ユニットバスの耐用年数はどれくらい?交換の目安や長持ちさせる方法を解説!
耐用年数を超えたユニットバスは、交換を考えた方がいいでしょう。ただし、使用状況によっても交換時期は変わります。トラブルが発生している場合は、耐用年数を超えていなくても交換しなければいけません。
なお、法定耐用年数と実際の耐用年数は違います。ユニットバスを快適に使い続けるためには、現実に即した耐用年数と交換時期を知っておくことが大切です。
そこで今回は、ユニットバスの耐用年数や交換の目安について詳しく解説します。ユニットバスを長持ちさせる方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ユニットバスの耐用年数はどれくらい?
国税庁は、税務の減価償却におけるユニットバスの法定耐用年数を「建物と同様」としています。木造住宅のユニットバスであれば、法定耐用年数が22年ということです。しかし、法定耐用年数と実際に使える年数は大きく異なります。使用状況によっても異なりますが、ユニットバスの耐用年数は15~20年程度と思っておいた方がいいでしょう。
日頃の使い方やメンテナンス次第では30年以上使えますが、長く使うほど老朽化によるトラブルが増えてくるのも事実です。耐用年数はあくまでも目安として考え、実際の使用状況や不具合によって交換を検討した方がいいでしょう。
耐用年数以外のユニットバス交換の目安とは
20年以上使用していても、トラブルがなければ交換は不要です。逆に、10年程度の使用で下記のようなトラブルが目立つ場合は、ユニットバス交換のサインです。
- 浴室内にカビが多い
- 錆が浮いている
- 悪臭や異臭がする
- 温度調節ができない
このようなトラブルを放置しておくと、ゆくゆくは大規模なリフォームが必要になることもあるので、早めの交換を検討した方がいいでしょう。
ユニットバスの交換にかかる費用
ユニットバス交換の費用相場は60~170万円です。工期は4~5日ほどになります。この費用相場は「ユニットバスからユニットバス」に交換する際の目安です。
他の浴槽からユニットバスに交換する場合は、下表が費用と工期の目安になります。
お風呂のリフォーム内容 | 費用相場 | 工期 |
---|---|---|
在来浴室→ユニットバス | 65~150万円 | 3日~7日 |
在来浴室→ハーフユニットバス | 55~200万円 | 4日~5日 |
費用の相場には幅があるので、複数の業者に見積もりを依頼して比較した方がいいでしょう。
ユニットバスを長持ちさせるためには?
一般的なユニットバスの耐用年数は15~20年ですが、「15年」と「20年」では5年間も違います。費用を抑えるためにも、ユニットバスを長持ちさせる4つのポイントを押さえておきましょう。
- 毎日こまめに掃除する
- カビの発生を防ぐ
- コーキングのメンテナンスも重要
- 換気扇の劣化に注意
それぞれ詳しく解説していきます。
・毎日こまめに掃除する
ユニットバスの寿命を伸ばすには、毎日の掃除が基本です。清掃頻度だけではなく、丁寧に掃除することも忘れないようにしましょう。浴槽内や床を簡単に洗い流すだけでは不足です。排水口を汚れたままにしておくと雑菌が繁殖しやすくなり、においやひび割れの原因になるので注意が必要です。シャワーヘッドや追い焚きの配管も、こまめに掃除しておきましょう。
・カビの発生を防ぐ
浴槽の湿度が上がると、カビの発生リスクが高まります。カビの発生を防ぐためにも、入浴時以外は浴槽に蓋をしてください。入浴後や掃除の後で壁面や天井の水滴も拭き取ることも大切です。湿度の高さもカビを発生させる大きな原因になるので注意しましょう。
・コーキングのメンテナンスも重要
コーキングは10年前後で劣化が始まるため、掃除をこまめにしても劣化が目立つ場合には、コーキングの打ち直しを検討してください。打ち直しはDIYでも可能ですが、施工の失敗によるトラブルを防ぐためにも、プロに依頼しましょう。コーキングが傷むと水が内部に入り込み、大きなトラブルにつながります。
・換気扇の劣化に注意
ユニットバスを長持ちさせるには、換気扇の劣化にも注意が必要です。換気が不十分な浴室は湿度が上がりやすく、ユニットバスやコーキングの劣化スピードが速まります。さらに、カビの発生リスクも高まります。
換気扇の寿命は8~10年なので、使用年数が寿命を超えている場合は交換を検討した方がいいでしょう。使用年数が8年以内であっても、換気扇の効きが悪いと感じた場合は専門業者に相談してください。
まとめ
ユニットバスの法定耐用年数は建物と同様とされていますが、実際には使用状況やメンテナンスによって大きく変わります。カビや異臭、ひび割れなどが発生している場合は、耐用年数に関係なく交換を考えた方がいいでしょう。日頃の手入れが疎かになっている場合は、10年前後で使えなくなることもあるのです。
トラブルを放置しておくと大規模なリフォームが必要になるので、できるだけ早く専門業者に相談をしてください。