床下のカビ被害には防カビ工事が必要!工事と費用相場を解説
普段はあまり気にすることのない床下ですが、湿気が溜まりやすいので「知らない間にカビが繁殖していた!」ということもあり得ます。
床下のカビを放置しておくと、建物や人体にさまざまな悪影響を及ぼすので、早めの対策が必要です。被害を拡大させないためにも、カビ取りや防カビ工事を検討しましょう。
今回は、カビが発生している家の特徴や、カビ取り・防カビ工事の種類、費用相場などについて詳しくご紹介します。
湿気がたまった床下はカビの温床に
「湿度」
「適度な温度」
「栄養分」
「酵素」
以上の4つの条件が揃わない限りカビは発生しませんが、通気が悪く湿気が溜まりやすい床下は全ての条件を満たしてしまうことか多いため、カビが増殖しやすくなります。
床下にカビが発生すると不快な臭気を放つだけではなく、建物自体にも悪影響を及ぼします。床下に湿気によって木材腐朽菌が繁殖すると、建物の木材が腐って全体の強度が低下してしまうのです。また、腐った木材や湿気はシロアリの大好物なので、床下にシロアリが集まる要因にもなります。
さらに、床下のカビ被害でとくに注意したいのは健康への影響です。カビが原因で起こる健康被害には喘息や皮膚炎などのアレルギー疾患、水虫などの感染症、カビ中毒などがあります。カビをエサにしているダニが繁殖すれば、ダニが原因のアレルギー疾患を起こす可能性もあるでしょう。
もし、すでに以下のような症状がある場合は床下にカビが発生しているかもしれません。
- 家の中がカビ臭い
- 畳を触るとジトジトする
- 押入れの布団やシーツが湿気っぽい
- クローゼットの衣類にカビが生えた
- 床を歩くとブカブカする
- 水回りのタイルが剥がれている
- 庭や塀に苔が生える
ひとつでもあてはまる項目があればすぐに床下点検することをおすすめします。
床下のカビにはカビ取りと防カビ工事が必須
カビは一度発生するとどんどん繁殖していくため、カビ取り工事や防カビ工事をしない限り除去できません。また、カビは自然に消滅することはないので放置は厳禁です。
床下のカビを除去する方法や費用は、業者や施工範囲、建物の構造などによって変わります。一般的な工法と費用相場を見てみましょう。
カビ取り・防カビ工事の方法
カビ取り工事では、専用の薬剤を使ってカビ取りをします。カビの除去が完了したら、そこに防カビ剤をコーティングしていきます。ほとんどの場合、人体に影響のない薬剤が使用されるので小さなお子さんのいるご家庭も安心です。
布基礎という土壌が剥き出しの床下構造で、床下の土壌にカビが発生している場合は土の除去が必要になるケースもあります。
カビ取り・防カビ工事の費用相場
費用相場は、1㎡あたり2,000円~4,000円です。業者によっては点検費用や出張費が加算されます。また、定期点検や5年保証も料金に含まれる場合があるので依頼する前に確認してみましょう。
床下のカビ対策は業者に依頼しよう
カビ取りも防カビ工事も、ご自分での施工は難しいので、必ず業者に依頼しましょう。安価なカビ取り剤も市販されていますが、完全にはカビを除去できないため高確率で再発します。
気づきにくい場所に発生したわずかなカビを見逃しただけでも、建物に甚大な被害及ぶ可能性があるので注意が必要です。
プロに依頼すれば、基礎コンクリートに使っても効果が長持ちする「ハチクサFL」や、人体にも安全でありながら、しっかりと木材の腐食を防ぐ「マレニット」といった薬剤でシロアリやカビの防除を行うので安心です。
どちらの薬剤も一般には販売されていないので、素人の防カビとは比較にならない効果が得られます。
ただし、不当な施工料金を請求する悪質業者もいるので気をつけましょう。悪質業者との契約を避けるためには、複数社から見積もりをとって料金を比較することが大切です。初めから1社に絞ってしまうと、費用相場や適切な工事の内容がわからなくなってしまいます。
まとめ
今回は、床下に発生したカビ取りや、防カビ工事について詳しくご紹介しました。
床下は湿気が溜まりやすいので、カビの温床になります。床下のカビを放置しておくと喘息や皮膚炎などの健康被害や、建物全体の強度低下などの問題を引き起こすので、早めの除去と対策が必要です。
なお、費用は1㎡あたり2,000円~4,000円が相場です。床下の検査を無料で行っている業者も多いので、床下のカビ被害が疑われる場合には、まずはプロに床下の状態をチェックしてもらうといいでしょう。