床下浸水の後の水抜きは自分で対処できる?すぐにやるべき3つの対処法を紹介

台風による大雨といった自然災害が起こると、床下浸水が起こる場合があります。床下に入った汚水を放置しておくと、湿気や悪臭などが発生するのはもちろん、感染症などの重大な健康被害を招く恐れがあります。
床下浸水が発生したら、できるだけ早い段階で適切な処理を行う必要があります。

この記事では、自力でもできる床下浸水後の水抜きの手順や必要な準備物、業者に依頼した場合の費用についてご紹介します。

床下浸水した後の水抜きは自宅でできる?

もし、水害や水道管破裂などで床下浸水が起こってしまったら、すぐに対処する必要があります。被害の大きさにもよりますが、自力で水抜きを行うことも可能です

まずは床下収納などから床下部分へアクセスし被害状況を確認してみましょう。
数日経てば水が引けるかもしれないという油断は禁物。なぜなら、床下には水と一緒に汚泥や汚物が流れ込んでいるからです。

もし、床下浸水を放置すると、このような恐ろしい二次被害を招いてしまいます。

床下がカビだらけになる

カビの繁殖には湿気は必要不可欠です。床下浸水後のジメジメした環境は、カビにとって絶好の住居になります。
さらに、床下浸水によって流入した汚泥・汚物にはカビの餌となる有機物が含まれていますので、水抜きしないままでいると、一気にカビが床下に広がってしまう可能性があります。床下にカビが発生すると、床下部分にある柱などの木材が腐食して家の耐久性や耐震性に問題が発生します。

病原菌が発生し、感染症などの健康被害も

水害が発生すると、河川の水や生活排水・下水が床下に流入してきます。
汚水により衛生環境が悪くなると、細菌やカビが繁殖しやすくなるので感染症にかかるリスクが高まります。

床下にある配線がショートして事故を招くことも

床下には水道管や電気配管といった配線があるため、床下浸水した場合には、早急な水抜きと配線の点検が必要になります。
もし、配線に傷などの問題が生じていた場合、漏電による火災や破裂などの大きな事故に繋がる危険性があります。

上記のように、床下浸水後の水抜き作業には多くの危険が伴います

水害の中でも恐ろしいのは感染症にかかってしまうことです。作業中は直接水に触れないように注意し、服装も長袖長ズボンに長靴、手にはゴム手袋を二重につけて作業するようにしましょう。
もし、漏電などの可能性がある場合には、ブレーカーを落として速やかに電力会社に連絡するようにしましょう。

下浸水した後の水抜きの対処はこの3つだけ

床下浸水したあとの水抜きの方法についてご紹介します。

まずは床下から排水する

床下浸水してしまったら、床下収納口や床板を外して水抜きの作業スペースを確保します。まず、バケツなどを使用して汚水を排水してしまいましょう。
自宅に排水ポンプがある場合には、一気に水を外に出すことができます。
また、床下浸水の水は、汚泥や汚物、ガラスの破片などの危険物が混入しているので十分に注意しながら作業を行うようにしましょう。
排水処理が完了したら、汚れを流すために水道水で洗い流し、雑巾や新聞で水気を取り除くようにしましょう。

完全に排水したら床下全体を乾燥させる

床下浸水が解消できたら、送風機などを使用して床下内部を乾燥させるようにしましょう。
床下は日光があたらないので、乾燥には一週間ほどかかります。しっかりと床下を乾燥させておかないと、湿気によりカビが発生したり、シロアリが発生したりする原因になってしまいます。

感染症を防ぐために消毒・殺菌する

水処理・床下内部の乾燥まで完了したら、仕上げに消毒を行います。水害による床下浸水は、生活排水や下水などが流れ込んでいるので衛生環境を良くするためにも消毒は必須です。
ホームセンターなどで手に入る、白い粉末状の消石灰を散布する方法が一番手軽にできる消毒方法でしょう。価格も大袋(10~20kg)で2,000円程度で購入することができます。

床下浸水後の水抜きを業者に頼んだときの費用は?行政にも依頼できる?

床下浸水の水抜きは、床下という慣れない場所ですし危険も伴いますので、不安な場合には業者に依頼するのも一つの方法です。業者に依頼した際にかかる費用の相場は、1平方メートルあたり約1,500~2,000円ほど。

費用を抑えたいという方は、行政の支援制度が活用できるかお住まいの地域の「土木管理事務所」に問い合わせてみましょう。
土木管理事務所は、道路や河川の維持管理や災害時の応急復旧工事なども担っているので、浸水したときに排水処理に来てくれる場合もあります。

もし、床下浸水してしまった場合には、焦って自分で水抜きをしようとせず、こういった行政の援助も考慮するようにしましょう。

床下浸水時の水抜きの方法まとめ

今回は、床下浸水してしまった場合の自分でできる水抜きの方法をご紹介しました。

床下浸水した場合、湿気によるカビや、下水などの汚水が流れ込むことによる感染症、床下の電気配管の漏電による事故など重大な二次被害が起りうる危険性があります。そのため、いちはやく床下の水を排水する必要があります。十分に安全に配慮して、排水・乾燥・消毒を行うようにしましょう。

しかし、ご説明したように床下浸水の水抜きには危険が伴うので、無理して自分で対処しようとせずに、業者や行政に依頼することも視野にいれましょう。

ご相談・お問い合わせ窓口

床下、給水管や排水管などお住まいに関する不安がありましたら、お気軽にご相談ください。しつこい営業は一切しませんのでご安心ください。

お電話でのお問い合わせ メールでのお問い合わせ

画像

関連記事一覧