ステンレス浴槽の寿命はどのくらい?修理・交換費用の相場も解説

在来工法の浴室で主に使われているステンレス浴槽。

ステンレスは耐久性が高くサビに強いというイメージもありますが、経年劣化は避けられません。そろそろ浴槽を交換したいと考えている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、ステンレス浴槽の寿命やDIY補修の方法、交換・修理費用などについて詳しく解説していきます。施工業者の選び方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ステンレス浴槽の寿命

ステンレス浴槽の寿命は20年~30年です。傷や凹みが気にならず、水漏れなどの問題がなければ使い続けることもできます。

しかし、リラックスできるバスタイムの気分が台無しになってしまうので、できるだけ早めの修理・交換を検討したいところです。

ステンレス浴槽の寿命を見極めるポイント

ステンレス浴槽の寿命は、下記のようなポイントをチェックすると判断できます。

・塗装剥がれ

ステンレスは塗装が難しい素材なので、時間とともに塗装が剥がれてしまいます。塗装剥がれによって金属面が露出した場合は、寿命と考えていいでしょう。

・サビの発生

メンテナンスが不十分だと、ステンレスにもサビが発生します。サビの発生直後であればご自分で簡単に取れますが、放置して時間が経過するとサビの除去ができなくなるため、浴槽の寿命に影響します。

・重い物を落としたことによる凹み

ステンレス浴槽は、物を落とすと簡単に凹んでしまいます。凹みは塗装剥がれにつながるので、早めの補修が必要です。

・傷や汚れ

ステンレス浴槽の耐久性は高めですが、長く使っていると傷がついてしまいます。なお、経年劣化などによる傷や汚れは、磨き加工を施すと新品同様の状態に戻ります。

ステンレス浴槽はDIYで補修きる?

DIYと工具セット

磨きであればDIYでも可能です。小さな傷や水垢なら、磨くだけでも修復できます。ただし、専門的な技術がなければ、キレイに仕上げるのは困難です。磨く時間も最低で半日はかかります。

凹みも鈑金技術があれば直せますが、塗装が施されている場合は、塗装剥がれにつながるのでDIYでの補修はできません。ステンレス浴槽の塗装には、専門的な知識と技術が求められるのです。単に塗装するだけではなく、正しい下地処理と最適な塗料を使って仕上げなければ、すぐに塗装が剥がれてしまいます。また、プロの作業とDIYとでは、塗装後の肌触りも全く違います。

DIYでの塗装に失敗したあとで業者に依頼すると、塗装の乖離作業が発生して工賃が割高になるので注意しましょう。失敗のリスクを避けて丁寧な仕上げを希望する場合は、初めから業者に依頼した方が確実です。

DIYに失敗して水漏れが発生すると、床下に湿気が溜まってカビやシロアリ、床材の腐食などの二次被害にもつながります。このような被害の補修費用は高額になるので、できるだけDIY補修は避けた方がいいでしょう。

ステンレス浴槽の補修・交換の費用相場

ステンレス浴槽の補修方法は、塗装・磨き・凹みの3種類です。なかでも高度な技術が必要となる塗装の費用は高額になります。

それぞれの費用相場は下記のとおりです。

工事内容費用相場
磨き15,000~25,000円
凹み補修25,000~45,000円
塗装90,000~150,000円
浴槽交換150,000~250,000円

なお、補修ではなく「交換」を検討する際の目安は下記となります。

・塗装費用と交換費用が変わらない

塗装には高度な技術が必要となるので、塗装する範囲や箇所によっては、浴槽の交換と費用が変わらないこともあります。

・業者に塗装を断られた

技術力を要する塗装を請け負ってくれる業者は多くありません。近隣で業者が見つからなかった場合には遠方から探すことになりますが、出張費用などを考慮すれば、交換した方が安くなるケースも多いです。

・浴室全体をリフォームする

浴室全体が古い場合は、リフォームと合わせてFRPやホーローなどの浴槽に変えるのが一般的です。

・機能性を高めたい

バリアフリー化などを考えているときには、高機能な浴槽に交換した方がいいでしょう。最近の浴槽は利便性と快適性を兼ね備えたタイプも増えてきています。

ステンレス浴槽の補修・交換を依頼する際の注意点

ステンレス浴槽の交換・修理を依頼する業者を選ぶ際には次の3つに注意してください

1.相見積もりをする

費用相場を確認するためにも、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。なお、見積もりを依頼する際に浴槽の交換も考えていることを伝えれば、最適な提案をしてくれる業者を選びやすくなります。

2.保証内容やアフターサービスを確認する

技術に自信がある優良業者は、必ず保証期間を設定しています。アフターサービスを別料金にして施工費用を安くしている業者もありますが、そのような場合は保証費も含めた料金を他社と比較検討してください。

3.口コミをチェックする

業者の技術力を判断するために、口コミもチェックしておきましょう。ただし、業者のホームページに載っている口コミは自作自演の可能性があるので、必ず第三者が運営しているサイトなどの口コミを確認してください。複数のサイトを確認することで、より口コミの信憑性は増します。

まとめ

ステンレス浴槽の寿命は20年から30年です。寿命前でも傷や汚れ、凹みなどが気になる場合は補修や交換を検討しましょう。

簡単な補修であればDIYでもできますが、施工不良や塗装剥がれなどが発生しやすいので注意が必要です。漏水などの二次被害に発展した場合は、結果的に大きな費用がかかってしまいます。不要な出費を防ぐためにも、最初から専門業者に依頼して適切な補修や交換をおこないましょう。

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