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浴室のタイルを冷たくない床にリフォームするには?費用や床材の選び方も解説

浴室の床やタイルが冷たいと、ヒートショックなどの思わぬ事故につながる恐れがあります。冷たくない床でも、滑りやすい床やメンテンナンスに手間がかかる床は、早めにリフォームをして快適なバスタイムを実現させたいところです。

そこで今回は、浴室床材の種類や浴室床のリフォーム費用、床材の選び方などについて、詳しく解説していきます。

冷たい浴室の床には注意が必要

浴室の冷たい床は、ヒートショックや思わぬ転倒事故の原因になります。2018年に厚生労働省が発表した人口動態統計年報によると、家庭内で起きた不慮の事故死のうち、39.3%が浴室で発生しています。

とくに高齢者や子供がいる家庭では、安全性を考慮した床材の選択が大変重要です。浴室内での事故を防ぐためにも、バリアフリー化を見据えた浴室全体のリフォームを検討する必要もあるでしょう。

浴室の床材の種類と特徴

浴室床材の種類と特徴を見ていきましょう。

・樹脂

ユニットバスで使われている一般的な床材です。耐湿・耐水性が高いためメンテナンスは容易。種類はメーカーものに限られますが、デザインのバリエーションは豊富です。

・FRP

ガラス繊維でできた床材で、保温性と耐久性が優れているという特徴があります。ただし、水垢がつきやすいのでメンテナンスの手間はかかります。

・木材

和風の浴室でリラックス感を得たいという方におすすめの素材です。メンテナンスに大変手間がかかるので、防水・防カビ加工が施されているタイプを選択しましょう。

・タイル

昔ながらの床材です。色やサイズのバリエーションは豊富ですが、目地に水分が残るので乾きにくいというデメリットがあります。

・天然石材

高級感を演出できる素材です。耐久性に優れていますが、傷がつきやすいというデメリットがあります。

・床シート材

床に上から貼り付けて使用するビニール素材です。コストが安く、機能性に優れているという特徴があります。

浴室の床材のリフォーム費用と工期目安

浴室の床材別リフォーム費用相場は、下記のとおりです。

素材の種類費用相場
樹脂5万円前後
FRP10万円前後
木材15万円前後
タイル10万円前後
天然石材20~40万円前後
床シート材5~15万円前後

工期は工事の内容によって変わります。タイルを剥がしてからリフォームをする場合は、工期が長くなりがちです。床の広さやマンション、戸建てなどの条件よっても工期は変わるので、事前に確認しておくといいでしょう。

なお、要支援や要介護認定を受けている家族がいて、リフォーム内容が介護目的の場合は、最高18万円の補助金が支給されます。支給条件に該当する場合は、居住地の役所に問い合わせてみてください。

樹脂床材のリフォーム費用

樹脂床材のリフォーム費用は5万円前後です。低コストでリフォームできるにもかかわらず、耐湿や防水性が高いというメリットがあります。毎日のメンテナンスも難しくありません。ただし、汚れを放置しておくと床材に残りやすいので注意が必要です。

FRPのリフォーム費用

リフォームの費用は10万円前後です。ガラス繊維を樹脂でコーティングした床材なので、耐久性と保温性に優れています。種類やデザインも豊富です。ただし、水垢がつきやすく定期的なメンテナンスが必要になるので、日々のお手入れに手間をかけたくないという人には向いていません。

木材のリフォーム費用

リフォーム費用の目安は15万円前後と高めですが、保温性が高く、機能的で使いやすいという特徴があります。防水・防腐加工が施されているタイプを選べば、メンテナンスの手間を軽減させることも可能です。

タイルのリフォーム費用

リフォーム費用は10万円前後と比較的安価ですが、利便性が高く耐久性にも優れています。メンテナンスの手間がかからないのも魅力です。

天然石材のリフォーム費用と工期

高級感のある素材なので、リフォーム費用は20~40万円と高めです。デザイン性や浴室の雰囲気を重視したいという方には適しているでしょう。傷がつきやすい床材なので、バリアフリー目的での導入は避けた方が無難です。

床シート材のリフォーム費用

クッション性の高いタイプや保湿性の高いタイプなど、さまざまな特性のシートが揃っています。リフォーム費用の相場は5~15万円です。安心して入浴できるようにするためにも、各シートの特性を比較してから選びましょう。

浴室の床材の選び方と注意点

床材の選び方と注意点も確認して、安心して入浴できる浴室リフォームを実現させましょう。

・浴室の床材の選び方は?

冬場のヒートショックを防ぐためには、保温性の高い床材を選ぶことが大切です。

思わぬ転倒事故防止には滑りにくい素材が役立ちます。クッション性の高い床材なら、万が一転倒した際にも衝撃を吸収してくれるでしょう。

メンテナンスの手間を省きたいという方は、防カビ加工が施されている床材や、汚れがつきにくい床材を選択してください。

・浴室床リフォームの注意点

浴室床のリフォームはDIYでもできますが、施工不良で床下に水分が入るとカビや腐食の原因になります。また、床下の湿気はシロアリの発生原因にもなります。不要なトラブルを避けるためにも、初めから専門業者に依頼した方がいいでしょう。

業者に依頼する際には、過去の実績や費用・保証内容をしっかり確認したうえで、優良業者を部ことが大切です。なお、施工期間中は入浴できないため、事前に近隣の銭湯などをチェックしておきましょう。

まとめ

ヒートショックや浴室内での転倒などの思わぬ事故を防ぐために、冷たくない床材や滑りにくい床材へのリフォームを検討しましょう。リフォーム費用は床材によって異なるので、各床材の特徴や価格をチェックしておくと、予算内で理想のリフォームができるようになります。

DIYでも浴室の床リフォームはできますが、施工不良によって床下のカビやシロアリ被害につながる恐れがあるため、初めから専門業者に依頼した方が安心です。業者を選ぶ際には、過去の実績や保証内容のチェックを忘れないようにしましょう。

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