家の基礎補強のDIYは可能? 注意すべき点や適切な施工方法とは

家を支える大切な基礎にひび割れを発見して、DIYでの補強を検討している方もいるのではないでしょうか。

しかし、専門的な知識と技術を伴わない基礎の補強は、思わぬ失敗を招く可能性があります。場合によっては家全体の耐久性が低下し、地震などで倒壊する恐れもあるのです。

そこで本記事では、以下について詳しく解説します。

・基礎補強をDIYでおこなう際の注意点
・基礎補強が必要になるひび割れの状態
・基礎が劣化する原因

基礎補強の代表的な施工方法や費用相場もご紹介しますので、DIYでの基礎補強を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

基礎補強をDIYでおこなう際の注意点

市販のアイテムなどを使えば、DIYでも基礎補強は可能です。ただし、基礎は建物を支える重要な役目があり、それを補強するには専門的な知識と技術が必要になります。

「些細なひび割れから直せるかも」という安易な判断は、被害の拡大を招く恐れもあるので絶対に避けましょう。

DIYでの補強は、あくまでも「応急処置」と考えてください。一時的な処置が済んだら、できるだけ早めに専門業者へ連絡して、本格的な基礎の点検と補強をおこないましょう。

DIYでの基礎補強に失敗すると、補強がされないまま基礎のダメージを放置することになるので建物の強度が低下して大変危険な状態になります。

基礎補強が必要になるひび割れの状態

基礎に生じているひび割れの状態によって危険度は変わります。ご自宅の基礎に補強が必要なのかどうかを正確に判断するためにも、ひび割れの種類を覚えておきましょう。

基礎のひび割れには、主に以下の2種類があります。

・ヘアークラック

幅0.3mm未満、深さ4mm未満の初期段階のひび割れです。髪の毛のように小さく細いひび割れなので「ヘアークラック」と呼ばれます。

軽微なので基本的には様子見で構いませんが、ヘアークラックの数が多い場合や、ひび割れが大きくなったときには、本格的な基礎補強を検討しなければいけません。

・構造クラック

幅0.3mm以上、深さ4mm以上の大きなひび割れです。住宅の構造にまで影響を与える可能性があるので「構造クラック」と呼ばれます。

構造クラックはコンクリート内部の鉄筋に達しているケースも多いので、早急な基礎補強が必要です。

基礎が劣化する原因

基礎のコンクリートが劣化する主な原因は下記の4つです。

  • 経年劣化
  • 乾燥や気温変化
  • 水分
  • コンクリートの中性化

・経年劣化

住宅の基礎にも寿命があり、一般的な日本の住宅で30〜40年程度だといわれています。経年による劣化は避けられないので、住宅を長持ちさせるには適切なメンテナンスが必要になります。

なお、海に近い地域では潮風に含まれる塩分がコンクリートの内部に浸透することで鉄筋が腐食してコンクリートの強度が低下していくので、さらに寿命が短くなります。

・乾燥や気温変化

基礎コンクリートの内部の水分が乾燥によって蒸発すると、乾燥収縮が起こりコンクリートにひびが入る原因になります。

また、コンクリートは温度の上昇によって膨張し、温度が低下すると収縮する性質があるため急激な気温変化によってもひび割れが起こります。

・水分

コンクリートは水分を吸収する性質があり、この水分によって基礎コンクリートは劣化し、ひび割れなどが起きやすくなります。

コンクリート内部にまで水分が浸透してしまうと、内部の鉄筋が錆びて膨張し、引っ張る力に耐えきれず内部から破裂する「爆裂現象」にまで発展することがあります。

・コンクリートの中性化

コンクリートはアルカリ性ですが、時間の経過とともに空気中の二酸化炭素と反応して「中性化」を起こします。中性化がコンクリートの内部まで進むと鉄筋が腐食してサビが生じ、表面のひび割れに発展するのです。ひび割れから空気が入るとさらに中性化が進むという悪循環に陥ります。

代表的な基礎補強の施工方法や費用相場

基礎のコンクリートが劣化すれば、建物自体の強度や耐震性が低下して、建物が大変危険な状態に陥ります。

残念ながら、基礎コンクリートの劣化は避けられません。家を長持ちさせるためにも、専門業者に定期的な点検や補強を依頼しましょう。早めに点検をおこなえば、基礎への被害も少なくて済みます。

ここからは、専門業者に依頼した場合の基礎補強方法と費用相場をご紹介します。

ビックス工法

ビックス工法は、主に細かいひび割れの補強で用いられる方法です。ひび割れ部分にエポキシ樹脂をゆっくりと注入しながら補強していきます。費用相場は、ひび割れ1か所につき1万~2万円です。

Uカット(Vカット)シール工法

幅が広いひび割れの補強に使われる工法です。ひび割れ部分を専用の電動工具でU字型(V字型)にカットしてから、シーリング材などを充填して補強します。費用相場は、ひび割れ1か所につき1万~2万円です。

アラミド繊維シート貼りつけ

引張り強度の高い「アラミド繊維シート」という素材を基礎に貼りつけ、モルタルなどを塗布して平滑にしていく方法です。アラミド繊維シートの貼りつけは、耐震性の向上も期待できます。費用相場は、1メートルあたり2万~3万円です。

まとめ

基礎の補強はDIYでもできますが、本格的な補強をするには専門的な知識と技術が必要です。ご自分での誤った判断が被害の課題を招く恐れもあるので、DIYでの基礎補強は避けましょう。

なお、ひび割れには、幅0.3mm未満、深さ4mm未満の軽微な「ヘアークラック」と、早急な補強が求められる幅0.3mm以上、深さ4mm以上の「構造クラック」があります。

コンクリートは経年劣化や水分、コンクリートの中性化などによって必ず劣化するので、定期的な点検や補強は欠かせません。劣化を放置しておくと建物の耐久性が低下して建物が危険な状態になります。

専門業者に依頼すれば、ひび割れの状況に応じた基礎補強工事をしてくれるので安心です。

家を長持ちさせるためにも、基礎補強はDIYではなく、専門業者に依頼してください。

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