。