
壁の中にネズミがいるかも?被害のサインと安全な駆除方法まとめ
壁の中からカリカリと音が聞こえる、夜になると物音がする——そんなとき、ネズミが住み着いている可能性があります。壁内は人目につきにくいため、発見が遅れると被害が広がるおそれも。
この記事では、ネズミが壁の中に入り込む理由や被害の実例、追い出し方、自力でできる再発防止策まで、順を追ってわかりやすく解説します。
「これってネズミ?」と不安な方は、まずは状況の見極めから始めましょう。
壁の中にネズミがいる5つのサイン
壁の中にネズミが潜んでいるかどうかは、直接見ることが難しいため、周囲の「サイン」から判断することが重要です。以下のような症状があれば、壁の中にネズミがいる可能性が高いと考えられます。
1. 夜間に聞こえるカリカリ・足音
ネズミは主に夜行性のため、夜になると壁の中や天井裏からカリカリと小さな足音や物をかじる音が聞こえることがあります。静かな夜ほど気になりやすいのが特徴です。
2. 壁や柱に小さな穴やかじり跡がある
ネズミは歯が常に伸び続けるため、かじることで歯を削ります。そのため壁や柱の一部に小さな穴やかじり跡が見つかることがあります。これらはネズミの侵入や巣作りの痕跡です。
3. 異臭や糞尿のにおい
壁の中にネズミがいると、糞尿のにおいが壁を通して感じられることがあります。特に湿気の多い季節や場所では異臭が強くなりやすいので注意しましょう。
4. 天井や壁からの異音・落下音
ネズミが動き回る音だけでなく、壁の中で物を落とすようなコツコツという音が聞こえることもあります。小さな音でも繰り返される場合は要注意です。
5. 家の中でネズミのフンや巣材を見かける
壁の中から出てきたネズミが床や隅にフンを落としたり、巣材として紙くずや布片を運んだりすることがあります。こうした痕跡がある場合は壁の中の存在を強く疑いましょう。
ネズミが壁の中に入り込む理由

ネズミは非常に小さく、狭い隙間からも簡単に建物の内部に侵入します。特に壁の中は、彼らにとって安心できる隠れ家や巣作りの場所として最適なのです。その主な理由は以下の通りです。
安全で外敵から隠れられる場所だから
壁の中は人の目に触れにくく、猫や鳥などの天敵からも身を守れる安全な場所です。外の騒音や天候の影響も少なく、快適に過ごせます。
気温が安定しているため
壁の中は外気温の影響を受けにくく、冬は暖かく夏は涼しいため、ネズミにとって過ごしやすい環境となっています。特に寒い季節は暖かい場所を求めて侵入が増えます。
食べ物や水源に近い場所であるため
壁の近くにはキッチンや食品があることが多く、食べ物を探す際に移動しやすい場所です。巣作りも食べ物に近い場所のほうが安心して子育てができます。
小さな隙間や穴が多いため侵入しやすい
建物には配管の隙間や換気口、壁の割れ目など、小さな侵入口が多数あります。ネズミは頭が通れば体も通れるため、わずかな隙間から簡単に壁の中に入り込みます。
壁の中のネズミが引き起こす被害

壁の中にネズミが住み着くと、目に見えない場所であるため被害に気づきにくく、知らずに放置してしまうことがあります。しかし、そのままにしておくと、以下のような問題が起こる可能性があるため注意が必要です。
配線や断熱材のかじり被害
ネズミは歯を削るために木材やプラスチック、配線の被覆などをかじります。これにより、配線がむき出しになって火災のリスクが高まったり、断熱材が損傷して冷暖房効率が悪化したりします。
騒音による睡眠障害やストレス
夜行性のネズミは夜間に活発に動き回るため、壁の中や天井裏からカリカリ、トントンという音が聞こえ、睡眠の妨げや精神的なストレスを招くことがあります。
異臭や糞尿による衛生問題
ネズミは壁の中で糞尿をするため、湿気と相まって悪臭が発生します。これが室内に漏れ出すことで不快な臭いが充満し、衛生面でのリスクも高まります。
病気の媒介リスク
ネズミはさまざまな病原菌を持っていることがあり、糞尿や体毛を介して人に感染症を引き起こす可能性があります。特に壁の中から糞が落ちてくるような状況は注意が必要です。
壁の中のネズミを追い出す・駆除する方法
壁の中にいるネズミは直接見えないため、駆除や追い出しは難しいですが、以下の方法で対処が可能です。
毒餌(殺鼠剤)の設置
ホームセンターなどで市販されている毒餌を壁の近くや侵入口付近に置く方法です。遅効性の薬剤を使用することで、ネズミが仲間の死を警戒せずに駆除できます。ただし、誤ってペットや子どもが触れないよう注意が必要です。
粘着トラップの活用
粘着シートを壁際やネズミの通り道に設置し、通ったネズミを捕獲します。設置場所や交換のタイミングに注意しながら、定期的にチェックしましょう。
超音波・音波発生器の使用
ネズミが嫌う周波数の音を出す機器を設置して追い出す方法です。ただし、効果は環境によって異なり、壁の中の狭い空間では届きにくい場合があります。
忌避剤の利用
ネズミが嫌う香りの忌避剤を壁の周辺や侵入口にまく方法です。即効性は低いものの、駆除後の再侵入防止に効果的です。
侵入口の封鎖
ネズミが出入りしている穴や隙間を塞ぐことで、侵入経路を断ちます。駆除と合わせて行うことで、効果を高められます。
自力での駆除が難しい場合はプロに任せよう
壁の中に潜むネズミは目に見えにくく、自力で完全に駆除するのは難しいことも少なくありません。被害が広がっている、何度も再発する、あるいは対策に不安がある場合は、専門の駆除業者に相談することをおすすめします。
プロの業者は、ネズミの侵入経路の特定や壁の内部の状況調査を行い、効果的かつ安全な方法で駆除を進めてくれます。さらに、侵入口の封鎖や再発防止策までトータルでサポートしてくれるため、安心して任せられます。
また、最近では無料で現地調査や見積もりをしてくれる業者も多いので、まずは相談だけでもしてみるとよいでしょう。