フローリングの湿気には要注意!湿気がたまる原因や対策方法を詳しく紹介
最近はフローリングを採用した住宅が増えているため、床の黒ずみや変色で悩んでいる方も多くなっています。
大きな問題は湿気です。フローリングに湿気がたまると床材の変形やクラック、カビの発生など、さまざまなトラブルを引き起こします。
そこで今回は、フローリングに湿気がたまる原因や、湿気を放置するリスク、対策方法などを詳しく紹介していきます。
フローリングに湿気がたまる原因
フローリングに湿気がたまる原因はさまざまですが、特に注意したいのは次の4つです。
- 通気性の不足
- 建物の構造
- 外部からの湿気
- 室内の水分量
それぞれ詳しく見ていきましょう。
通気性の不足
室内の通気が不足していると、フローリングに湿気がたまりやすくなります。家具と壁が密着している部屋や、屋内の空気が流れていない家は、窓を開けても湿気が拡散しにくいので注意が必要です。
マンションの低い階層や凹地に建っている家も、通気が悪くなりやすい環境です。戸建ての場合は、2階より1階のほうが湿気はたまりやすくなります。
建物の構造
断熱が不十分な建物は室内外の温度差が大きくなり、冷暖房によって生じた結露と湿気が滞留しやすくなります。
建材も湿気に影響を与える要因です。吸湿性の高い建材はフローリングに湿気をためやすくなるので注意しましょう。
コンクリートは湿気に強いというイメージもありますが、水分をため込みやすい特性があるので湿気対策は欠かせません。
外部からの湿気の侵入
雨水や高湿度の空気が外部から浸入すると、フローリングに湿気をもたらします。窓やドアの隙間だけではなく、不適切なシーリングや床下通気口から湿気が侵入するケースも少なくありません。
日当たりが良ければ室内の湿気は取り除かれますが、日当たりの悪い環境では湿気が除去されずに蓄積されてしまいます。
フローリングの湿気を放置するリスク
フローリングの湿気を放置すると次のようなリスクがあります。
- カビが繁殖する
- 木材に亀裂が入る
- 接着剤が剥がれてベタベタする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
カビやシロアリが繁殖する
カビやシロアリは湿気を好むため、フローリングや床下が繁殖の温床になってしまいます。
カビは美観を損ねるだけではなく、呼吸器系の健康被害を引き起こす恐れもあるので早めの対策が必要です。また、シロアリの食害が広がると、家全体の耐久性が低下してしまいます。
湿気がたまりやすい床下はシロアリの被害を受けやすいので、定期的な点検が欠かせません。コンクリート造りの家や新築住宅もシロアリの被害は避けられないので注意しましょう。
木材に亀裂が入る
湿度が上昇すると木材は水分を吸収して膨張し、湿度が低下すると水分を放出して収縮します。この膨張と収縮が頻繁に繰り返されたフローリングには亀裂が入りやすくなってしまうのです。
フローリングの割れや反りが生じる可能性もあります。湿度の高い状態が続くだけでもフローリングの寿命は短くなるので気をつけましょう。
接着剤が剥がれてベタベタする
クッションフロア系の素材を使っている場合は、湿気が原因で接着剤が剥がれることもあります。接着剤の剥がれると床がベタベタしたり、フローリング全体が浮いたりして危険です。
剥がれた部分から水分が浸入すれば床が腐ってしまいます。最終的には床が抜けてしまうので、フローリングがベタベタしていると感じたら早めの補修を検討しましょう。
効果的なフローリングの湿気対策方法
フローリングを美しく保つには、湿気に対する効果的な対策が欠かせません。正しい対策を講じればフローリングの劣化や変形を最小限に抑えられます。
特に重要なのは次の4つです。
- 通気性の確保
- 保護コーティングの再塗布
- 定期的な掃除早めの修繕
建物の構造によってはリフォームが有効となるケースもあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
通気性の確保
フローリングに湿気をためないように通気性を確保しましょう。家具の配置やカーテンの取り付け場所に気をつけるだけでも空気の流れを確保できます。
床下通気口も定期的に確認しましょう。必要に応じて清掃や修理を行えば被害の拡大を防げます。
保護コーティングの再塗布
フローリングの表面には保護コーティングが施されていることがあります。コーティングはフローリングを湿気から守ってくれますが、時間が経つと摩耗してくるので定期的な再塗布が必要です。
再塗布のタイミングは年に1度を目安にしましょう。頻繁に歩く箇所や拭き掃除を行なう箇所に再塗布すればOKです。
定期的な掃除
フローリングの湿気防止には、定期的な掃除も不可欠です。拭き掃除はマメに行ないましょう。こぼれた液体をこまめに拭き取るだけでも湿気が浸透するリスクを減らせます。
掃除をする際には、床材を傷つけないよう心がけましょう。濡れた雑巾で拭く場合は、雑巾を固く絞ってから力を入れずに拭き取ります。
拭き掃除の後は床材をしっかりと乾燥させましょう。フローリング専用のクリーナーや保護剤を使って表面の保護を強化することも大切です。
早めの修繕を検討する
定期的にフローリング全体を注意深くチェックすることも大切です。亀裂や傷みが見つかった場合は早めの修理を検討しましょう。早期修繕は小さな問題が大きな損傷に発展するのを防ぎます。
湿気によるフローリングの浮きや変色の対処が難しい場合は専門業者に相談しましょう。専門業者に依頼すれば、適切な修理方法と補修材料で素材に合った修繕をしてくれます。
床下のリフォームもおすすめ
建物の構造的な問題や日常の対策で湿気が取り除けない場合は、リフォームもおすすめです。
主なリフォームの内容としては、湿気防止シートや床下調湿剤の設置、床下換気扇の取り付けなどが考えられます。
専門業者に依頼すれば、現地調査を行なったうえで最適なリフォームプランを提案してくれるので安心です。フローリングの湿気に悩んでいる方は気軽に相談してみましょう。
まとめ
フローリングに湿気がたまる原因はさまざまです。フローリングを長持ちさせるために、湿気の原因を特定したうえで影響を最小限に抑える対策をしましょう。
フローリングの保護対策としては、定期的なメンテナンスや保護コーティングの再塗布、早めの補修などが挙げられます。適切なケアと管理をすれば、長期間にわたってフローリングの美観を維持することが可能です。 フローリングの湿気で剥がれや変色が起きている場合は、ご自分での対処は困難です。被害の拡大を防ぐためにも専門業者に無料点検を依頼しましょう。