浴室の床シートを自分で貼る方法と注意点|施工費用も紹介

経年劣化による浴室床のヒビ割れやキズ、汚れなどに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そのようなときに浴室の床だけをリフォームできるのが「床シート」です。

床シートを使えば、ご自分でも床を新品同様にできます。ただし、施工する際の注意点を確認しておかないと、漏水やシロアリ被害などにつながることがあるので注意が必要です。

そこで今回は、浴室の床シートを貼る手順やDIYで行う注意点などについて、詳しく解説していきます。

浴室の床シートの効果とは

浴室の床シートは、防水性やクッション性に優れた素材です。近年では、ヒートショック防止に役立つアイテムとしても注目されています。既存の床に貼るだけなので、高度な技術がなくても手軽なリフォームが可能です。

浴室床の汚れや滑りやすさが気になるときなどにも、DIYで簡単に床シートを貼ることができます。また、床シートのデザインや厚みが多彩なので、予算や好みに応じた床シートを選べます。

浴室の床シートをDIYで行う注意点

浴室床シートの施工はDIYでもできますが、思わぬトラブルを防ぐためにも、事前に注意点を確認しておきましょう。

ここでは、浴室の床シートをDIYする際の注意点を3つ紹介します。

1.床にひび割れがあれば床下に漏水する

安易に床シートを貼ると、床下に漏水してシロアリ被害やカビ・木材腐朽菌の発生につながります。浴室のような水回りで漏水を完全に防ぐのは困難です。見た目は問題がなかったとしても、床シートの下で水漏れが発生していることもあります。

素人の施工では、接着が不完全になるケースも多いです。このような状態の床シートは少しずつ浮いてしまい、シートの下に水が入り込んできます。シートの表面は抗菌や抗カビ加工が施されていますが、裏面は水や雑菌、汚れなどを溜めやすいので注意が必要です。

2.手間や費用がかかる

床シートを自分で貼り替える際には、材料費だけではなく施工に使う道具も必要になります。また、自分で貼る手間と時間もかかります。

3.DIYを失敗するさらに材料費がかかる

施行に失敗した場合には改めて材料を発注したうえで、初めからやり直さなければいけません。再施工をすることになれば、作業の時間と材料代がかさんでしまいます。

浴室に床シートを貼る手順

浴室床シートの貼り方は、下記のとおりです。

  1. 浴室床のサイズを測る
  2. 浴室の床を清掃する
  3. 施工前に床を十分乾燥させる
  4. 床のサイズよりも大きめにシートを切る
  5. 切ったシートを床の上に広げる
  6. 床の大きさに合わせてシートの余白を切断・調整する
  7. コンパスカッターを使って排水口用の穴を作る
  8. 開けた穴にマスキングープを貼る
  9. コーキングガンを使って床に接着剤を塗る
  10. タイル目地もすべて接着剤で埋めたらシートを圧着する
  11. 排水溝の部分をシリコンコーキングする
  12. 壁との隙間をシリコンコーキングする
  13. 施工完了

浴室の床シートを貼る費用相場は?

浴室の床シートを自分で貼る場合には、各種道具が必要になります。総費用はいくらになるのか見てみましょう。

用意するアイテム費用
床シート10,000円
床シート用接着剤セット10,000円
コーキングガン1,000円~3,000円
シート圧着用ローラー2,000円~3,000円
作業用防毒マスク2,000円~3,000円
メジャー1,000円~2,000円
カッターナイフ500円
脱脂用アルコール1,000円
総費用27,500円~32,500円

日頃からDIYを楽しんでいる人であれば、道具類が揃っているかもしれません。それでも「床シート」と「床シート用接着剤セット」は必ず必要になるため、最低でも20,000円はかかると思った方がいいでしょう。

浴室の床の劣化が気になるならプロに相談するのがおすすめ

浴室の使用頻度や日頃のメンテナンスによっても異なりますが、浴室の床の寿命は10~15年とされています。メンテナンスをしていても、壁と浴槽の間などから水部が入り込み、内部が腐食を起こしてしまうケースは少なくありません。

経年劣化によるヒビ割れやキズも、全体的な劣化を進行させる原因になります。とくに、タイル材の床はコーキングの劣化によるヒビ割れや剥がれを起こしやすいので注意が必要です。

床が劣化して床下に水漏れした場合は、湿度の上昇によるシロアリやカビの繁殖を招き、高額な修繕費用がかかることもあります。

プロに浴室の床リフォームを依頼した場合の補修方法・費用

浴室床のリフォームをプロに依頼した場合の補修方法と費用の相場を、詳しく見ていきましょう。

浴室の床がタイルの場合の補修方法と費用

タイル材の劣化は、コーキング剤で隙間を補填するのが一般的です。費用相場は2万円からとなります。なお、ヒビ割れの補修には、タイルの色と同色のエポキシ系接着剤を使います。

ヒビ割れ補修の費用相場は3万円からです。工期は作業範囲によって変わりますが、1日~2日程度となります。

浴室の床がFRP素材の場合の補修方法と費用

FRP素材とは、繊維強化プラスチックのことです。FRP素材は、経年劣化によるヒビ割れや欠けなどが発生します。

FRP素材のヒビ割れは広範囲に及ぶので、部分的な補修はできません。そのため、補修の際には、床用のシートを敷いて対応します。シートの上に樹脂塗装を施し、新たにFRPの層を作るという流れです。

施工費用の相場は15万円からとなります。工期は2日前後です。

浴室がユニットバスの場合の補修方法と費用

ユニットバスの床は、塗装をしたうえでコーティングを施します。ヒビ割れやキズなどもキレイに直すことが可能です。費用の相場は20万円~40万円となります。工期は1日~2日です。

全面的に貼り替える場合は、既存のタイルを撤去してから下地処理・タイル貼りを行ないます。タイルを貼り終わったら、シーリングで防水加工をして完了です。費用相場は約10万円〜12万円となります。工期は1日~2日です。

まとめ

浴室の床シートはご自分でも貼り替えられますが、施工不良があると漏水やシロアリ被害などに発展する恐れがあります。施工の手間や再補修の費用を防ぐためにも、初めから専門業者に依頼するのがおすすめです。

プロに依頼した場合の費用は床の素材や劣化状況によって異なります。浴室床のヒビ割れやキズが気になるという方は、気軽に無料相談や無料点検を利用してみましょう。

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