基礎は大きく2種類に分けられ、「布基礎」と「ベタ基礎」と呼ばれます。
それぞれ次のような特徴があります。
家の柱や壁などの主要な構造に沿うように帯状に連なって鉄筋コンクリートなどの基礎が設けられます。
家の重さを複数の点で支えるイメージです。
昭和の初期頃からあり、木造建築では一般的な工法でした。
コストを抑えることができます。家の床下全体を鉄筋コンクリートなどの基礎で覆ったものです。
家の重さを面で支えるイメージです。
最近の主流の工法で、特に軟弱な地盤の上に家を建てるときにはベタ基礎が採用されます。
そして、あなたの家の基礎がどちらの工法で建てられているか、簡単に見分ける方法は床下を確認することです。
基本的には床下をのぞいたときに、
直接地面が見えたら「布基礎」、コンクリートが見えたら「ベタ基礎」と判断できます。
ただし、床下がコンクリートでも鉄筋コンクリートではなく、防湿コンクリートの場合があります。
防湿コンクリートは名前から想像できるとおり地盤から湿気が上がってくることを防ぐためのものです。
そのため、ベタ基礎のように家の重さを支える役割はありません。
また、基礎に鉄筋コンクリートの使用が義務付けられていなかった1981年以前に建てられた築年数の古い家は、基礎に鉄筋が入っていない可能性があります。
その場合、現在定められている強度を大きく下回ることになるので注意してください。
そうはいっても、一般の方には鉄筋コンクリート、防湿コンクリート、単なるコンクリートのどれもが同じように見えるでしょう。
したがって、確実に見分けるには、専門家に床下を確認してもらうことをおすすめします。
基礎は家を支え、地震があっても倒れないように計算して作られています。
しかし、劣化することで強度が落ちてしまい、本来の役割を果たしてくれません。
基礎コンクリートが劣化する原因は主に次の3つです。
基礎コンクリートの寿命は
一般的に30年~40年と言われています。
年月の流れは仕方がないものですが、
家が山・海・川に近かったり、
床下が過剰に乾燥したり・湿気が高かったりすると
寿命が短くなり、築20年程度でひび割れなど
劣化が目に見えてわかることもあります。コンクリートは防水材ではないので、水分を吸収します。
そして、水はコンクリートにとって天敵です。
水そのものだけではなく、水に含まれる様々な成分がコンクリートと結びついて化学反応を起こすことで劣化が早まるからです。
さらに、劣化してひび割れができると、そのひび割れからコンクリートの深部にまで水分が侵入しやすくなる悪循環に陥ります。コンクリートはアルカリ性ですが、空気中に含まれる炭酸ガス(CO2)に触れることで化学変化が起こり、徐々に中性化されていきます。
特に排気ガスは炭酸ガスの濃度が高いので、
車の通りが多い環境ではコンクリートの中性化も早いです。
ただ、コンクリートが中性になっても強度自体は変わりません。
しかし、鉄筋がサビる(酸性化する)のを防ぐことができなくなります。
これが大きな問題です。
コンクリート内にある鉄筋にまで空気や水分が届くと、鉄筋がサビて膨張します。
そして、コンクリートの内側から破裂してしまう「爆裂現象」が起きる危険性があるのです。
爆裂現象にまで至ると家の基礎は大変危険な状態です。
修繕のために大掛かりな工事が必要となり、その費用も多額になります。
基礎補強工事をすることで
ひび割れなどコンクリートの劣化部分を補修し、
ここまでお伝えした劣化原因からコンクリートを守って
半永久的にコンクリートの寿命を保つことができます。
そして、一度基礎補強工事を行えば、
基本的に再度行う必要はありません。
そのため、築年数が浅く、経年劣化が進んでいない状態で
基礎補強工事を行うこともおすすめです。
その補強効果は国でも認められており
高速道路や橋脚など安全性が何より求められる公共工事でも用いられています。
さらに、下請け業者に発注する費用がかからないので、高品質の施工を適正価格で行えます。
また、施工も床をはがさないので家具を動かす必要もなく、最短1日~長くとも3日程度で完了します。
当社の基礎補強工事は
業界最高水準の10年保証付きです。
万が一、施工内容に不備があったり、補強した部分が剥がれるなどあったりした場合には無料で対応いたします。
工事後もしっかりと責任を持ちあなたが安心して生活できる家をサポートさせていただきます。