シロアリを見つけときにやるべき応急処置とは?見かけた数で方法が変わる!

「家の中でシロアリを見かけた!」
「庭の古い木に大量の羽アリが群がっている」

そんなときは、慌てずに応急処置をして被害が広がるのを防ぎましょう。

「急いでシロアリを駆除したい」と思われるかもしれませんが、応急処置の方法を間違えると、数匹のシロアリでも家のあちこちに被害が広がるので注意が必要です。

今回は、専門業者に依頼する前の応急処置について詳しくご紹介します。シロアリの数に応じた対処法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

シロアリを発見したときの応急処置は

シロアリを発見したときの応急処置は、見つけたシロアリの数によって変わります。

<数匹のシロアリの羽アリを発見したとき>

家のなかで数匹のシロアリの羽アリを発見したときは、慌てず1匹ずつ対処していきましょう。シロアリはわずかな刺激でも死んでしまうので、広範囲に殺虫剤を撒くのではなく、以下のような方法を使ってください。

・粘着テープを貼る

壁や家具などに止まっているシロアリの羽アリは、粘着テープを貼り付けて駆除します。シロアリは皮膚呼吸をするので、粘着物が皮膚に付くと死んでしまいます。

・掃除機で吸引する

床を這っているシロアリの羽アリは、掃除機で吸い込みましょう。吸い込んだあとは、袋の口をテープで留めた状態のまま可燃ゴミに出せばOKです。

・熱湯をかける

屋外や台所のシンクに数匹のシロアリの羽アリが出た場合は、熱湯をかけて対処しましょう。シロアリは70~100℃の熱湯をかけると死んでしまいます。

・シャワーの水圧

浴室や洗面台でシロアリの羽アリを発見したときには、シャワーの水圧で対処します。ゴミ受けの網目を細かくしておけば、ほかのゴミと一緒に処理できるので、後始末もスムーズです。

<大量のシロアリの羽アリを発見したとき>

大量のシロアリの羽アリを駆除するときには「羽アリが逃げないようにすること」が重要です。逃げた羽アリは、床下や壁のスキマなどに潜って巣を作ってしまいます。

羽アリを逃がさないためには、発生元にポリ袋をかぶせてテープなどで留めてから、掃除機で吸引するといいでしょう。
なお、家の敷地内で大量の羽アリを発見した際には、すでにシロアリの巣が作られている可能性が高いため、応急処置をした後は一刻も早く巣ごと駆除する必要があります。

シロアリの応急処置で殺虫スプレーの使用はNG!

シロアリ発見時の応急処置で注意したいのは、「いきなり殺虫剤を撒かないようにする」という点です。

殺虫剤を撒くと、生き残ったシロアリが家中に散らばる恐れがあります。そうなってしまうと、応急処置での完全駆除は不可能です。

なお、家の中でシロアリを見かけたということは、すでに巣が作られている可能性が高く数万匹単位のシロアリが生息している場合もあるため、素人の手による完全駆除は難しいと思ってください。

シロアリはどこから来るの?発生時期はいつ頃?

シロアリは、蟻道(ギドウ)と呼ばれるトンネルのような通路を作って地中から侵入してきます。土壌をコンクリートで固めたベタ基礎の住宅でも、わずかな隙間や配管まわりから侵入してくるので安心はできません。

羽アリの動きが活発になる4月以降は、外から飛来してくることもあります。住宅に大きな被害を及ぼすイエシロアリは6~7月頃の夕方から夜に発生しやすく、ヤマトシロアリは4~5月頃の午前中から日中に発生しやすいのが特徴です。

シロアリ駆除は必ずプロに依頼しよう

ご自分でのシロアリ駆除は再発率を大幅に高めます。見かけたのが数匹のシロアリだとしても、目に見えない場所で被害が広がっていると考えてください。

被害状況を確認するためには床下に潜らなければいけませんが、床下は狭くて暗いので、ご自分で正確な被害を把握するのは困難です。

シロアリ駆除の専門業者なら、狭い床下での作業に慣れているので的確な状況確認と駆除ができ、再発も防げます。

応急処置はあくまでも被害の拡大を防ぐ一時的なものです。家の中でシロアリを見かけた場合は、必ず専門業者に駆除を依頼しましょう。

なお、専門業者は専用の薬剤を使って以下のような工法でシロアリの駆除を行います。

・バリア工法【薬剤散布法】

床下や土壌に直接薬剤を散布してシロアリを駆除する方法です。即効性があるため、被害が拡大している場合でも対処できます。費用は1m2あたり1,000〜2,000円が相場です。薬剤の効果は5年間ですが、優良業者なら5年間の無料保証が付いているので、依頼する前に保証内容やアフターケアの詳細を確認してみましょう。

・ベイト工法【毒エサ設置法】

専用容器に毒の餌(ベイト剤)を入れて家の周囲に埋める方法です。毒の餌をシロアリが巣に持ち帰るので、巣ごと駆除することができます。費用は外周1mあたり6,500円前後が相場です。

まとめ

シロアリを発見したときの応急処置は、シロアリの数によって異なります。
数匹のシロアリを見つけた場合は、出現場所に応じて以下の対処をしてください。

  • 壁や家具などに止まっているシロアリ:粘着テープを貼る
  • 床を這っているシロアリ:掃除機で吸引する
  • 屋外や台所のシロアリ:熱湯をかける
  • 浴室や洗面台でシロアリ:シャワーの水圧

大量のシロアリを発見した場合は、羽アリが逃げないようにしてから対処します。羽アリが逃げると、床下などに潜伏して巣を作ってしまうので注意が必要です。

なお、いきなり殺虫剤を撒くと、生き残ったシロアリによる被害が広がるので、絶対に避けましょう。

家の中でシロアリを見かけたということは、すでに数万匹単位の巣が作られている可能性があります。ご自分での完全駆除は難しいので、必ず専門業者に駆除を依頼してください。

専門業者なら、素人では難しい床下にも専用の薬剤を散布してシロアリを駆除してくれます。応急処置が終わったら、すぐにでも業者に無料点検を依頼してみましょう。

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