排水管の臭いの原因は？自分でできる臭いの解消法を徹底解説！

2020.06.16

「排水管から悪臭がする」
「掃除しても排水管の臭いがとれない」

こんなことってありませんか？

排水管の臭いを除去するためには、排水管の構造や臭いが発生する原因の正しい知識を知っておく必要があります。原因さえ掴めれば臭いの除去は難しくありません。

そこでこの記事では、排水管から臭いが発生する原因と、臭いを除去する方法について詳しくご紹介します。

排水管の臭いの原因

排水管の臭いの原因を探るためには、排水管が果たす3つの機能を知っておく必要があります。

１．排水機能

使った水を外部に排水します。排水管の基本的な役割ですが、生活をするうえでは欠かせない機能です。

２．フィルタリング機能

使った水からゴミや異物を除去する役割です。キッチンの排水溝は食べ物のカスや油、浴室は髪の毛や石鹸のカスなどを取り除きます。

３．異臭防止機能

排水管には「排水トラップ」が設置されています。一般的な排水管の場合、パイプの途中にあるS字型の部分が排水トラップです。
排水トラップには常に一定量の水「封水」が溜まり、害虫や悪臭の逆流を防ぐ蓋の役割を果たしています。

・排水管の臭いの原因は汚れによるもの

臭いの原因は、ほとんどが排水管の汚れによるものです。とくにキッチンの排水管は油汚れや洗剤のカスが付着しやすいため、臭いが発生する可能性が高まります。
汚れ以外でも、何らかの理由で排水トラップの封水が枯渇すると「蓋」としての役割を果たせず、悪臭が排水口まで届いてしまい臭いに悩まされることになります。

簡単にできる排水溝の臭いの解消法を紹介！

すぐにできる排水溝の臭いの解消法を２つご紹介します。
ブラシで管内を激しく擦るなどの物理的な掃除方法は、排水管の破損に繋がる可能性があるので避けた方がいいでしょう。ここでは安全性の高い方法に絞ってご紹介していきます。

・市販の洗浄剤を使う方法

パイプユニッシュや錠剤タイプの洗浄剤などを使って洗浄する方法です。薬剤を排水口に注いで30分ほど放置してから水を流すだけなので、誰でも手軽に実践できます。ただし、放置し過ぎると、落ちた汚れが排水管に詰まってしまうため、きちんと時間を計って水を流しましょう。

・エコに洗浄する方法

環境に配慮した排水溝の洗浄法もあります。
ご家庭にある物を使えば、コストをかけずに手軽に洗浄することができます。用意するものは重曹やクエン酸、使い古しの歯ブラシなどで構いません。

洗浄は以下の4つのステップで行います。

（１）排水口に付着している汚れを歯ブラシなどで取り除きます。

（２）カップ1杯の重層を排水口にふりかけます。

（３）ふりかけた重層の上から、カップ1杯のお湯にクエン酸小さじ2杯を溶かしたものをかけます。お湯をかけるとモコモコした泡が出現し、重曹とクエン酸の相乗効果が汚れを浮かせるので、そのまま30分ほど放置します。

（４）30分前後が経過したら、たっぷりとお湯をかけて洗い流します。

どうしても臭いが解消されないときは高圧洗浄がオススメ

ご自分で排水管を洗浄しても汚れや臭いが取れない場合は、高圧洗浄がおすすめです。
電気やガソリンエンジンで高圧の水を噴射する高圧洗浄機を使えば、落としにくい汚れや臭いもキレイに除去できます。
とくに、排水管に使う高圧洗浄機は、先端のノズルから水を噴出して排水管内部の汚れを前方に押しやるため、内壁の汚れも取り除いて排水管本来の働きを取り戻します。