脱衣所・洗面所のリフォームは今すぐ必要?費用相場とおすすめの床材も紹介
「スペースが狭いので脱衣所を広くしたい」
「洗面台などの設備が古くなってきた」
「脱衣所の壁や床の傷みが目立つようになった」
「脱衣所の湿気やカビが気になる」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。脱衣所をリフォームすれば壁や床材の劣化と機能性をまとめて改善できるため、早めに着手して悩みを解消したいところです。
そこで今回は、主に下記について詳しくご紹介します。
・脱衣所リフォームの必要性
・脱衣所リフォームの費用相場
・脱衣所リフォームにおすすめの壁材と床材
リフォーム業者の選び方もご紹介しますので、脱衣所のリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
脱衣所リフォームの必要性
脱衣所は洗面、着衣、洗濯、化粧など、さまざまなシーンで使われるので、家族で場所の譲り合いになるケースも多いと思います。そこで検討したいのが、脱衣所のスペース拡張リフォームです。ゆったりとした空間が生まれれば、家族全員が朝の準備時間などに余裕を持つことができます。
また、脱衣所は洗面台や洗濯機、接している浴室など水回りの中でも湿気がたまる条件が揃いやすく、さまざまなトラブルが起こりやすい空間です。脱衣所の湿気はジメジメして不愉快なだけではなく、カビや悪臭、さらには家を傷める原因にもなります。
すでに、脱衣所の中で多くのカビが発生していたり、床がぶよぶよして浮いたような感触がしたりする場合には、なるべく早めに対処を検討した方がよいでしょう。
脱衣所リフォームの費用相場
一般的な2畳前後の脱衣所をリフォームする際の費用相場は、下記が目安となります。
リフォームの内容 | 費用相場 |
壁と床の張替え | 6万円~24万円 |
壁と床の張替え+洗面台の交換 | 15万円~45万円 |
壁と床の張替え+洗面台交換+収納スペースを増やす | 25万円~60万円 |
脱衣所全体のスペース拡張 | 30万円~55万円 |
脱衣所全体のスペース拡張+洗面台交換 | 45万円~75万円 |
費用相場には幅がありますが、価格に差が生じる理由は下記を参考にしてみてください。
価格が安くなるケース
壁材にクロス、床材にクッションフロアを使用。洗面台にはスタンダード~ミドルグレードを採用する。
価格が高くなるケース
防水性の高いキッチンパネルや調湿効果のある壁材を使用。洗面台はミドルグレード~ハイグレードを採用する。
なお、洗面台の価格相場はスタンダードグレードで約20万円、ミドルグレードで約40万円、ハイグレードでは約60万円になります。
脱衣所リフォームの種類
脱衣所のリフォームには、主に次のような種類があります。
・壁材や床材の張替え
脱衣所の壁や床は湿気が発生しやすいので、黒カビなどが繁殖しやすくなります。なかでも、洗濯機の裏側や洗面台周辺、浴室との境界などは張替え頻度が高くなる箇所です。部分的な張替えなら約1日で完了しますが、脱衣所全体の張替えをする場合は、2日以上の工期を要することもあります。
・洗面台の交換
汚れが溜まった古い洗面台を、新しいものと交換するリフォームです。最新の洗面台は収納スペースが多いので、脱衣所の収納量に悩んでいる方にも適しています。基本的には1日で交換が完了しますが、サイズが大きいタイプへの交換や、床材の交換も必要になる場合は3日以上かかることもあります。
スペースの拡張
脱衣所全体のスペースを拡張するリフォームです。壁の解体と撤去をする必要があるため、工期は3日以上かかります。脱衣所に接している浴室がユニットバスの場合は原則として浴槽や壁のサイズを変えられないので、ほかの壁を動かして脱衣所を拡張します。
脱衣所におすすめの壁・床材・洗面台は?
ここからは、脱衣所のリフォームにオススメの壁材・床材・洗面台の選び方をご紹介していきます。どのような物を選べばいいのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
脱衣所リフォームにおすすめの壁材
脱衣所のリフォームで壁材を交換する場合は、防水や防カビ性能の高い「キッチンパネル」や、メンテナンスしやすい「調湿性のある壁材」がおすすめです。どちらの壁材も価格は高くなりますが、機能性重視で選びたいという方はチェックしてみるといいでしょう。機能性よりも価格重視という方は、「クロス」か「タイル」を選んでみてください。
脱衣所リフォームにおすすめの床材
脱衣所のリフォームに適した床材は、主に次の4種類があります。
・クッションフロア
クッション性があるビニール製の床材です。水を弾くのでメンテナンス性に優れています。価格が安いのも魅力です。
・複合フローリング
板を貼り合わせたフローリングです。一枚板よりも膨張や収縮が起こりにくい素材ですが、傷がつきやすく調湿効果がないというデメリットもあります。
・コルクタイル
耐水性と保温性の高い素材です。足触りが良く、ベタつきもありません。床暖房に対応している製品を選べるのも、コルクタイルの特徴です。
・磁器タイル
高級感のある素材です。冬場などは触れると冷たく感じることもありますが、近年では冷たさを感じないように加工されたタイルも増えてきています。
脱衣所リフォームにおすすめの洗面台
新しい洗面台を選ぶ基準は、間口(洗面台を設置するスペース)・洗面台の高さなどから考慮します。洗面台の高さは「75cm」か「80cm」(メーカによっては「85cm」もあり)から選べる製品が多いので、家族の身長にあわせて選択するといいでしょう。身長156cmの人が使いやすい高さは75cm、170cmの人は85cmが使いやすいと言われています。
さらに、「収納力」と「掃除のしやすさ」も大事なポイントです。脱衣所には化粧品や掃除用品など置くべき物が多くなりがちなので、収納力が高い洗面台は欠かせません。また、洗面台は家族全員が洗顔や手洗い、歯磨きなどで頻繁に水を使う場です。掃除のしやすい排水溝や、汚れの付きにくい素材の洗面ボウルなど、さまざまな製品があるので比較検討してみましょう。
脱衣所のリフォーム業者の選び方
リフォームの費用や施工内容は、選ぶ業者によって商品価格や施工費などに差があります。依頼時には複数のリフォーム会社から相見積もりをとって、費用と施工内容を比較検討するといいでしょう。
なお、脱衣所リフォーム業者を選ぶ際には、過去の施工事例をホームページでしっかり確認するようにしましょう。実際に業者を利用した人の口コミも複数の口コミサイトでチェックしておきたいところです。
リフォームの相談をしたときに納得がいくまで説明をしてくれる業者や、要望に合わせた提案をしてくれる業者も安心して工事を任せることができます。
また、施工後に万が一の事態が発生したときの保証やアフターサービスの内容も確認しておきましょう。保証書を発行しない業者の利用は避けたほうが無難です。
まとめ
経年劣化が進んだ脱衣所の壁や床はカビが発生しているため、できるだけ早めのリフォームを検討しましょう。脱衣所全体のスペースが狭いと感じている方や、収納スペースが足りないと思っている方も、リフォームで使用感の大幅な改善が期待できます。
リフォーム業者を選ぶ際には、過去の施工事例や保証書の内容などチェックするようにしてください。業者によっては無料相談に応じているので、脱衣所のリフォームを検討している方は気軽に問い合わせをしてみましょう。