床下のカビ除去の費用はどれくらい?除去の方法や日頃の対策を紹介
床下のカビや湿気に悩まされているとき、「対策方法は?」「カビ除去の費用はどのぐらいになる?」などと、色々と心配になりますよね。
そこで今回は、床下のカビ除去の費用相場や業者に依頼する際の注意点、日頃からの対策で床下のカビを予防する方法をご紹介していきます。床下のカビや湿気にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
床下のカビ除去の方法と費用相場
床下のカビ除去の費用は、依頼する業者や被害の範囲、建物の構造などの状況によって変わりますが、概ね下記のとおりです。
・カビ除去の方法
専用の薬剤を使ってカビの除菌、カビ色素の除去をおこないます。除去後は乾燥させたあと、再発防止として防カビ剤の塗布をおこないます。
・カビ除去の相場
カビ除去の費用相場は1平方メートル当たり2,500円〜5,000円が相場と考えましょう。
なお、業者によっては施工前の点検や出張費にも費用がかかる場合があるので、依頼する前に確認しておきたいところです。
床下に湿気がたまる原因5つ
そもそもカビの原因となる「床下の湿気」はなぜ発生するのでしょうか。ここでは、床下に湿気が溜まる原因5つについて解説します。
1.土地が周囲に比べて低い
雨水や涌水は高い場所から低い土地へ流れます。そのため、家が建っている土地そのものが低いと、雨水や湧水が地盤に溜まって湿気を発生させるのです。
2.床下が低い家
床下が低いと通気が悪くなるため、湿気が床下にこもってしまいます。
3.床下換気口を塞いでいる
床下の通気を確保する「床下換気口」の前に物が置かれていると、床下の通気性が悪くなるので床下に湿気が溜まります。
4.水田や湿地などの造成地
家が造成地に建っているケースです。適切な地盤改良がされていれば問題ありませんが、対策が施されていなければ床下に湿気が溜まりやすくなります。
5.配管からの水漏れ
床下給排水管の劣化や損傷が原因で水漏れしているケースです。水漏れを放置しておくと床下がジメジメとしてしまい、湿度が高い状態が続きます。
床下の湿気は家の劣化を早める
床下の湿気をそのままにしておくと、さまざまなトラブルを引き起こして家の劣化を早めます。どのようなトラブルが発生するのか、詳しく見ていきましょう。
・床材の腐食
多少の湿気なら問題ありませんが、過度な湿気は床材を腐食させます。床材と下地の間に湿気が入り込むと下地の腐食と劣化も招くため、床の上を歩いたときに軋んだり沈んだりするようになります。早い段階で気づけば簡単な補修で済みますが、腐食が基礎全体に及んだ場合は大規模な修繕が必要です。
・カビやダニの繁殖
湿気を好むカビやダニが床下に繁殖しやすくなります。カビやダニはアレルギーなどの健康被害の原因にもなるので放置は厳禁です。
・シロアリの発生
シロアリも湿気を好みます。床下のシロアリが建物内部に侵入すると、柱や天井裏が食害に遭い、建物の耐久性と資産価値が大幅に下がります。
床下のカビ対策を紹介!
床下のカビには、事前の対策が重要です。ここでは湿気対策に有効な手段をご紹介します。
・床下の換気状態をよくする
床下でカビを発生させにくくするには、換気状態を常によくして湿気を排出させることがもっとも効果的です。床下換気口の前に植物の鉢や荷物を放置していると空気の流れが悪くなり、湿気がこもる原因になるので注意しましょう。
・床下調湿剤で湿気を除去する
床下の湿気が気になる場合、「床下調湿剤」の設置がおすすめです。この床下調湿剤は、床下の湿度が高くなると湿気を吸収し、乾燥したときには湿気を排出して適切な湿度を保つ役割があります。
床下調湿剤は大変効果の高い湿気対策方法ですが、設置には専門知識や技術が求められます。また、市販の調湿剤には素材の質が悪く「調湿効果」が見込めないものもあるので、必ず専門業者に施工を依頼しましょう。
調湿剤設置の流れは以下のようになります。
- 問い合わせ
- 検査日の確認
- 床下の点検(点検は基本的に無料です)
- 設置の見積もり
- 施工
費用相場は、設置費込みで調湿剤1個2500円前後です。設置する個数は床下の環境によっても異なりますが、1坪あたり12個~16個が目安となります。
まとめ
今回は、床下のカビ除去や日頃の対策法についてご紹介しました。
床下にはさまざまな理由で湿気が溜まりますが、放置しておくと床材の腐食やカビやダニの繁殖、シロアリの発生といった被害を招きます。
床下の湿度を適切に保つためには、床下調湿材などの設置を検討しましょう。それぞれにメリットとデメリットがありますが、費用対コストを考えるなら、専門業者による床下調湿材の設置がおすすめです。費用相場は設置費込み1個2500円前後で、1坪あたり12個~16個の床下調湿材を設置します。
大切な家に長く住むためにも、まずは専門業者に床下の点検を依頼してみてはいかがでしょうか。点検は無料で引き受けている業者が多いので、気軽に問い合わせをしてみてください。