浴槽のひび割れを修理する方法とは?費用相場と工期も詳しく紹介!
「浴槽のひび割れが起きる原因は?」
「ひび割れが気になるので、浴槽を修理したい」
このような悩みを抱えている人も多いと思います。浴槽にひび割れが発生すると防水性が低下するだけではなく、水漏れなどによる二次被害に発展する恐れもあるので放置は厳禁です。
そこで今回は、浴槽にひび割れが起きる原因や修理方法、浴槽の修理・交換費用などについて詳しく解説していきます。
浴槽にひび割れが起こる原因
浴槽のひび割れは、主に次の3つが原因で起こります。
1.経年劣化
浴槽を長期間使用していると、少しずつ細かい亀裂が入っていきます。亀裂は次第に大きくなり、交換が必要になるほどの大きな劣化へと進行します。
2.物を落としたことなどによる破損
重量がある物を浴槽内に落として発生した破損です。不要な修理を避けるためにも、浴槽内に重たい物を持ち込まない方がいいでしょう。
3.洗剤によるコーティング剥離
洗剤の種類によっては、浴槽の塗装コーティングを傷めてしまうことがあります。各商品の「使用上の注意」を確認して、浴槽を傷つけにくい洗剤を選びましょう。
浴槽のひび割れを放置する危険性
小さなひび割れを放置しておくと、大きなひび割れに発展してしまいます。ひび割れが小さければ簡単な補修で済みますが、大きいひび割れは浴槽の交換が必要です。被害が少ないうちに修理をすれば費用を抑えられるので、ひび割れを見つけたら、できるだけ早めに修理をしてください。
もしひび割れから水漏れが起きていたら
もし浴槽や壁面のタイルにヒビが入っていると、そこから水分が漏れてしまい、床下に湿気が溜まります。
そうなると、湿気を好むシロアリに取って、床下は居心地の良い快適な環境となってしまいます。
シロアリが増えれば増えるほど、木材はどんどん食べられてしまいまいますが、それに加え、ひびから漏れた水分・湿気によって、カビの発生と腐食も進みます。
こうなってしまうと、大規模な修繕工事をしなければいけません。
浴槽の寿命は約20年~約30年です。寿命を超えている場合はもちろんですが、そうでない場合も水漏れしていないかどうか確認した上で、トラブルが起きる前にリフォームを検討した方がいいでしょう。
浴槽のひび割れの修理方法【修理可能な場合】
浴槽のひび割れが軽度であれば「修理」で対応可能です。ただし、ひび割れが発生している箇所によって修理方法は異なります。
・アルミパテ補修
アルミパテでひび割れを埋めたあとで、塗装コーティングをする方法です。ひび割れが軽度であれば、アルミパテ補修だけで済みます。
・ライニング補修
浴槽の表面を樹脂シートで覆い、新たな層を重ねてからパテで整える方法です。仕上げには塗装コーティングをおこないます。アルミパテ補修では強度を出すことができないため、浴槽の底や側面にひび割れ生じている場合は、ライニング補修を施すのが一般的です。
浴槽のひび割れの修理方法【交換リフォームが必要な場合】
下記のような症状が見られる場合には、修理ではなく「浴槽交換」での対応になります。
・ひび割れが大きい
ひび割れが大きい場合には浴槽の交換が必要です。大きなひび割れの修理は難しいと思ってください。見た目だけキレイになっても、圧力によってひび割れが再発したり、突然に漏水したりする恐れもあります。
・サビが発生している
浴槽を設置している金具がサビている状態です。見た目だけ修理しても全体的な強度は戻らないので、浴槽を交換する必要があります。
浴槽のひび割れの修理・交換にかかる費用と工期目安
浴槽のひび割れ修理費用と浴槽交換費用は、修理方法や浴槽の素材によって変わります。
浴槽のひび割れ修理費用相場は下記のとおりです。
修理方法 | ひび割れ修理費用相場 |
---|---|
アルミパテ補修 | 据え置き型:約7万円~約10万円 一体型:約10万円~約14万円 |
ライニング補修 | 据え置き型:約12万円~約14万円 一体型:約15万円~約18万円 |
浴槽交換の費用相場は下記となります。
浴槽の素材 | 浴槽交換費用相場 |
---|---|
FRP(繊維強化プラスチック) | 約5万円~約35万円 |
人工大理石 | 約10万円~約120万円 |
ステンレス | 約7万円~約25万円 |
ホーロー | 約16万円~約135万円 |
ユニットバス | 約28万円~約45万円 |
なお、浴槽を交換する場合は、浴槽の本体とは別に交換作業費用がかかります。浴槽交換作業費用の相場は約3万円~約40万円です。
据え置き型の場合は10万円前後の作業費用で済むケースがほとんどですが、ユニットバス全体を交換する場合や、床に浴槽が埋め込まれているタイプは、作業費用が高額になります。
浴槽交換の工期は?
平均的な工期は4日から7日です。施工中や施工後数日は浴槽が使えないので、近隣の銭湯などを探しておくといいでしょう。
まとめ
浴槽のひび割れは、次のような原因で起こります。
・経年劣化
・物を落としたことなどによる破損
・洗剤によるコーティング剥離
物を落としたことによる破損や洗剤は、事前に避けることも可能です。しかし、経年劣化によるひび割れは避けられないので、定期的な修理やリフォームが必要になります。
小さなひび割れ程度なら簡単な修理でも直せますが、大きなひび割れが発生している場合は浴槽を交換しなければいけません。
そして何より、ひび割れが原因で床下などに水が漏れている場合は、腐食やカビはもちろん、シロアリが発生している可能性があり、そうなると大規模な修繕工事が必要となりますので注意してください。
また、浴槽の寿命は約20年から30年なので、寿命を超えているなら大きな損傷が見られなくてもリフォームをした方がいいでしょう。
浴槽交換の費用は浴槽の素材やひび割れの発生個所などによって変わるので、まずは無料見積りを依頼してみてはいかがでしょうか。