タイル風呂のリフォーム費用はどのくらい?リフォーム方法や相場を解説
タイル風呂に発生したひび割れや欠けで、リフォームを検討している人も多いのではないでしょうか。
タイルのひび割れや欠けから水が漏れると、カビやシロアリの発生につながるので早めの対策が必要です。水漏れが原因で床下の木材が腐食すれば、家全体の耐久性にも影響します。
そこで今回は、タイル風呂のリフォーム方法や費用相場などについて、詳しく解説します。
タイル風呂とは
近年では見かけることが少なくなった「タイル張り」のお風呂ですが、在来工法を採用している家では現在でも見られます。築年数が経過した住宅に多い傾向です。
在来工法は浴槽のサイズだけではなく、壁や床、天井などの素材を自由に選択できます。このような素材にタイルを使用している浴室がタイル風呂です。
タイルは耐水性や耐火性に優れているため、浴室の素材に適しています。しかし、劣化によってひび割れや欠けが発生した場合は修理やリフォームを検討しなければいけません。
タイル風呂のリフォーム方法
タイル風呂のリフォーム方法は、主に次の3種類です。
- タイルの補修
- タイルの張り替え
- ユニットバスに交換
それぞれ詳しく見ていきましょう。
タイルの補修
タイルのひびや欠けを補修して使い続ける方法です。軽微な劣化であれば、簡単な補修だけでも劣化を改修できます。
補修の費用は安価で手軽ですが、タイルの補修部分が目立つというデメリットはあります。なお、劣化が激しいタイルは補修ではなく張り替えとなります。
タイルの張り替え
劣化したタイルを新しいタイルに張り替える方法です。張り替えであれば、自由度の高さはそのままに耐久性や美観を回復できます。
費用は補修に比べると割高になりますが、劣化が激しくても浴室全体のリフォームをする予算がない場合は、張り替えを検討することになるでしょう。
ユニットバスに交換
タイル風呂をユニットバスに交換・リフォームする方法です。最新のユニットバスに替えれば、タイル風呂にはないさまざまな機能を使えるようになります。
タイル風呂は掃除がしにくいというデメリットもありますが、ユニットバスなら日々の掃除やメンテナンスもしやすくなるでしょう。
ただし、タイルの補修や張り替えに比べると費用は高く、工期も長くなります。
タイル風呂のリフォーム費用の相場
タイル風呂のリフォーム費用は、工事の内容によって異なります。タイルの補修程度であれば、2万円前後が費用の相場です。作業時間も数時間で済みます。
タイルを張り替える場合は、10万円~20万円が費用の相場です。新しいタイルの素材やデザインによって総額は大きく変わります。
タイル風呂からユニットバスにリフォームする際の費用相場は、100万円から140万円です。内訳は浴室の解体が5万円、床の基礎やドア枠工事が8万円、ユニットバスの本体と組み立て工賃が60万円、電気・水道・ガスの配管が40万円前後になります。
浴室の構造や使用するユニットバスによっても費用は大きく異なるので、事前に複数の業者へ相見積もりを依頼して、費用の総額を比較しましょう。
タイル風呂の劣化は早めに対処しよう
タイル風呂の欠けやひび割れを放置すると、床下の腐食やカビ・シロアリ被害などにつながる恐れがあります。
タイル内部の柱や土台に浸水して腐食が進行した場合は、家全体の補修が必要になることもあるので注意が必要です。
タイルの欠けやひび割れは、市販の補修材でも補修できます。コーキング剤を使えば、タイルと浴槽の隙間を埋めることも可能です。
ただし、DIYでの補修はプロの作業に比べると不完全になりやすいので、避けたほうがいいでしょう。補修が完全でなければ、気がつかない間に水が床下に漏れて被害が拡大する可能性もあります。
なお、タイルの下地も割れている場合は、タイル全体を剥がして下地の補修をする必要があるため、DIYでの補修は困難です。
劣化したタイルの放置や不完全な修繕によって被害が拡大すると、結果的に大きな出費となってしまいます。わずかなひび割れでも軽視せず、専門業者に依頼して完全に補修しましょう。劣化がひどい場合は、ユニットバスへの交換も検討してみてください。
まとめ
タイル風呂のリフォーム方法には、タイルの補修、タイルの張り替え、ユニットバスに交換の3種類があります。軽微な劣化であれば補修で済みますが、劣化が進んでいる場合は「張り替え」か「ユニットバスへのリフォーム」を検討しなければいけません。
タイル風呂のリフォーム費用相場は、タイルの補修で2万円前後、タイルを張り替える場合は10万円から20万円、ユニットバスへのリフォームは100万円から140万円になります。
使用する素材や浴室の構造によっても費用は異なるので、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討しましょう。
劣化を放置して被害が拡大してしまうと大きな出費となってしまうため、わずかなひび割れや欠けでも専門業者に依頼して補修・リフォームするようにしてください。